(2ページ目)契約金の中にある「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」とは何か?ハウスクリーニングとの違いは?

賃貸物件や新築物件の契約時に目にする「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」

この費用が何をカバーしているのか、そして「ハウスクリーニング」とどう違うのか疑問に思ったことはありませんか?

この記事では、それぞれの内容や違い、費用の妥当性についてわかりやすく解説します。

ちなみに現在当社の管理物件では「特約としてのハウスクリーニング」のみで、この「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」などの作業は附帯しておりません。

この費用について、あまり世間では周知されていないようですので、一度ご説明してみたかったのです。


ハウスクリーニングと混同してのトラブル

現在、全国的にも退去時のハウスクリーニングは入居者負担とすることが一般的になっておるようです。

これは「あなたも入居前にハウスクリーニングが済んだお部屋に引っ越せるのだから、自分が退去する時もハウスクリーニング費は負担してくださいね」という特約になります。

大手不動産会社から地域の不動産業まで、この仕組み自体は現在主流となっています。

但し、冒頭に挙げた「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」などのサービスは

退去時のハウスクリーニングとは全くの別物です!

「ハウスクリーニング」と抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」は別なんです。

しかし、この点が十分に説明されていなかったり、混同してしまうと、いざ退去する時になって

「契約する時に抗菌施工代を払っている。あれがハウスクリーニング代だと思っていた」
というトラブルが発生するのです。

中々分かりにくい仕組みなので、混同するのも無理からぬことだと思っています。

今回はそういった方へ向けて、これらは何を行って、どういう目的なのかをご説明してみたいと思います。

繰り返しになりますが、当社は現在、このようなサービスは行っておりません。

あくまで一般論としてのご説明になります。

抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代とは?

まず、この項目が具体的に何を指しているかを見てみましょう。

  1. 抗菌施工
    抗菌施工は、室内の特定の場所に抗菌剤を塗布またはスプレーし、カビや細菌の繁殖を防ぐ処置を指します。
    主にキッチン、浴室、トイレなど、湿気の多い箇所に施されることが多いです。
    いわゆる光触媒などの施工をするなどの謳い文句も多いですね。
  2. 除菌・消毒
    室内全体の清掃後に、細菌やウイルスの除去を目的とした処理を行います。
    アルコールや次亜塩素酸を使用する場合が多く、特に感染症対策として重要視されています。
    ハウスクリーニングでも清掃は行っておりますが、更にその上のランクの薬剤などを使用するケースが多いですね。
  3. 害虫駆除代
    害虫(ゴキブリ、ダニ、シロアリなど)を予防・駆除する費用を指します。
    専用の薬剤や装置を使い、入居者が快適に住める環境を整えます。
    イメージしやすい例えでいうと「バルサン」のような害虫駆除や抑制するようなもの。といった感じでしょうか。

いずれも、お部屋を決めて契約から、実際のお引越しをする日までの間に実施する作業となります。

そして、それに要する費用は敷金や仲介手数料などと一緒に契約金として「前払い」することが一般的です。


ハウスクリーニングとの違い

一見似たように思える「ハウスクリーニング」との違いを整理してみましょう。

項目抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除ハウスクリーニング
目的衛生環境の維持、防虫、防菌、防臭入居前の清掃と汚れの除去
対象範囲特定の箇所(キッチン、浴室、トイレ、部屋全体の一部)全体的な掃除(床、壁、窓、換気扇など)
施工内容抗菌剤の塗布、害虫駆除薬の設置、除菌スプレーなど水拭き、洗剤使用による汚れの除去
主な目的感染症予防、健康維持、快適な生活環境の提供美観の向上、引っ越し前後の準備
施工時期入居前や定期的(防菌防虫の持続効果が必要な場合)
ハウスクリーニング後で入居前の時期
主に退去後、入居前の1回清掃

そもそもの目的が違いますね。

ハウスクリーニングは、お住まいになる為の「清掃」であり、その他の項目は「住みやすい環境の為のグレードアップ」という位置づけです。

この目的の違いをしっかりと認識していないと「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除」=「ハウスクリーニング」となって、退去時にトラブルとなってしまうのです。


抗菌施工や害虫駆除を推奨される理由

もちろん、こういったサービスは管理会社の収益の一部になっているのは言うまでもありません。

だからといって、全てのサービスが「ぼったくり」決めつけるのは早計でしょう。

ハウスクリーニングというのは、あくまで「清掃」だけとなります。もちろん、住むという点では十分でしょうが、それ以上の衛生観念を求めたい場合にはこういったサービスを希望する方にとっては、いいとは思います。

1. 感染症対策
抗菌施工や除菌・消毒は、特に近年の感染症リスクを軽減するために重要視されています。清掃だけでは対応しきれないウイルスや細菌の繁殖を防ぐ役割を果たします。

2. 害虫トラブルの予防
特に古い物件や湿気の多い環境では、害虫の発生リスクが高まります。事前に害虫駆除を施すことで、入居後のトラブルを未然に防ぐことができます。

3. 快適な住環境の提供
清掃と合わせて抗菌・害虫駆除を行うことで、入居者にとってより清潔で安心できる住環境を提供することが可能です。


費用の妥当性は?必須なの?任意なの?

物件や管理会社によって費用は異なりますが、「抗菌施工・除菌・害虫駆除代」は大体1万円から2万円が相場です。

この費用には、薬剤代や施工サービスが含まれています。

気になるのは「必須なのか?任意なのか?」です。

正直、これは管理会社や物件所有者次第です。

契約前に「このサービスは不要です」と表明することで削除してもらえる場合もあれば、「こちらの物件に住む為の契約の条件です」として外せない場合もあります。

これは契約前に担当者にしっかりと確認しておきましょう。

しかし、ここで注意が必要です。

ひと昔前には、サービスのお金を払ったものの、実際には施工が行われていない悪徳会社があったのも事実です。

正直詐欺としかいいようがない会社もありました。

流石に現在では、そのようなことをする会社は無いと信じたいのですが、それでも契約時に以下の点を確認することをお勧めします。

  1. 具体的な施工内容の説明を受ける。
  2. 施工が行われた証明書や写真を確認する。
  3. 費用が適正か検討する。

まとめ

「抗菌施工・除菌・消毒・害虫駆除代」と「ハウスクリーニング」は目的や内容が異なるものであり、どちらも入居者にとって快適で清潔な住環境を提供するための重要な要素です。

不動産契約時には、これらの費用の詳細や必要性を理解し、自分にとって妥当な費用かどうかを確認することが大切です。

特に入居後のトラブルや健康リスクを防ぐためにも、事前に管理会社や施工業者にしっかりと内容を確認しましょう。

安心・安全な新生活のために、これらの費用を正しく理解し、賢く選択してください!

何より賃貸はれっきとした「契約」です。

しっかりと自分自身でも把握することで、思わぬ出費や行き違いなどを防ぎましょう。

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