
簡単に見えて難しい条件
今回は繁忙期を前に、こんなことを書いてみようと思いました。
入居者さんと不動産屋の温度差のある希望条件について挙げてみようと思います。
これは入居者さん的には「多分あるし、大丈夫でしょ」と思いがちですが、探す不動産屋としては「数が少ないんだよなぁ・・・」と思う条件に絞ってご紹介しようと思います。
例えばペットが飼える物件などは、入居希望者の方も「数が少ないんだろうな」と予想がつきますし、ペット可物件は少ないという認知度もあろうかと思います。
今回はそういったメジャーなものではなく、皆さんと不動産屋の認識を近づけることを目的としています。
いずれの条件も「無くはない」のですが、「絶対数は少ない」のです。
そういった認識が無いと本当は優良物件にも関わらず、「もっといい物件があるのでは・・」と思ってスルーしてしまった結果、「最初に見ていた物件が良い物件だった」という後悔をして欲しくありません。
そうして、お引越しシーズンに良いお部屋探しに繋がれば幸いです。
また、大家さん側としては「なるほど、そういった条件をクリアすれば入居希望者に選んでもらいやすくなるかも」と思っていただければ嬉しいです。
バイク

まずはバイクです。
入居者さんのなかには「自転車と同じ位の大きさだから駐輪場で大丈夫」と思われている方も多くいらっしゃいます。
その為、「駐輪場あり」という物件であればバイクもOKと思っている方もおります。
しかし、バイクについてはしっかりと許可を取ることは必須です。
仮に無断でバイクを駐輪してしまった場合、契約違反となってしまい、バイクの撤去を求められることもあります。
そもそも、バイクというのは法律的に厳密にいえば「車」と同じ扱いです。
百歩譲って50ccまでの原動機付自転車(原付)までが自転車扱いです。
そしてなぜ駐輪場ではいけないかという理由ですが
- スペースを取る
- 駐輪場へ出入りする時にエンジンを掛けての移動が危険
- エンジン音による騒音
- バイクに自転車が接触した時の責任問題
- オイル交換などをして汚れる問題
こんな理由が挙げられます。
その為、「自転車と同じ位だからいいよね」と自己判断で駐車してしまうと撤去を求められたり、最悪の場合、契約違反で解約されてしまうこともありますので十分注意していただきたいと思います。
「じゃあしっかりとバイクOKの物件を探して」となりますが、これが意外と厄介なのです。
バイク置場となると、多くの物件では有ったとしても戸数分は無いことが多いものです。
例えば総戸数が20戸ある物件で、バイク置場があったとしても5台分などで、しかも先着順だったりします。
対してバイク置場を使っている方たちは、バイク置場でお部屋探しに苦労した方ばかりですので、解約率は少なめです。
なぜなら「ここを引っ越したらバイク置場がある物件は少ない」と分かっていたりしますからね。
このようにバイク置場は希望者と市場の乖離が大きい条件の一つです。
私は20代の頃はバイク大好きで自分も乗っていたので、大事なバイクは手放せないのはよく分かります。
だからこそ、大事なバイクライフの為に数が少ないというのはご理解しておくと良いと思います。
来客用駐車場

続いては「来客用駐車場」です。
これは地方だと特に需要と供給が合っていません。
都市部になると当然のごとく駐車場が無いのが普通です。
しかし、地方になると、それなりに駐車場が敷地に有ったりして、車社会となっています。
だからこそ、友人や恋人などもお互いの行き来が車になってきます。
そこで必要になってくるのが来客用駐車場となるのです。
しかし、オーナー目線で見ると来客用駐車場というのは直接収益にはなりません。
空きスペースがあるのであれば、2台目駐車場として賃借人に貸し出せば収益になるので、来客用駐車場までは完備していることが少ないのです。
また来客用駐車場を設けている場合でも、ルール設定などをしていないと
「いつも同じ車が停まっていて使えない」や「2台目駐車場として使っている人がいる」など管理上の問題なども発生してしまいます。
その為、来客用駐車場は普及率が低いのです。
オーナーさん側もこれを逆手にとって空室対策として来客用駐車場を設ける方も増えてきています。
これはネット募集などでは効果は薄いですが、対面の営業では絶大な効果を発揮します。
「こちらの物件は来客用駐車場がありますよ」というと学生さんは保護者に強烈に刺さります。また彼氏彼女と別に住んでいる方も喜びます。
このように車社会になっている地方都市での効果は高いと思います。
駐車場に余裕のあるオーナーさんは是非参考にしていただけると良いと思います。喜ばれますよ。
屋根付き駐車場(駐輪場)

最後は屋根付き駐車場です。
やはり賃貸でも車やバイクに並々ならぬ愛情をお持ちの方は多いものです。
私たちの会社がある鹿児島市などはそれに加え、桜島の降灰も重なります。
他県の方には分からないかもしれませんが、鹿児島県においては
「今日も噴火したねー」
という恐ろしいワードが日常茶飯事です。
火山灰が降り注ぐと白い車は黒く、黒い車は白く汚れてしまいます。
大きな噴火の後は、ガソリンスタンドの洗車機がフル稼働になっております。
そういった地域性を抜いても、車への愛情がある方には大事な設備となります。
しかし、普及率の低さはズバリ「コスト」です。
画像のようなカーポートは設置だけでなく、屋根のパネルが強風により飛んでしまうこともある為、維持にもそれなりのコストが掛かってしまいます。
最近は新築でもガレージ付き賃貸などが好評ですが、まだまだ普及率が低いものです。
特に車の屋根付き駐車場などは車好きの方には強烈に訴求力がある物です。
しかし、最近の物価高でエクステリア商品は特に値段が高騰しており、現在設置するのは覚悟が必要です。
共通するのは「好きな人はいるが、そこまで多くない」
いかがでしょうか。
今回挙げた物の特徴としては
「好きな人はいるが、多数派ではない」という点です。
いずれの条件も一定数の需要は見込めるのですが、大多数が重視するかといえばそうでもないのです。
だからこそ、普及していないのです。
普及していないからこそ、競争力が激しくなってしまうのです。
今回挙げた3つの条件が希望条件の方は「絶対数が少ないんだな」と意識したうえでお部屋探しをすると「他の人に先を越された」などの事態を回避できるかもしれません。
またオーナーさん側にとっては「そういった設備を少し増やせば希望者が増えるかも」という条件でもあります。
全世帯分導入するには費用対効果は難しいかもしれませんが、一定の需要があることは間違いありません。
こうやってご紹介することで、これらが普及してくれればいいんですけどね。
当社では「こんな条件厳しいかも」と思われる条件も一所懸命にお探ししますので、お気軽にご相談ください。
ではまた次回






