方眼紙を信じろ!現場で迷わない「内田流・爆速間取り作成術

最近の若いスタッフを見ていると、本当にスマホの使い方が上手い。

現場調査に行っても、アプリでパシャパシャやって、その場で綺麗な図面を作ってしまう。

便利な時代になったものです。

私が若い頃なんて、方眼紙と鉛筆で真っ黒になりながら書いていましたから。

今日は、そんな間取り図作成が苦手な若手営業マン向けに、間取り図作成のコツみたいなものをお話していきたいと思います。

賃貸物件は施工当時の図面なども残っていないことがほとんどです。

1Rなどは比較的簡単なんですが、昔の戸建てなどになると、本当に複雑な形になってたりします。

そんな皆さんへ少しヒントになれば幸いです。

ちなみに、私は元々、超絶間取り図が苦手でした。

だからこそ、お伝えするには適任だと思っています。

アプリで作った図面に潜む「違和感」の正体

まずはアプリで作った図面を見ると、私はいつも言いようのない違和感を覚えるんです。

なんというか、バランスがおかしい。

部屋の広さは合っているはずなのに、廊下が妙に窮屈だったり、ドアの位置が現実離れしていたりする。

本当はこんなバランスじゃないんだけどな。

そんなモヤモヤが残る図面は、お客様が見た時にも必ず「違和感」として伝わります。

アプリは嘘をつきませんが、空気感までは再現してくれません。

だからこそ、まずは理屈で「間取りの書き方」を覚えてほしいんです。

便利な道具を使うのは、自分の中に確固たる「定規」ができてからで遅くない。

最後には、私が少し古い戸建の写真と、実際に書いた図面を載せようと思います。

細かい間違いに関しては指摘してもらってもいいですが、お手柔らかにお願いします。

現場の理屈「910mm」と、自分の体という最強の定規

まず、賃貸の間取り図を書くときの大前提。

それは「910mm」という数字を体に叩き込むことです。

日本の家屋の多くは、この尺モジュールでできています。

もちろんハウスメーカーによっては違いもあるのですが、それは大した問題ではありません。

方眼紙の1マスを半分の455mm、2マスで910mmと捉えて書き進める。

そうすると、不思議なほど実物に近い感覚の図面が出来上がります。

ここで真面目な新人ほど、数センチ単位まで正確に測ろうとして図面をぐちゃぐちゃにしてしまう。

プロの現場図面で大事なのは、細かいミリ単位の数字じゃありません。

あえて細かい広さは捨てる勇気を持つこと。

910mmのグリッドに当てはめて整理していくことで、むしろ実際の間取りに近い、違和感のない図面になるんです。

というのも、壁の厚みや間取りの構成によっては、完璧に測れば測るほど、ズレていきます。

書き順にもコツがあります。

外枠から書くな。

これが鉄則です。 建物の外枠から書き始めると、最後につじつまが合わなくなって、玄関が異様に狭くなったりする。

一番のおすすめは、リビングなど「形のいいお部屋」から書き始めること。

最強は「和室」です。畳数がハッキリとしていて、本当に書きやすいですよ

そこを基準にパズルのように繋げていくと、全体のバランスが狂いづらい。

そして、道具がない時の対処法。

メジャーを忘れたら「自分の体」を定規にします。

私の身長は182cmあります。

両手をバッと広げると、指先から指先までがちょうど1間、つまり約180cmにピッタリ合うんです。

正に間取り図を作成する為に生まれてきたような体ですね。

冗談はさておき、これは本当に便利です。

自分の体という一生変わらない定規を持っていれば、どんな現場でも瞬時に寸法が測れます。

みなさんも、180cmと90cmの測り方をご自身の体で見つけてみてください。

テクノロジーが完璧になるまでの我慢

手書きを推奨している私ですが、テクノロジーを否定しているわけじゃありません。

むしろ活用しまくるべきです。

現場から帰ってきて、あれ、コンセントどこだっけ。

窓の高さ、メモし忘れたな。

そんなことは日常茶飯事です。

写真は意外と死角が多いから、後で見返しても分からないことが多い。

だから、部屋単位で動画を回し、360度ぐるっと撮影しておくんです。

これをしておくだけで、事務所に戻ってからの作業効率が劇的に上がります。

細かい数値はもちろん大事です。

でも、間取り図で一番罪なのは、お客様が実際にその部屋を見た時に、図面と全然違うじゃん、というガッカリ感を与えてしまうこと。

広さを盛るのは論外ですが、バランスが悪くて狭く見せてしまうのもプロとして失格です。

間取り図と、実際に見た時の景色に違和感がないこと。

それが一番の正解なんです。

便利なテクノロジーは、いつか完璧な図面を自動で生成してくれるようになるでしょう。

それまでは、少しだけ我慢して「自分の手」を動かしてみてください。

実際にできる人になってから使うテクノロジーは、みなさんの最強の武器になりますから。

最後に内田の間取り図作成がこちら

こちらは少し古めの一軒家ですね。

こちらの間取り図を作成してみました。

全部の写真を載せる訳にはいきませんので、大体で雰囲気を見てもらえれば

そして、そこの間取り図を作成する為の方眼紙がこちら

なんとシンプルで雑な間取り図でしょう。

この方眼紙は現地で書いたままで修正などもしていません。

これを間取り図ソフトで作成すると

この間取り図では真ん中の4.5畳の和室からスタートしました。

これを玄関から始めると、大変なんです。

実際に測ってみると1間(180cm)の単位ではないので

真ん中の玄関から入った、最初の正方形の和室から始めて、ドンドンと隣の部屋へ移動していくと、大外までたどり着きます。

そして、その大枠を見ると、外側の壁として一体となる訳ですね。

ちなみにキッチン横の脱衣所の部分は本当に狭く、ここだけは半マスを使いましたが、これは実際行くとシックリきます。

内田流のポイントは

・扉の開閉方向は必ず書いておく、特に片引きなどは→で書く

・障子や間仕切りは「何枚になっているか分かるように」

・窓は端から端が分かればいい。窓の長さは細かく書かない。

・忘れることが多いので、部屋単位で360°撮っておく

・特別広くない(狭くない)限り、廊下の幅、トイレの幅は2マス

ね?そんな風に書けば、書き直しもいらない間取り図が出来上がるもんです。

亜流かもしれませんが、新人さんにはこの位でいいと思いますよ。

玄人のみなさん、間違いがあったとしても、優しく海のように広い心で

いや、分譲マンションのエントランスのように広い心で勘弁してあげてください。

誰かの助けになればいいですね。

お問い合わせ

    姓名 フリガナ

    メールアドレス 電話番号

    個人情報の取り扱いについてご確認いただき、同意されましたら「同意して送信する」をクリックしてください。