(12ページ目)不動産業界で使われるビジネス英語を紹介 ~グロス・グリップ・バルク・他 ~日本語じゃダメ?~

ついていくのが大変・・・

今回は不動産取引の中で最近耳にするカタカナ用語について、ご紹介していきたいと思います。

今に始まったことではありませんが、不動産業界に限らずカタカナのビジネス用語は年々増えてきています。

必ずしもカタカナのビジネス用語は絶対ダメとは思っておりません。

元々日本語では言い表せないような、丁度いいものであれば定着し、一般化していきます。

例えば「アポ(アポイントメント)」などは使い勝手がよく、一般化してきたように思います。

日本語でいえば「面談や会合の約束」と言えるでしょうが、日程に限定した約束という意味では使いやすいですよね。

他にも「リスク」「トラブル」など最早カタカナの方が使いやすい言葉が増えてきています。

しかし、こういったカタカナ用語は注意が必要です。

使われる言葉を双方が正しく、同じ意味として認識していない場合、後々になって火種となってしまう可能性があります。

特に金額も高額な不動産の取引の場で、言葉の定義などが、お互いの認識にズレが生じたりすると大やけどを負ってしまう可能性があります。

今回は、特に私自身がよく聞くようになった言葉をご紹介してみようと思います。

今後、不動産業界でお話するときに「あぁ、こういう意味か」と参考になればと思います。

不動産業界は特に多い気がします。

不動産業界の人は、カッコいいカタカナ用語好きな人が多いんですよ・・・・

やっぱり賢そうに見えるじゃないですか・・・

私も覚えた単語は使ってみたくなるんですよね・・・・

本当に頭がいい人というのは誰にでも分かりやすく伝えることが出来る人

分かっているつもりなんですけどね・・・

グロス

まずは「グロス」です。最近増えた気がします。

使用例としては

「こちらの物件はグロスで○%ですね」

もうお分かりかもしれませんが「表面利回り」を指すことが一般的です。

元々はGross(全体の、総量、差引なし)から来ています。

不動産投資の場合の利回りを表すことばとして使われます。

ちなみにこの文脈で「実質利回り」を指すことばとして「ネット(Net)」という言葉もセットで使われます。

こちらはNet(正味、実質)ですから確かに正確なものかもしれません。

これは直訳した「表面利回り」「実質利回り」との違いはほぼないと思います。

グリップ

お次は「グリップ」です。

まずは使用例からいきましょうか。

「この案件はしっかり売主のグリップ握ってます」

「この買付ってグリップ効いてます?」

ほぉ、なんでしょうかね?

これは直訳するのが難しいのですが要は

「お客様の信頼や情報をガッチリ得ていますよ!」という意味です。

物件情報というのは、結構不安定なものだったりします。

売主と直接話す立場にない業者が持ってきた案件と、直接売主から依頼された業者では、その情報の精度や感覚は大きく違うことがあります。

値段交渉や買付の順番、はたまた売買の話自体があやふやな状態という話も珍しくはありません。

そんな中で「ちゃんと意思決定できる人と繋がっており、信頼関係築いているよ」という言葉を「グリップ」と呼んでいるのです。

本来は「Grip(握る)」という意味ですから、転じて

お客様の心をしっかりつかんでいるよ

という意味です。

「グリップ握れていない(効いてない)」という状態だと「買おうと思ったら売却自体取りやめになった」とか「値段交渉いけると思ったら無理だった」「買付を出したけど、契約日前日に買主がキャンセルきた」など不確定な状況を生み出してしまいます。

この言葉自体は不動産業界特有で、他の業界ビジネス用語にはあんまり無いような気がしています。

それくらい、不動産の売買というのは不安定であるという証拠な気がしています。

バルク

次は「バルク」です。

こちらも使用例からいきましょう。

バルクで○件分なんですが、いかがでしょうか」

「今回はバルクなのでご了承お願いします」

不動産業界における「バルク(Bulk)」とは、複数の不動産物件を一括で取引することを指します。

一般的な取引であれば、ビルやアパート、住宅などを単体で売買していきますが、複数の物件をまとめてパッケージとして販売または購入する形態です。

元々は「Bulk(大きさ、容量、大半)」という意味から転じて「まとめ売り」として不動産業界では使われます。

ちなみにこのバルクですが、なぜまとめ売りするのかと言えば、様々な要因があるのですが、一例として

  • 早急にまとまった資金が要るので、個別に売っていては届かないから
  • 不動産投資を止めるので、何個か売れずに残ると困る
  • 売却しにくい資産(山林など)があるので、売却しやすいものとセットで資産整理
  • 何度も契約したり、打合せしたりが手間である

色々な都合があるのですが、まとめ売りというだけあって、基本的には個別で購入するよりは割安に設定されることがほとんどです。

そうでなければバルクであるメリットが買主側にありませんからね。

その代わりに手間だったり、時間だったりを削減することが可能ということです。

収益用不動産のポータルサイトなどでも見ることのある文言になってきました。

もちろん買う側は慎重に見極めないと、かえって割高になってしまったな・・・という事態も起こり得ます。

エンド

最後は「エンド」です。

これは「エンドユーザー」の略称ですね。

使用例としては

エンドに売却する想定なら○○○万円くらいだと思います」

「この物件はややこしいからエンド向けじゃないね」

意味としては、「エンドユーザー」として、不動産を実際に利用したり、購入する人を意味します。

自己利用目的で購入する人(例えば、マイホームとして住むために物件を購入する人)を指したり、単に業者ではなく投資する人を指したりします。

他にも「不動産投資をする人」と「実際に住む人」などを分けて指す場合もあります。

分譲マンションを賃貸として貸している人に対して「収益用不動産として売るのか、エンド向けとして売るのかで価格は変わりますよ」という使い方ですね。

この言葉については、状況や物件などによっても「誰をエンドと呼ぶのか」が変わります。

場合によっては不動産業者を「エンド」とすることもあれば、単に不動産業者でない人を指したりするので、文脈による使い分けかなと思います。

この言葉自体は定義がハッキリある訳ではないでしょうね。

知ったかぶりしない

いかがでしたでしょうか。

本来、ビジネスではケース毎にステークホルダーにしっかりとエビデンスを出して、全員のコンセンサスを得ることが最もプライオリティが高いのです。

すみません、やってみたかっただけです。

そう、このような言い回しではなく、取引に関わる全ての人としっかりと意思疎通を行い、お互いの認識を揃えることが必要です。

ふんわりした雰囲気の中でこそ問題は起こってしまうものです。

聞きなれない言葉などが出てきたら、しっかりと意味などを確認しておく必要があります。

その為には知ったかぶりなどはしてはいけませんね。

そして不動産業界に携わる人たちも「しっかり相手に伝わっているかどうか」というのを最優先にしていきましょう。

何も全部日本語でやれ!という訳ではありません、冒頭のように英語の方が最早伝わりやすいものがありますからね。

いずれにしても、賢そうに見せるのは、仕事の中身でしっかりと出していきましょう。

やはり不動産業界はカスタマーとのリレーションシップをトッププライオリティに据え、SDGSでオーガナイズしてガバナンス強化して、マーケットにコミットして・・・・・・

すみません、最後のは悪ふざけでした

お問い合わせ

    姓名 フリガナ

    メールアドレス 電話番号

    個人情報の取り扱いについてご確認いただき、同意されましたら「同意して送信する」をクリックしてください。