
突然届く手紙
管理会社には日々様々な手紙や問い合わせが来たりします。
今回は税務署から来る「照会書」についてご説明してみようと思います。
一定数の戸数を管理していると、たまーに来るこの調査依頼。
初めて見る担当者は困惑することもあります。
大体の疑問としては
- 何のために調査されているのか?
- そもそも答える義務があるのか?
- 答えることで個人情報保護法に触れないか?
- どこまでの範囲で答えるのか?
- 答えた結果、何が起こるのか?
これらについて私が知る範囲でご紹介してみようと思います。
ちなみに私の個人的見解なども入っているので、迷ったら専門家に相談してください。
あくまで私のこれまでの経験と税務署の方に聞いた範囲などになりますので、その点は悪しからず。
税金を滞納している方の調査

まずは何の為に調査しているかですが
税金を滞納している人の調査です
冒頭の画像でいうと「調査対象者」に記入されている方が所得税や住民税などの税金を滞納している状態です。
そして、多くの場合「調査対象者」と連絡がつかず、税務署が差し押さえなどを検討している段階という訳です。
そこで、現住所の確認や敷金の有無などを管理会社に確認している訳です。
ちなみに調査対象者が勤めている場合は、勤め先の会社にこの「照会書」が届くこともあります。
これも同様に「現在勤めているか?」「給与などを差し押さえることが可能か?」などを調査している訳です。
では、この照会書が届いたら管理会社は回答する義務はあるのでしょうか?
回答はしないといけない

なんとなく、書式の感じからするとアンケート的な雰囲気があるのですが、これはれっきとした法律によるものです。
照会書に小さく書いてある「国税徴収法第141条 質問検査権」が根拠となっています。
ちなみに141条はこんな内容です
(徴収職員の滞納処分に関する調査に係る質問検査権)
第百四十一条 徴収職員は、滞納処分のため滞納者の財産を調査する必要があるときは、その必要と認められる範囲内において、次に掲げる者に質問し、その者の財産に関する帳簿書類(その作成又は保存に代えて電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。)の作成又は保存がされている場合における当該電磁的記録を含む。第百四十六条の二(事業者等への協力要請)及び第百八十八条第三号(罰則)において同じ。)その他の物件を検査し、又は当該物件(その写しを含む。)の提示若しくは提出を求めることができる。
一 滞納者
二 滞納者の財産を占有する第三者及びこれを占有していると認めるに足りる相当の理由がある第三者
三 滞納者に対し債権若しくは債務があつた、若しくはあると認めるに足りる相当の理由がある者又は滞納者から財産を取得したと認めるに足りる相当の理由がある者
四 滞納者が株主又は出資者である法人
国税徴収法より
この条文でいうと物件オーナーや管理会社は滞納者に対し、家賃という「債権」を持っているという形になります。
その為、この条文の範囲に入ってしまうのです。
そしてこの国税徴収法ですが正当な理由なく回答を拒否したり、虚偽の内容を回答したりすると
罰則があります
第百八十八条 次の各号のいずれかに該当する場合には、その違反行為をした者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
一 第百四十一条(徴収職員の滞納処分に関する調査に係る質問検査権)の規定による徴収職員の質問に対して答弁をせず、又は偽りの陳述をしたとき。
二 第百四十一条の規定による検査を拒み、妨げ、又は忌避したとき。
三 第百四十一条の規定による物件の提示又は提出の要求に対し、正当な理由がなくこれに応じず、又は偽りの記載若しくは記録をした帳簿書類その他の物件(その写しを含む。)を提示し、若しくは提出したとき。
国税徴収法より
一年以下の懲役または五十万円以下の罰金に処する。
「なんだコレ?回答しなくてもいいか」はダメです。回答は必ずしましょう。
次は気になる個人情報保護法との兼ね合いです。
開示しても大丈夫

そもそもですが、個人情報保護法には例外規定があります。
(第三者提供の制限)
第23条 個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。
一 法令に基づく場合
個人情報の保護に関する法律より
このように法令に基づいて開示を求められているものには適用されない訳です。
先ほどもご紹介した通り、この照会書は「国税徴収法第141条」を根拠としている訳ですから、開示したことで問題にはなりません。
もちろん、調査対象者の同意も必要はありません。
ただ、だからといって無条件に何でも回答すれば良いか?というと、私はそうは思いません。
ここからは私が回答する時に気を付けていることや、実際の回答方法についてご説明しようと思います。
管理会社が回答する場合の注意点

ここからは実際の回答方法についてご紹介しましょう。
実際の回答は「回答書」で返答します。
この照会書と一緒に「回答書」と「返信用封筒」が同封されており、この回答書と賃貸借契約書の写しをセットにして送付します。
ちなみにこんな感じになっています。

先ほどの照会書と書式はほぼほぼ一緒ですが、まずは回答者の住所氏名連絡先や記入日付を書きましょう。
住所や氏名は会社の住所や担当部署、担当者名でいいでしょう。
その他は質問事項を賃貸借契約書の記載事項を記入していけば良いだけです。
最後に賃貸借契約書のコピーを同封して返送すれば大丈夫です。
しかし、注意することもあります。
私が気を付けている点は
- 関係の無い方の個人情報は守る
- 対応が難しい場合には担当者に確認する
の2点です。
どういうことかというと
よくあるのが「調査対象者」が賃貸借契約書に記載されていない場合です。
どういうことかというと
例になりますが、調査対象者が (仮)山田 太郎 という名前だったとしましょう。
しかし、賃貸借契約書の名義には(仮)山田 花子 とあった場合です。
この場合、恐らくは山田太郎と山田花子は血縁関係などの関係はありそうな気がします。
ですが、山田太郎という人が賃貸借契約書の同居人にも記載が無い場合、本当に関係があるのかは立証しづらいですよね。
こうなると、問題は複雑です。
恐らくは家族や夫婦などの関係であると推測はされますが、賃貸借契約書上は記載が無いにも関わらず、この賃貸借契約書を開示してしまっても良いのだろうか?という疑問が残るのです。
例えば(仮)山田太郎という方が以前住んでいたかもしれないが、現在は同じ苗字の山田花子さんは他人だったら?と思ってしまいます。
先ほども申し上げた通り、この照会書を元に情報を開示しても個人情報保護法には当たらないのですが、万一、別人の情報を開示してしまったとしたらどうなるでしょうか?
その為、私はこういった状況の時はこうしています。
税務署の担当者に電話する
照会書も回答書も下の部分に担当部署と担当者の記載があります。
迷った時はこちらの担当者に電話しましょう。
先ほども書いた通り、わざと回答を拒否したり、虚偽の内容を回答したりすると罰則はありますが、担当者に確認すればそういった恐れはありません。
ちなみに先ほどの例の場合はこんな回答でした。
私「(仮)山田太郎が賃貸借契約書上に名義でも同居人でも記載がないんです」
税務署の担当者(以下 税)「現在の方ってどなたになるんでしょうか?」
私「それは言えないんですが、名前をお伝えしていいか判断がつきません」
税「あぁ、そうですよね、ちなみに(仮)山田太郎さんの名前は入居申込書等にもありませんか?」
私「どこにも記載がないんですよね」
税「そうですか、それであれば賃貸借契約書の有無の欄に無と記載して返送してもらえますか」
こんな感じでした。
こちらとしては協力したいが、開示していいものか迷う部分は確認しても良いと思います。
最後に、私はこういった公的なお問合せでも対応として決めていることがあります。
聞かれたこと以上の話はしない
仮に私が調査対象になっている入居者さんのことで知っていることが有ったとしても、聞かれていないことを自分から話すことはありません。
例えば電話口で聞かれてもいないのに「(仮)山田太郎さん、車は○○に乗ってますよ」とか「たしかお勤め先が〇〇に変わってましたよね」などとは話しませんし、管理会社としては話すべきではない気がしています。
もちろん、そういった質問が正式に聞かれたなら知っている範囲では答えます。
しかし、事実かどうか分からない内容や聞かれてもいない内容については話すことはありません。
これは個人情報の観点という面もあるのですが、縁あって管理物件に住んでいただいた入居者さんに関係の無い事項で、管理会社が追い打ちを掛けるようなことを気分的にしたくない。という個人的な感情だと思います。
いずれにしても、聞かれたことに真摯に対応するだけで十分責務は果たしていますので、無用なトラブルを避ける為にも「聞かれた範囲で答える」で正解だと思います。追加の質問が必要なら聞いてくることでしょうから。
いかがでしたでしょうか。
要は分からない点については「税務署の担当者に聞けばいい」ということなんです。
まだ対応したことのない方に役立つ内容であれば嬉しいです。
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「知らなかった…」で後悔しない!大家の会で信頼を築くために|失敗しない4つのマナーとは?
振る舞いは注意 「大家の会」とは、不動産オーナー(いわゆる“大家さん”)同士が情報交換や勉強会、交流を目的に集まる会のことです。 https://lotushome.jp/blog/4259/ 以前の大家の会記事はこちら 地域ごとに自主的に立ち上げられているものから、企業や団体が主催するものまで様々な形態があります。 私は賃貸の管理会社という立場ですが、この「大家の会」は参加してみるのもいいと思っております。 基本的には大家さんというのは、孤独になりがちです。 自分が持っている資産などを他人に軽々しく話すことはしないでしょうし、不動産業のことを相談しようにも分かってくれる人が身近にいるとは限りません。 そんな中で同じ大家さんという境遇で様々なお話が出来る機会というのは、案外貴重なもので、知見を広げたりすることもできます。 多くの大家の会では、規則などで禁止事項などを定めている場合もありますが、それ以前に「マナー」とも呼ぶべき行動があります。 今回は、大家の会に参加し始めた方やこれから参加しようと思っている方向けに、実際に参加する上で「これは気をつけたい!」というマナーや人間関係のポイントを4つに絞ってご紹介します。 せっかく素晴らしい場に参加しても、マナーを守らなければ信頼を失ってしまうことも…。 お酒の席での失態に要注意! 大家の会では、懇親会や飲み会がセットで開催されることも多く、そこでは打ち解けやすい雰囲気になります。 懇親会では、勉強会やセミナーでは知ることができない情報やマインドなども話してもらえたり、アドバイスを貰えることもあります。 失敗談や成功事例、個人的な人生観など勉強になることが多いものです。 しかし、だからこそお酒の失敗は命取りになる可能性もはらんでいます。 声が大きくなりすぎる お店に迷惑な行為や店員さんへの態度 参加している方への余計な一言 こういったことを起こしてしまうと、その印象がキャラクターとして残ってしまうことも。 その結果「あの人はいい人かもしれないけど、お酒の場はちょっとね・・・」と思われるかもしれません。 特に注意して欲しいのが「お店への迷惑」です。 このような懇親会などを開く場合、誰かのおススメのお店でセッティングされることが多いものです。 そういった場所でお店や店員さんに迷惑を掛けると、お店をセッティングしてくれた方の面子丸つぶれです。 誰かに紹介を受けたら、必ず「結果報告」をしよう 大家の会では、様々な人を紹介してもらえることがあります。 不動産会社や仲介会社、リフォーム業者や金融機関の担当者など、賃貸業の運営に欠かせない人達との出会いを紹介してくれる会や人がいます。 これも大家の会に参加するメリットの一つといえるでしょう。 多くの大家の会のメンバーというのは、仲間に対しての手助けを善意でしてくれる人が多い印象です。 みなさんが思うより、大家の会にいる人たちは見返りを求めない方ばかりです。 しかし、ここで注意点があります。それは 「紹介してもらって終わり」にしないことがとても大事です。 え?ということは金銭的なお礼や菓子折りなどを持って行けってことかな・・・・ そうではありません、もっと簡単でシンプルなことです。 紹介してくれた方に必ず結果を報告するのです。 どういうことでしょうか? これは、紹介を受けた人に連絡したり、成果が出ても出なくても報告するだけでいいのです。 例えばですが 実際に連絡してみた 契約が成立した 話を聞いてみたが、今回は合わずに見送った 単にこのようなことをお礼とともに紹介してくれた方に報告するだけでいいのです。 ね?難しくはないでしょう? でも、こんなことが出来ないと信頼を失ってしまうのです。 なぜなら、紹介してくれる人は事前に「今度○○さんという方から連絡が入るかもしれないから、良くしてあげてください」などと前もって連絡をしてくれたりするのです。 でも、その結果などの報告がないと「あの人、ちゃんと連絡したのかな・・・?」と思ってしまいます。 自分にとっても大事な人を紹介するので、紹介された方が不義理なことをしてしまっては、紹介者の面子もつぶれてしまいます。 紹介してくれた方は自分から「あの件どうなった?」などとは確認はしないことでしょう。 だからこそ、自分から報告などをした方がいいでしょうね。 もちろん、報告が無かったからといって怒るような方も少ないでしょうが、次からの紹介などは・・・・・ 成果が出ても出なくても、一言お礼と共に結果報告するだけで 「律儀な人だ!この人には大切な人を紹介しても大丈夫」 と思ってもらえると思いますよ 知識はもらうだけじゃなく「自分も出す姿勢」も大切 「大家の会でいろいろ教えてもらえてラッキー!」 それはとても良いことです、本来はそのように知見を広げる為のものですからね。 でも、それだけでは片手落ちになってしまうかもしれません。 自分が学んだことや経験したことを、誰かにシェアする姿勢も大切にしましょう。 「でも私はまだ初心者でみんなが知らないようなことなど話せない・・・」と最初は思うことでしょう。 「百戦錬磨の大家さんたちに自分が話せるようなことは・・・すでに知っていることだろうし・・・・」 気持ちは分かります。でも実はアナタにも話せる内容はあるのです。 それは、「失敗談」です。 融資が否決された経験 空室対策が上手くいかずに長期間空いてしまった 所有している物件のエリア情報 賃貸業をやっていて失敗したことがない人はいません。 小さい失敗かもしれませんが、そういったことこそみんなが知りたい内容だったりします。 特に融資の否決などは、目まぐるしく変わる金融情勢で、どの大家さんも興味があります。 「なるほど、あの金融機関はこういった物件には否定的なんだな」とか「そんな条件が出るなら、自分ならアリかも」など 大切なのは「自分もみんなに情報を与えようとする姿勢」です。 情報の活用の仕方は人それぞれです。 あなたは価値がないと思っている情報も、誰かにはとてつもない価値があるかもしれません。 そういった方たちの集まりが「大家の会」だったりするわけです。 知識の循環があるからこそ、その会は長く続くのです。 最初は難しいかもしれませんが、少しずつ経験してきた場合は積極的に開示してみてください。 意外とみんなはアナタの話を聞きたいと思っているものですよ。 変な“マウント”はNG! 「家賃収入が〇〇万円以下は投資家とは呼べない」「フルリノベで即入居させないなんて・・」「まだ1室しか持ってないの?(笑)」 …そんな発言、聞いたことありませんか? 会話の中で自慢話をしてしまうのは誰にでもあることですが、“マウント”になってしまうと一気に空気が悪くなります。 なんでもかんでも自分を卑下する必要は全くありませんが、他人に対しての「マウント」はやめておいた方がいいと思います。 特に不動産賃貸業では必ず「上には上がいる」ものですから、変なマウントを取ってしまうと、いつの日か自分も痛い目を見てしまいます。 自分にとって嬉しいことなどを話すのは全然問題はありません。 大体の大家の会のメンバーの人たちは他人の成功を一緒に喜んでくれたり、その話で「自分も負けないぞ」というエネルギーに変えたりします。 でも、そこに相手に対しての「マウント」や「嘲笑」などが含まれてしまうと感じが悪いですよね。 私もたまに今でいう「ギガ大家」と呼ばれるような方とお会いしますが、その姿勢は本当に謙虚で気さくな方が多いものです。 そういった方たちは変なマウントを取ることもなく、初心者の方からも学ぼうという姿勢に驚かされます。 恐らくはそういった謙虚で熱心な方たちなので、拡大したり、周りの人が支えてくれるんだろうな。と思います。 自分の嬉しかったことは素直に話し、相手の話もしっかり尊重して一緒に喜べる。 こんな人とはまた話したくなりますよね。 そんなに難しいことではない いかがでしたでしょうか。 書いてみて思うことですが「人と人のお付き合い」として考えれば至極普通の内容でしたね。 でも、大家の会を主催している方に話を聞くと、そういった普通のことができない人が多いようです。 そういったことができない方に対して、強く注意したりはしないそうですが、やはりお付き合いの仕方は考えてしまう。とのことでした。 せっかく参加するのであれば実りの多いものにしたいものです。 大人になると自分の振る舞いに注意してくれる人というのは減っていきます。 ただ距離を置かれたり、周りの人が離れていくだけになってしまいます。 自分も含めて、人への振る舞い方やマナーというのは注意しなければいけません。 こういった人としての当たり前の礼儀だけ守れば、大家の会への参加は特段難しいものではありません。 大家の会に参加している人は、大体は気さくな方々ばかりですから、多いに楽しんで学んでもらえればいいと思います。 ※当ブログの画像はChatGPTで作成してます、お分かりかとは思いますが念のため、実在しませんからね。
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賃貸生活のウワサ検証!よく聞く“あの防犯対策”は意味があるのか?~一人暮らしの女性が男物の下着を干す等~
防犯対策を現役不動産屋が判定 さて、今回は防犯対策について書いてみようと思います。 昨今、治安が悪くなったなどのニュースが見られますが、これは本当なのでしょうか? データで読み解くと、犯罪認知件数(警察が認知することが出来た刑法犯)は平成14年をピークに令和4年まで基本的には減少傾向となっています。 基本的には犯罪件数自体は減少傾向になっていると見るのが主流です。 しかし、同じデータで令和5年~6年になると微増傾向にあるようです。 窃盗犯や詐欺事件などが増えてきているようですが、いつの時代も防犯というのは大切であることは異論はないでしょう。 今回はそんな状況の中で、みなさんが一度は聞いたことのある「防犯対策」のウワサを現役不動産業の私が判定していこうと思います。 実際に効果のほどやデメリットなどがあるのでしょうか? また私自身がおススメしている対策などもお伝えできればと思います。 一人暮らしの女性が男物下着を干す まずはこちらですね。 あまりに有名です。 一人暮らしの女性が彼氏や結婚相手がいるようにふるまうことで、空き巣やストーカーへの警告となるようにという対策ですね。 昔であれば「一人暮らしする娘に父親の下着などを持たせた」などのエピソードもありますね。 では、こちらはどうでしょうか?いささか使い古された方法ですが 答えは ◎ やって損はありません。 この方法は古典的ではありますが、効果は高いといえると思います。 よく「そんな真似しててもすぐにバレるよ!」という意見を聞いたりするのですが、実際にバレるバレないは大した問題ではないと思います。 大事なのは悪意をもった犯罪者に対して 「本当にいるかもしれない」と思わせるだけでもいいのです。 空き巣にしても侵入をしようとしている人に対しても ひょっとしたら男性がいるかも?という疑念が沸くだけでも十分に効果はあるでしょう。 以前、盗犯係の警察官に聞いたのですが、空き巣が嫌がることがまさに 留守の確証が得られないこと だそうです。 例えば空き巣が狙っているお部屋から、女性が出てきます。 よし、入ろうと思ったお部屋に男性用下着が干してあったら? 「まだ男はいるのかも?」「いなくても帰ってくるかも」と疑念が沸くことでしょう。 要は嘘か本当かを確かめることが簡単ではない以上、抑止力としては効果はあるでしょうね。 但し、同じ物を常に干しっぱなしなどは対策効果が薄れてしまいますので、ローテーションなどは行った方がいいでしょうね。 ちなみに今までの入居者さんで行っていた対策で面白かったのは 男物のバンドTシャツをパジャマにして、干している お父さんの作業着を貰って定期的に干している 釣り竿をベランダに置いている 変わり種ですが、共通しているのは男性の影を匂わせておくということですね。 お金や手間が掛かってしまうのも事実と思いますが、防犯対策としては一定有効だと思います。 表札を出さない ポストや玄関先に表札を出さない。 これも最近は特に聞かれる話ですね。 果たしてこの方法は有効なのでしょうか? △ これは防犯対策としては微妙です。 というのも、これは防犯対策としてよりも「特定しにくい」位の効果しかありません。 例えばストーカーの恐れがあり、この建物に住んでいることや号室を特定されたくない。位です。 またデメリットとしては引っ越し当初は配送や郵便物の誤配がある可能性があります。 でも、現在賃貸で表札を出す方は正直かなり少数です。 どちらにしても表札を出す習慣自体が風前の灯火です。 私も正直出すメリットは特にないと考えてもいますが、出さないことが防犯になるかといえば微妙な感じです。 遮光カーテン・ミラーカーテン お次はカーテンです。 遮光カーテンは光を通さない、通しにくいカーテンで、ミラーカーテンはレースカーテンの中でも透けにくいカーテンです。 遮光カーテンは単純に分厚かったり、織目が細かかったりして光を通さない。 ミラーカーテンは日中レースカーテンで光は取り込みたいが、外からは見られたくない。という商品です。 特にミラーカーテンの中には「室内から外は見えるが、外からは見られにくい」という商品もあるそうです。 これは防犯対策としてどうでしょうか? 〇 一定効果があると思われます。 というのも、これは自宅にいる際などに「部屋に一人かどうか判別できない、部屋の様子が分からない」という点が大事です。 また室内の様子がそもそも見られない、という当たり前の安心感の為にも損はありません。 但し、ミラーカーテンには以下の注意点があります。 あまり遮光性が高いと、昼間の光も入りにくい 夜になって室内側が明るいと外から見えやすくなる その為、商品の選び方は大切です。 個人的にはあまり遮光性が高いと、そもそも部屋が暗くなり、遮光カーテンと効果が変わらない物もありますので、UVカット率が50%以上の物がいいかもしれません。 カーテンは割と価格と性能が比例しやすい商品になります。 防犯対策としては、少し奮発してもいいかもしれませんね。 一人暮らしでも「ただいま」を言う この方法はその昔、入居者さんに教えてもらった方法です。 一人暮らしの女性が帰った際に、ドアを開けたタイミングで「ただいま」と声に出してから部屋に入るという方法です。 「一人暮らしじゃないのか?」「誰かが来ているのか?」と思わせるということですね。 これはどうでしょうか? ◎ これは多いに賛成です。 この方法を刑事さんに話したところ「もしその光景を見た空き巣や強盗などは躊躇すると思いますね」と言われました。 メリットとしてはなんと言ってもコストや手間も掛からないという点ですね。 また男物の下着の時にも書いた通り「いるかもしれない」と疑念を沸かすには十分効果があるでしょう。 また毎日習慣のように行うこともできますし、少し恐いと思ったタイミングでも実行することもできます。 手軽な方法としてぜひおすすめします。 男性ももちろん必要だが いかがでしたでしょうか? 今回は女性の防犯対策と呼ばれるもののうち、効果がありそうなものをご紹介してみました。 もちろん女性だけでなく、男性も防犯対策は必要です。 しかしながら、女性ということで被害に遭いやすい犯罪が多いのも事実です。 私が以前聞いた言葉でハッとさせられた言葉があります。 「法も正義もその瞬間は助けてくれない」 残酷ではありますが、真理だとも思います。 だからこそ、出来る限りの対策はしておくに越したことはありません。 防犯対策のポイントとしては「人の影を疑わせる」という点は大切なのでしょうね。 昔ながらの近所づきあいや顔見知りなどの関係性は希薄になってきた昨今、自分の身を守る対策は必要かもしれません。
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入居者の属性で変わる居住年数 ~人気属性=長期入居ではない!?~
不動産賃貸業にとって、空室リスクというのは避けられないものです。 基本的には、大家さんなら「出来るだけ長く住んで欲しい」というのが本音でしょう。 長く住んでいただければ、空室も発生しませんし、頻繁な原状回復なども発生しません。 もう一つ、出来るだけ長く住んで欲しいという想いと一緒に「こんな人に住んで欲しい」という「属性」という部分もあろうかと思います。 不動産賃貸業に携わっている中で、多くのオーナーさんが希望するような属性といえば 公務員 大手企業にお勤め 学生 若年層 こんな感じでしょうか。 理由についてはザックリといえば「安定してそう」「近隣トラブルも少なそう」「お部屋もキレイに使いそう」などでしょうか。 たしかに、概ねそのような傾向はあると思います。 私の経験でも上記の属性は確かに、その傾向は強いです。 その為、大家さんがこういった属性を望むのは無理からぬことかもしれません。 一方で、こういった属性の方をターゲットにした場合、最初に書いた「空室リスク」「長期間住んで欲しい」という願いは両立することは出来ないでしょう。 今回はこの「属性」と「長期入居」の反比例の関係をご紹介しようと思います。 そのうえで、自分ならどういった戦略を立てるのか?を考えていただくきっかけにして欲しいと思います。 また、ここでいう「属性」というのは単なるデータに過ぎません。私自身が過去の経験やデータから引用するもので、特段何かの差別的な感情や意図はまったくありません。 賃貸経営という部分での属性と居住年数の相関関係を表すだけですからね、あしからず。 属性別に見る「居住年数」の傾向 下に公表されている統計や自社データを組み合わせて、おおよその居住年数を出してみました。 傾向・コメントについては、退去理由などで挙げられたものから作成しております。 属性=「年齢層」「職業」「世帯構成」の3軸で考えてみましょう。 属性分類例平均居住年数傾向・コメント学生(18~22歳)大学生・専門学生約1~4年卒業退去が確定しており短期傾向若手単身(23~30代前半)営業・IT系・販売職など約1~2年転職・転勤・結婚などで動きやすい中堅単身(30~40代)公務員・専門職など約2~5年安定職なら長期傾向もあり共働きカップル看護師×IT系など約2~4年同棲→結婚→退去の流れが多い子育てファミリー(30~40代)地元勤務の会社員・公務員など約5~10年学区を理由に定着しやすい高齢者(60代以上)年金生活者、自営業など約5~15年転居リスクが低く、超長期入居も転勤族商社・大企業の営業職など約1~3年会社都合の退去が多く流動的フリーランス・自営業クリエイター・整体師など約3~7年地域密着型だと長期化する公務員市役所・教員・警察官など約2~4年転勤を伴う場合も こうしてみると、前述した若年層、公務員や大手企業などの大家さんが望む属性ほど、居住年数が短めの傾向となります。 要約すると以下のような結論になります。 若年層は生活ステージの変化が起こりやすく、転居が早めになる 安定企業や公務員は転勤や持ち家の購入による退去比率が高い 審査的に厳しく見られる自営業やフリーランスは居住年数が長めの傾向 高齢者は長期入居の傾向 自営業者やフリーランスは、収入のリスクを伴うのかもしれませんが、一旦軌道に乗った場合は、商圏である地域からは簡単に離れることはないので、長期化の傾向も納得ですね。 大手企業や公務員は収入などは安定するものの、転勤などの外的要因による退去は避けられないこともあります。またこういった属性は銀行などでもローンを組みやすく、持ち家志向が強めの傾向があり、賃貸からの卒業もあります。 学生は当然卒業があり、地域で就職することになったとしても、そこからは自身で家賃を払うこともあり、グレードアップやダウンを検討し、結果としてお引越しになる傾向が高いものです。 子育て中で子供が小学校に上がるタイミングで持ち家に移行しない場合は、学区のこともあり比較的長期間の入居に繋がります。 高齢者や中年単身者は長期化の傾向、場合によっては超長期化が見られる。 安定した長期間入居と大家さんが望む属性というのは大体は相反関係になってしまうのです。 どちらのリスクを取るか 「属性」と「安定入居」は相反関係になることがご理解いただけたと思います。 ひと昔前の審査で厳しい目を向けられる「自営業者やフリーランス」「高齢者」「中年単身者」などは比較的長期化する傾向が高いのです。 これは賃貸経営においては、どちらを「選択」するのか?という問いになります。 「属性」を重視して、「空室リスク」は許容するのか? 「安定入居」を重視して、「属性」は許容するのか? 当然ですが、どちらが正解という訳ではありません。 大事なのは、自分が所有する物件、自分自身の感性にはどちらが最適かを考えることだと思います。 また、どちらを選択するかで物件運営の方法も少し変わってきます。 基本的には 「属性」を重視するなら先行投資、「安定入居」を重視するなら原状回復に備え これは入居を決める時の順番のような話です。 「属性」を取る場合は、室内の設備や内装などはキレイや新しい物を好む傾向があるため、先行投資としてのリフォームなどが発生します。 一方、「安定入居」を取る場合は、結果として長期間の居住による原状回復を多めに見込んでおいた方がいいでしょう。 このように、どのタイミングで物件に対する投資が発生するかという点も考慮しておきましょう。 人口減少社会ではターゲティングを丁寧に ご承知の通り、現在の日本は人口減少社会です。 その割には昨今の投資ブームにより、不動産賃貸業には多くのライバルが参入しています。 その中で優先的に選んでもらう為には、効果的なターゲティングが必要となります。 自分の物件にはどういった人たちを迎えるようにしようか?その為に必要なことはなんだろうか?と細かいターゲティングを設定することで、効果的なリフォームや戦略を構築することが出来るのです。 そして、相反関係にある「属性」と「安定入居」をどの程度許容していくのかを、方針として決めておくことは、無駄のない投資に役立つことでしょう。 当然、ここまで書いたことはあくまで「傾向」ですから、両立することもあれば、リスクを取ったのに効果が出ないこともあるでしょう。 たまーに「属性」と「安定入居」が両立することもありますし、「属性」を信じたのに裏切られることもありますし、「安定入居」を目指したのに短期解約もあります。 でも確率は大体収束しますからね。 皆さんの賃貸経営の参考になれば幸いです。
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賃貸住宅フェア2025 現在のトレンドと未来予想図
そもそも賃貸住宅フェアとは? さて、9月17日18日と東京ビッグサイトで「賃貸住宅フェア2025」が開催されました。 私も賃貸管理に携わる者として出来る限り参加をしております。 今回も参加して不動産業界の現在の立ち位置、トレンド、未来予測などを独断と偏見で書いてみようと思います。 そもそも、この「賃貸住宅フェアとはなんぞや?」というご質問があろうかと思います。 簡単にいえば 不動産業者や大家さんに物やサービスを売りたい人たちの展示会です 不動産業者向けの賃貸管理システムやリフォーム商材、保証会社などがブースを構え、不動産会社や大家さんにサービスを売り込む場です。 その為、入場料は無料です。事前に参加登録は必要ですが、不動産業者だけでなく、大家さんも参加可能です。 じゃあ何で物を売りたい人の所にわざわざ行くんだ!物を買いに東京まで行くのか? 半分当たっていますが、半分は違います。 実は賃貸住宅フェアでは、2日間に掛けてセミナーが各所で開催されます。 そこでは、最新の賃貸住宅に関する情報や、全国の不動産会社の成功事例、賃貸のトレンド、大家業のお役立ち情報などを各所で様々な方が講演してくれるのです。 恐らくはこのセミナーがメインで参加される方の割合も高いのではないかと思います。 それではレッツゴーです。 今年のトレンドはAI・人材・物価高 ぼかしを入れておりますが、広い会場は大盛況でした。 特に初日の午前中は水曜日ということもあり、不動産業者と思われる方でごった返しておりました。 この画像に立ち並んでいるブース一つ一つ、企業が出展しており、様々なサービスや商材などを見たり、説明を受けることができます。 超有名企業から、恐らくはベンチャーであろう新規サービスなど様々です。 会場に入ると、ブースから人が出てきて営業を受けるわけです。 実はこのブースの出展割合からも、世相を読み解くことができます。 というのも、不動産業界にはいわゆる「旬」な流行というのがあります。 ここ2、3年はなんといっても「民泊」でした。 アフターコロナを背景としたインバウンド向けの民泊に関する出展が多かったものです。 但し、今年は民泊業界の飽和化や、サービスの統合、民泊に関するデメリットニュースなどの影響なのか、前回までの出展の多さではありませんでした。 それでは、今年のトレンドは何だったかといえば AI・人材・物価高 この3つに関するサービスが多く見られました。 特にAIは数が多く、これまで人員でカバーしていた不動産の業務をAIを使って効率化しよう。というサービスが多かった印象です。 また、人材に関してはいうまでもなく人材不足がこの日本では続いております。 その人材不足を解決する為の「業務委託化」が多くありました。 これまでは自社で内製化していた業務を巻き取るよ!というサービスですね。 コールセンターや苦情受付、設備トラブルの外注化などですね。 あとはこの「物価高」を背景に、修繕コストを抑えようとするサービスが多かった印象です。 壁紙の張替えではなく、塗装やクリーニング、リフォーム費用のファイナンスなどの既存のサービスより安価な方法の提案などが増えた印象です。 それを裏付けるようにセミナーでも DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して、業務効率化を 既存社員の退職を防ごう 人材に選ばれる会社作り 人口減少でも勝てる賃貸運営とは ペット可やインフルエンサー向け賃貸など差別化 などのテーマが多く見られました。 世相を色濃く反映するものでした。 それでは、地方の一不動産業である私が今回のセミナーやブースを見て、どのように考えているのかを独断と偏見で発表したいと思います。 AI活用は必須だが、サービスの見極めは大事 まずはAIです。 いまやどの業界にとっても活用が必須となってきたAI(人工知能)、多分に漏れず私も画像生成や、簡単な書類の作成やデータの整理など様々な場面で使っています。 既に人間を凌駕している部分もあり、これからも驚異的なスピードで生活を変えていくでしょう。 しかし、AI活用のサービス導入には慎重であるというのが、私の感想です。 というのもAIを活用したサービスというのは、大元は恐らくOpenAIなどの人工知能を活用し、そのうえでサービスをリリースしていると思いますが、この大元の人工知能の発達スピードが早く、その会社に頼らずとも可能になる可能性があるのです。 今回試しに出展されているサービスを私のChatGPTに細かく指示してみたところ、近しい効果を得ることができました。 恐らくは今後も学習していく過程で、売り出していたサービスに追いつくのは、そう遠くなかろうと思いました。 そうすると、新しいサービスではあるが、契約してしばらくすると既存の人工知能で対応が可能になることも予想されます。 もちろん、それを見越して更に素晴らしいサービスとなれば優位性はあるのでしょうが、大元の発展スピードに事業者が勝てるのかが、現段階では見通せませんでした。 また、現在はほとんどの管理会社が賃貸管理にシステムを導入しているでしょうが、この賃貸管理システムに紐づくかどうかが導入の鍵かなと思われます。 全員がPC作業が得意ではない。という不動産業からすると、新システムは導入にハードルが高く、出来れば賃貸管理システムにAIを付け加えてもらえるとハードルが下がるのかなと思います。 間違いなく伸びる分野であるがゆえに、個別のサービスはどこまで優位性があり、存続できるのかの見極めが非常に大事かなと思いました。 不動産業者だけでなく、大家さんも多くの方がAIを駆使しており、これからも発展から目を離せない存在になるでしょう。 そして、その中で人間に突きつけられる命題は 「効率も、正確さも、スピードもAIが持つなら、あなたに残された強みとは?」という点ですかね。 知識に価値が無くなっていく時代に私という人間はどうすればよいのか?を考えさせてくれます。 人材はアウトソーシングとカスハラ さて、お次は人材編です。 こちらは大別すると2つに分かれていました。 まずはサービス面でいうとアウトソーシング、いわゆる外注化の会社が多く見られました。 これは現在の人材不足を解決する為です。 現在の求人倍率や最低賃金の上昇を受けて、人件費率が上がっていることを考えると余程自社で効率的に雇用できない限りは外注化することでコストカットが出来るという座組かなと思います。 従来の設備だけでなく、人的なクレーム(騒音や隣人トラブル)などのコールセンター業務が多く見られました。 これからの管理業務では、この適切な外注化は必須になるとも思えます。 自社で内製化を図ろうとすると、かなり膨大な人数や教育コストを掛けることになりますので、それなら専門的な知見をもった業者に委託することで効率化やコストカットが可能にはなろうかと思います。 もう一つは、カスハラ対策です。 こちらはサービスというよりは、会場で行われるセミナーで多く見られました。 要約すると カスタマーハラスメントを放置することで社員を失うのは最大のマイナス ということです。 もう少し嚙み砕くと 昔のように「お客様は神様」的思考は若年層には通じない 不動産業は決して採用面で有利な業種ではない カスハラ対策をしないと人材が流出する 現在では人的コストが非常に高く、一人のカスハラで従業員を失うのは損失が大きすぎる という流れです。 セミナーでも「過大な要求をする顧客は、こちらから打ち切ることも必要」という就職氷河期世代には信じられない方針が今後の主流になってくる風潮でした。 私もこれには同意です。 当社に在籍している社員も、在籍年数が長めの傾向にあるのですが、この熟練してきたスタッフというのは非常に価値が高いものです。 顧客との長年に亘って築いた信頼関係などはプライスレスと言えるでしょう。 それもあって、弊社では「カスタマーハラスメント」と認定するような顧客の対応は 代表取締役である私が管轄となります。 というのも、中々カスタマーハラスメントと認定することや、契約を打ち切るような対応を社員にさせるのは酷かなと思っているからです。 弁護士などの専門家へスムーズに報連相する為にも、一旦私に管轄を移して、素早く判断するようにしています。 そして、専門家の意見などを聞いて、後は粛々と対応するのみです。 長期的にもこういった顧客との対応は避けるべきだと私も考えています。 但し、このカスタマーハラスメントか否かの判断は責任者がしっかりと倫理観と基準を持ち合わせるべきだとも思います。 この線引きが緩いと「なんでもカスハラ」となりますし、逆に厳しすぎても肝心の社員を守れずに失ってしまいます。 いずれにしても企業はこれからもカスタマーハラスメントを許容しない社会に進むでしょう。 そしてもう一つ、私が予想している未来は カスタマーハラスメントを行ったり、威圧的な言動などを行う人は将来 世の中の全てのサービスを受けられなくなるでしょう ということです。 これはどういうことかというと このカスハラ対策は少子高齢化の日本では、主流となるのは間違いないでしょう。 既存の企業は昔のように、過大な要求をする顧客に時間や人的リソースを割くことはしなくなります。 そうすると、企業は 優良な顧客には適正な価格でサービスを提供するが、カスタマーハラスメントを行う人へはサービスを行わないか、かなり高額になる方策を取るでしょう。 まさに人のダイナミックプライシングです 他のサービスの利用履歴などを企業同士が共有することで、悪質な顧客(命名するならブラックお客様)を浮かび上がらせるでしょう。 現在はカスタマーハラスメントを受けたら対策という順序ですが そもそもブラックお客様にサービスを提供しなければカスハラ対策など不要!という結論に至るでしょう。 その為に、各業界同士で顧客をスコアなどで共有していく可能性は多いにあるでしょう。 そして、過去に悪質なカスタマーハラスメントを行った人=ブラックお客様には、自社のサービスを提供しない。 もしくは提供する場合は、一般の顧客より高額な費用を前もって請求するという仕組みです。 そんなことを書くと酷いと思われるかもしれませんが、これによく似た仕組みを我々は使っていますよね? 自動車保険です 事故を多く起こしたり、過失の多い請求をすると、翌年以降の保険料が上がりますよね? 当然です、リスクの高い人なのですから と、この辺りは私の勝手な妄想ですが、恐らくはこのようになるでしょう。 私も含めて、これからは世間での振る舞い方は大事にした方がいいと思います。 ブラックお客様に認定されると入店拒否やお隣さんよりも高い金額を請求されるかもしれませんよ 物価高対策は修繕とファイナンスの長期化 さて、最後は物価高対策ですね。 これもご承知の通り、昨今の物価高は賃貸事業に大きく影響しています。 資材や人件費の高騰は、賃貸物件も直撃しています。 ここは大家さんも同様に影響を受けていることでしょう。 原状回復費やリフォーム費用の高額化には頭を悩ませていることでしょう。 これに立ち向かうサービスもたくさん出てきていました。 特にリフォームでは「交換ではなく修繕」が多く見られました。 例えば壁紙を張替えではなくクリーニング、水道管を交換ではなく更生など、既存のものをいかに長寿命化させるかという試みが多くありました。 今後も資材や人件費が下がる目途はなさそうなので、こういった商材などを有効活用することは不可欠だと思います。 また、この物価高へ違ったアプローチもあります。 それはファイナンス(資金調達)での解決です。 どうしても物価高で仕方ない場合には、資金調達をするしかないのですが、これを借入で日々の支払い圧力を軽減する という方法です。 具体的には分割払いや貸出期間の長期化です。 もちろん、長期化することで支払い手数料は増えるのですが、その手数料分を期間で挙げる収益で相殺するという仕組みですね。 こういったサービスも多く見られましたね。 もちろん安易な使用は収益の悪化となりますので注意が必要ですが、一度に出ていく現金も困りますからね。 管理会社としても万一の策として、顧客に提供する準備はしておく必要があるのかもしれませんね。 未来の話は楽しい さて、拙い文章ではありましたが今回の賃貸住宅フェア2025をざっくりとご説明してみました。 今回参加することが出来なかった方々へ、現在のトレンドや潮流などをお伝えできれば嬉しいです。 インターネットなどの発展に伴い、情報や価値観が目まぐるしく変わる賃貸業界において、その時々の時勢を掴むことはとても大切です。 昨日までの常識が今日には変わってしまう世の中に対応できるように日々研鑽を重ねていかねばなりません。 「進化論」で有名なダーウィンの一節がありますね。 「最も強いものが生き残るのでもなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残れるのは、変化できる者である」 この言葉、実はダーウィン自身がこのように発言した訳ではないというオマケのような話もありますが、細かいことは別にして、この言葉自体はビジネスでは真理の一つであることは事実でしょう。 私たちも変化を恐れず、楽しみながら生き残っていたいものですね。 こういった未来の予測は楽しいですね。 みなさんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか? 来年の会場でお会いできることを楽しみにしています! 毎年参加できるように変化を続け、よりよい未来に私の居場所を作れるように生き残ろうと思います。
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大雨被害から立ち上がろう 復旧の第一歩 社員で清掃だ!
さあ復旧だ!社員総出の清掃から さて、記憶に新しい霧島市での大雨被害 被害に遭われた全ての方にお見舞い申し上げます。 例にもれず、当社の管理物件でも床上浸水や敷地に泥が上がった物件もいくつかありました。 弊社も当日から今日まで、入居者さんや大家さんとの調整やお引越しを余儀なくされた方の対応などに奔走しております。 そして、幾分被害の全容も見え、落ち着いてきたことから復旧作業に取り掛かっております。 まずは弊社で行ったことは 社員での泥の清掃でした。 なにも社員で行わなくても、プロに頼めばいいんじゃないの?と思われるかもしれません。 でも、当社では私も含めてまずは自分たちで行うこととしました。 もちろん、プロでなければ難しい場所や作業などはプロにお願いすることにはなるでしょうが そう思い立ち、ある水曜日に社員を集結し、全員での清掃を行いました。 ロータスホームの定休日はたまに開いている 当たり前ですが、私自身もやりますよ。 そもそも、ロータスホームのいずれかの水曜日はこういった活動を行う日として出社する日になっています。 サービス残業などではありません。別でお休みがあります。 どこかの水曜日に全社員が出社します。 但し、対外的には定休日として営業は行っておりません。 お店を閉めて、電話も留守電にし、内部ではあることを行うのです。 それは 普段できないことをしっかりと行う日です 営業しながらでは出来ないこと、時間を掛けてやるべきこと、会社としてどうあるべきかを話し合う時間 こういったことに充てる日となっています。 その一環として今回はこれを社員で行うこととしました。 では、冒頭で挙げた疑問「なぜプロに頼まずに自分たちでやるのか?」に回答してみましょう。 それは 自分たちでやることで「当事者意識」を持つことも大切だからです。 我々は色んな人の気持ちが分からねばならない 今回のような災害では、たくさんの人が傷つきます。 何の罪もない入居者さん、被害を受け金銭的にも物理的にもダメージとなる大家さん、被害を復旧してくれる協力業者さん もちろん、我々不動産業者も連絡を受け、対応に苦心することはあるのですが、どうしても電話や立ち会いなどはあるものの、実際に体を動かしたり、運ぶ作業などをすることは少ないものです。 私は営業から管理業務になりましたが、これまで数々の現場で実際に対応したり、体も動かすこともたくさんありました。 その中で入居者さん、大家さん、協力業者さんの気持ちや苦労が少し分かるのです。 もちろん、弊社の社員が清掃することで、本来大家さん負担になるような清掃費などが軽減することも目的なのですけどね。 私たち不動産業者というのは、入居者さんや大家さん、協力業者さんから見ると、時にホワイトカラーとして見られることがあります。 電話で手配するだけで済んでしまう仕事も多いのですが、私が思う賃貸管理とはもう少し血の通ったものだと思っています。 なにも素人がしなくても・・・とうのは正論なんですけど それでも、自分たちで行うことで災害における当事者性が高まります。 「そんな気持ちだけではどうにもならないよ・・」と思われるかもしれませんが、あながち気持ちの問題というのは大事なもので こうやって社員一丸で清掃が終わると、清掃が終わった物件のことが好きになったりするのです。 手が掛かる子ほどカワイイという感じかもしれません。 そうすることで復旧への熱や対応も良くなるんですよ、不思議と 今回の災害に敵もいなければ勝者もいません。 等しく皆が傷つき、疲弊しています。 そんな中でも少しずつ立ち上がらねばなりません。 まずはその先頭を管理会社が走ることで、入居者さん、大家さん、協力業者さんにも 「こいつら本気だな」という想いを伝えたいのです。 パフォーマンス目的ではありませんが、このような行動をする人間の熱に打たれるのも人間というものです。 私たち管理会社は入居者さん、大家さん、協力業者さんがいなければ何もできません。 だからこそ、管理会社だけは一番本気で復旧を目指さなければならないと思っています。 素人の社員が清掃するというのは、ある種合理的ではありません。 それでも、当事者意識を持ち、この困難な状況を打破するのは合理的でスマートな方法ではなく 文字通り、泥臭い一歩ずつの歩みな気がしてならないのです。 柄にもなく、散らかった文章になりましたが、これからも復旧へ向けて頑張っていこうと思います。





