(22ページ目)就職氷河期世代はせめて日本史に刻んでほしい ~虐げられ、削られる世代として~

助けられない世代なら、せめて

就職氷河期世代

1970年~1984年に生まれた人を指し、「ロストジェネレーション世代」とも呼ばれます。

背景としては、バブル崩壊後の「失われた30年」という日本経済がどん底の期間に、就職する為に社会に出ていかざるをえなかった世代を指す言葉です。

私もこの世代に入っています。

確かに、私たちが社会に出る時に一番人気だった職種はズバリ「公務員」でした。

当時は国家公務員だけでなく、地方公務員やその他の公務員が人気でした。

その理由はズバリ「安定」でした。

現在の人手不足の状況では、教師や自衛官など含めて人気は下火です。

元々、公務員が人気になるのは「不景気」の時期です。

いかに「失われた30年」が就職難だったのかが、伺い知れます。

当時の有効求人倍率は0.6倍程だったと記憶しています。

雑に解せば、100人いたら60人程度しか仕事が無かったわけですね。

昨年の有効求人倍率が1.25倍ですから、その差は推し量れようかと思います。

現在は人手不足、とりわけ若手不足と呼ばれている時代です。

それに比べると、就職氷河期世代の若者はそれなりに数も多く、だが景気は悪く、仕事は無く、つまり若者は掃いて捨てる程余っていたのです。

そんな就職氷河期世代ですが、現在の年齢でいえば55歳~40歳程になっています。

この世代について少し当事者としての目線も踏まえつつ、知って欲しいと思います。

私自身も、そして多くの同世代が辿るであろう悲観的な未来。

問題提起ではありません、恐らくそうなるであろうという悲しい現実と、我々就職氷河期世代が、この世代の結末としてどうなっていくのかを書くだけです。

私にとってもあまり気分のいい記事ではないです。

橋渡しをした世代になる

私たち、就職氷河期世代は職がありませんでした。

その為か仕事についた当時は、まだパワハラ上等の世界でした。

私も若い時分は仕事で手を出されたこともありますし、ブラック企業は多くありました。むしろ当然でした。

そうして若い間は上からの命令や指示は絶対、惨めな思いをすることも多々ありました。

私たちは当時思いました。

「これも若いうちだけだ、我々も歳を取ったら楽になるのだろう」

そうしている内に、若い世代が下からやってきました。

下の世代には、我々が受けたパワハラを引き継ぐことはありませんでした。

いくらかホワイトな社会になってきました。

そうすると、下の世代は人手不足ということもあり、重宝される社会になってきました。

彼らは人数も少なく、社会の景気が持ち直してきた頃でしたから、大切な人材に粗相をしてはいけない。となったのです。

今現在、新卒の給与などは各企業が争うように高水準になってきました。

初任給も昇給も休みも確保される社会となってきました。

就職氷河期世代にとって昇給は「何それ?美味しいの?」状態でした。

まだまだあります。

我々就職氷河期世代の親は団塊の世代です。

我々よりも数が多く、超高齢化社会の本丸である人数を支えなければなりません。

高い社会保険料、昇給されなかった世代には重い負担です。

しかし、我々はまだ思っているのでした。

「これも若いうちだけだ、我々も歳を取ったら楽になるのだろう」

でもその願いはどうやら無理そうです。

支えたし、見送る

そうして、若い頃からずっと、未来にだけ希望を持っていた就職氷河期世代は気付くのです。

我々は、上の世代を支えなければならないが、下の世代は支えてくれることはないのでは?

現在、国会などでも話題になるのは「社会保険料改革」です。

高齢化社会を迎え、少子高齢化に歯止めが掛からずに、負担は限界まできました。

そうすると、今後実行せねばならないのは社会保険改革です。

これまでのように老人世代を勤労世代で支えるのは限界です。

当然、今後は医療費負担や年金制度改革に取り組む必要があります。

つまり、医療費の高齢者負担増や年金の削減などです。

議論には相当の時間が掛かるでしょう。

そして恐らく、制度設計が整うのは、そう、就職氷河期世代が高齢者となる頃でしょう。

若者に負担を押し付けるのは気が引けます。

我々の子どもや孫世代に負担をさせたくはありません。

仕方のないことかもしれません。

今現在の高齢者はその時にはもういないでしょう。

若者たちは負担が下がった世代として社会で生きていくのでしょう。

そう、我々就職氷河期世代は「失われた30年」で犠牲となり、高齢者と若者を幸せな未来へと「橋渡しをする世代」だったのです。

上の世代を支え、下の世代の負担になることを避ける世代だったのかもしれません。

せめて日本史に残して欲しい

我々就職氷河期世代は我慢することばかりの世代でした。

社会に出てからはブラック労働や重い社会保険料や税負担

自分たちが高齢者になる頃には、年金改革や医療費負担増

報われることはない世代になる可能性は非常に高いです。

だからといって、この世代に今から何かをするには、いささか手遅れな程に歳を重ねてきました。

もちろん、今でも救う手立てがあれば対策をして欲しいのですが、今の政治では望み薄でしょう。

そうであるならば、せめて日本史などで後世に伝えて欲しいのです。

就職氷河期世代は「上の世代を支え、若者の未来の為に犠牲となった世代」であることを

私は世代間対立を煽りたいのではありません。

上の世代は親世代ですし、下の世代は子供や孫世代です。

どちらにも幸せになって欲しいです。

その為に就職氷河期世代が犠牲となることは、現在の情勢を冷静に考えればやむを得ないのかもしれない。

時代や経済状況、人口ピラミッド構成の歪んだ条件で生まれてしまった「就職氷河期世代」

年齢でいえば先ほど書いた通り55歳~40歳と、今なお現役で社会で摩耗しつづけています。

最後に、同じ時代を生きている就職氷河期世代のみなさんへ

私たちは不遇な時代に生まれたのかもしれません。

金銭的だったり、制度上の幸せという意味では困難な時代だと思います。

それでも、就職氷河期世代というだけで幸せになれないのか?といわれたら「そうではない、私は幸せだ」と言いたいものです。

不遇だった部分は世の中や時代のせいにして、なんとか「この世に生を受けてよかった」と思えるような人生にしたいですよね。

制度や景気の面では「失われた30年」だったのかもしれませんが、その30年間は我々が必死に生きた30年間です。

その30年を「私の失われた30年」で終わらせるか「私にとってはいい30年」だったかは、私たちが自分で決められるのですから。

出来ることなら、この就職氷河期世代を上手く支えられる方策があれば是非お願いしたいものです。

がらにもなく、変なことを書いてしまいました。

この記事のブログカテゴリーは「雑談」ですからね。たまにはいいでしょう。

私たち就職氷河期世代は常に「未来は明るいだろう」と信じ続けた世代ですからね、最後まで信じてみたいものです。

お問い合わせ

    姓名 フリガナ

    メールアドレス 電話番号

    個人情報の取り扱いについてご確認いただき、同意されましたら「同意して送信する」をクリックしてください。