(2ページ目)賃貸管理の原理原則|なぜ当社は「オーナーファースト」を貫くのか

誤解を招きやすい言葉だから説明したい

この記事を書いているのは2025年参議院選挙の前日です。

今回の選挙では「日本ファースト」という言葉が頻繫に飛び交っていますね。

少し前ですとアメリカ合衆国でも「アメリカファースト」を掲げたトランプ大統領が当選しましたし、東京都議会選挙では「都民ファースト」が旋風を巻き起こしました。

さて、この「○○ファースト」ですが、我々賃貸管理会社にも命題となる問いがあります。

オーナーと入居者、どちらを優先すべきか?

我々、賃貸管理会社で働く人間は常にこの間に立たされます。

このオーナーと入居者は頻繁に相反関係になりやすいものです。

例えば家賃一つとってもそうでしょう、入居者さんは出来る限り安い方がありがたいですし、オーナーさんは高い方がありがたい。

では、その間に立つ管理会社は「○○ファースト」はどこに置くべきなのか?

これに対する私の答えは

賃貸管理会社は「オーナーファーストであるべき」

正直、これ以外の答えはないと思っています。

管理会社の使命とは何か?「オーナーファースト」の真の意味

賃貸管理会社の存在意義は、突き詰めると「物件オーナーの資産を守り、育てること」に尽きます。

物件の維持管理、入居者対応、家賃管理、リフォーム提案——その全ての根底にあるのは、「物件オーナーの収益を守る」という視点です。

ここまで読むと「ケッ!金持ちの犬が!」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

なぜこれほどまでに「オーナーファースト」が大事なのでしょうか?

理由は非常にシンプルです。

オーナーの収益が守られなければ、賃貸物件そのものが市場から消えてしまうからです。

みなさんはご存じでしょうか?

全国的に公営住宅が次々と減少しているということを?

そう、この人口減少社会と公営住宅の維持が負担となっており、各市町村からどんどんと公営住宅は減ってきています。

国としても住まいの確保は民間の力が無ければ維持していけないのです。

そういった状況で仮に賃貸物件を所有する方の収益がなければ、どうなるでしょうか?

入居者様がどれだけその物件を気に入っていても、収益が立たない物件を維持し続けることは不可能です。

物件が消えれば住まいも消え、入居者様の「安心して暮らせる場」もなくなってしまいます。

つまり、賃貸物件はどう取り繕っても、所有者の収益を守ることが大前提となるのです。

入居者を軽視してよいという話ではない

ここで誤解されがちなのは、「オーナーファースト=入居者軽視」ではないということです。

むしろ、オーナーを大切にするからこそ、入居者も大切にするべきなのです。

なぜなら、オーナーにとっての一番のリスクは「空室」です。

空室は収益を失うだけでなく、物件価値そのものを下げる要因にもなります。

だからこそ、私たち管理会社は「入居者様に選ばれ続ける物件」であるよう、清掃・修繕・苦情対応に全力を注ぎます。

良い入居者様が長く住んでくれれば、それが一番オーナー様の利益になりますし、同時に入居者様にとっても「安心・快適な暮らし」が実現します。

例えば間違った「オーナーファースト」を掲げて、入居者軽視をした場合、短期的にはオーナーが助かるかもしれませんが、そんな横暴なことをしてしまっては入居者さんはその物件に見切りをつけて、引っ越してしまい、結局はオーナーファーストを守ることは出来ないでしょう。

つまり、本当にオーナーファーストを貫くためには、入居者様を大切にしなければならないのです。

だからこそ、時には入居者軽視に流されそうになるオーナーさんを諌めたり、入居者の住環境維持や満足度向上を絶えずオーナーさんへ提案するのです。

短期的にはオーナーさんも出費になり辛いかもしれませんが、長期的にみた収益を守る為に提言するのです。

その順番をはき違えず、感情に流されずに、正しいバランスで立ち回ることこそが、管理会社としての使命だと私は考えます。

哲学がブレない組織であるために

では、なぜそんな誤解を招きそうなことを表明するのか?という問いには

当社のスタッフが迷いなく行動が出来る為です。

冒頭に書いたように、我々賃貸管理会社というのは本当に様々な問題が発生します。

答えが一つでない問題を前にした時の為に、価値判断基準を設けておくことが必要なのです。

オーナーのために」——この軸さえブレなければ、日々の判断や行動に迷いはなくなります。

そしてその延長線上には、必ず入居者さんの満足、ひいては地域全体の暮らしの質の向上があると信じています。

「原理原則」と「オーナーファースト」は当社において大事な価値判断基準になっています。

今回の選挙もどういった結果になるのかは分かりません。

世の中には多様性や自由を求める声も多く、本来は歓迎されることと思います。

しかし、その多様性や自由は時に判断を難しく、また結果責任が伴います。

当社では私が最終的な責任を取る立場にある以上、この価値判断基準を掲げています。

スタッフが現場で迷いなく判断できるように

物件のオーナーさんと入居者さんが共に満足いただけるように

そんな理想を追い求めながら今日も頑張っていこうと思うのです。

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