
宅建試験合格後の「宅建ハイ」
さて、先週今年の宅建試験が無事終わりました。
みなさんいかがでしたでしょうか?
不動産会社にいると業務で必要な場面も多い「宅地建物取引士」
社員になると会社では取得を促されることも多く、時にはお客様や同僚からもプレッシャーを感じることもあります。
「宅建持ってますか?」というお客様
「宅建ぐらいもっておかないと不動産屋とは呼べない」という嫌味な先輩
そんなプレッシャーを跳ね除け、無事合格したみなさん。おめでとうございます。
しかし、そういったプレッシャーの開放感からか、宅建合格後には「宅建ハイ」とでもいうような行動を取ってしまう人もいます。
「宅建ハイ」は後々黒歴史としてあなたのキャリアに汚点を残す可能性があります。
今回はこの宅建ハイでやってしまいがちな「あるある」をいくつかご紹介していきます。
自分自身の黒歴史も入っていますが、恥を忍んでご紹介していきましょう。
①重要事項説明長くなりがち
これはあるあるですね、宅建という資格を取り、まさにその宅建士の専任業務である「重要事項の説明」
不動産を借りる、買うなどの際に事前にお客様へ法定の重要事項を説明するこの業務
宅建士の免許証である「宅地建物取引士証」を誇らしげにお客様へ提示し、いざ説明です。
この重要事項説明ですが、大事なのですがフルスペックで行うとかなりの時間を要します。
通常、全ての項目で説明はしていきますが、該当しない項目などは軽く説明程度になります。
しかし、宅建ハイになっている人は違います。
「我こそは宅地建物取引業の門番なり」
と言わんばかりに各項目について言葉の定義から条文などまでフルで説明していきます。
丁寧に説明するのはもちろん大事なのですが、お客様にリスクやルールを理解してもらうことが最大の目的です。
しかし、宅建ハイに侵されている人は条文や難しい用語などを駆使し、分かりにくく専門性の高さを誇らしげに説明していきます。
目の前のお客様の目と集中力が死んでいくことにもお構いなしです。
もちろん、お客様が理解してもらうのに必要であれば時間はどれだけ掛けてもいいのですが、宅建ハイは「説明している自分、物知りな自分」に焦点がありますので、論外です。
②全てのトラブルを「宅建業法」「法律」で解決しようとしがち
これも良くないですね、宅建を取るまでは真摯にお客様へ向かい、トラブルには丁寧に対応していたのに・・・
宅建を取ってからというもの「宅建業法的には~」「法律では~」ばかりになってしまう方です。
例えばお客様からのお部屋のキャンセルの時なども
「民法では申込と承諾で契約は成立する」という論点を持ち出し、お客様からのキャンセルを食い止めようとしたりなど
もちろん、法律や宅建業法に則って業務は行わなければなりませんが、大前提の「納得してもらう」という点をすっ飛ばしてしまっています。
そして明確な法律や契約違反でない場合まで、こういったことを持ち出しては解決するものも解決しません。
法律も正義もその瞬間は助けてくれません。
ちゃんと、納得してもらえるような昔の自分に戻ってくださいね。
③自分も嫌な先輩「不動産会社に勤めてて宅建が無いだなんてあり得ない」になりがち
たまに営業成績で後輩に追い抜かれた先輩営業マン(宅建持ち)が後輩(宅建なし)に対して
「不動産屋なのに宅建~」というマウント取りを行ったりしてしまいます。
宅地建物取引士の資格は確かに不動産業務を行う場合、多くの場面で必要となります。
もちろん、取っておいた方が良い資格です。自分だけで取引が完結できますからね。
しかし、大事なのは「お客様に納得、安心してもらえる取引」を行うことです。
法定での業務はもちろん省くことは許されませんし、大事な業務ですが
宅建を持っている=いい不動産屋 ではありません
これは勘違いしてはいけません。
本人のためを思ってのアドバイスはもちろんOKですが、妬みなどから言ってしまっては正直ダサいと思います。
大体こういったタイプは先輩にやられてきたんでしょうが、負の連鎖は自分で断ち切りましょう。
私はこれはしませんでしたが、やはり多くの不動産屋にこのタイプは結構いますからね。
④終わってからも受験回数 合格点数でマウントとりがち
宅建試験というのは平均合格率が15%~18%程度と資格試験としてはまあまあの難易度となります。
なので、合格までに数年を要したりすることも珍しいことではありません。
点数については「合格」「不合格」以外は本人にも開示されません。なので自己採点でしか知りえません。
この「何回目の試験で合格したか?」と「何点取って合格したか?」で後々までマウントを取る人がいます。
何回でも取れば宅建士ですから意味は本来ないですし、何点取ったかもその後の資格には何の影響もないんですけどね。
私の先輩には年々点数が上がっていく人もいました。そうまでしてマウント取りたいのでしょうか。
私ですか?
私は1回目で取りました。
点数ですか?
41点でした。
宅建士はあった方が良い、しかし取ってからが大事
ここまで書いてきましたが、あるかないかでいえば「あった方が良い資格」なのは間違いありません。
また、宅建の試験は他の難関試験に比べればまだまだかもしれませんが、簡単に受かるという訳でもありません。
かなりの時間を費やさないと合格できないものですからね。
費やした時間が誇らしいのも分かりますが、取ってしばらくすると「宅建があったからなんだ」と必ずなります。
宅建ハイになって、同僚や後輩、果てはお客様から煙たがられるような存在にはならないようにしてくださいね。
みんな通った道です。あなたがたくさんの努力をしたことは分かりますから






