(10ページ目)【エリアの見分け方】その地域、ファミリー需要があるのか?「ケーキ屋」で見る街の実力

不動産投資や物件購入を考える際、エリア選びは非常に重要な要素です。

家賃相場や駅からの距離、治安や学校の評判など、さまざまな視点から検討されると思いますが、今回は少しユニークな “エリアの見極め方” をご紹介します。

もちろん、そのエリアを確認する場合には、賃貸ポータルサイトや路線価、その他様々なデータを分析することは当然のことと思います。

しかし、そういった数字のデータ以外にも重視すべき視点の一つとしてご紹介してみようと思います。

これは特にファミリー需要を調査する時に参考にするのです。

それは――

「その地域にケーキ屋(お菓子屋)があるかどうか」を見る という方法です。

どういうことなんでしょう。

ケーキ屋は“生活水準”のヒントになる

そもそも、ケーキ屋さんは、日常生活に必ずしも必要な施設ではありません。

ドラッグストアやスーパーと違い、嗜好品に分類されるお店です。

それでもなお、その地域でケーキ屋が成立しているということは、そこに“少しの余裕”のようなものがあることを示しています。

ケーキ屋に行く時というのは、どういう時でしょうか?

  • 手土産としてお菓子を買う
  • 自分や家族へのちょっとしたご褒美にスイーツを楽しむ
  • 来訪者へのお茶菓子

もちろん、お子さんへの誕生日ケーキなどの習慣も含まれますが、その地域に根差しているケーキ屋(お菓子屋)というのは、基本的には近くの方の上記のような習慣で成り立っていることが多いのです。

逆にいえば、そのようなお店がある場合は

「この地域の人は上記のような習慣を持ち、それなりの所得水準であろう」という推論が成り立つわけです。

そうした「消費のゆとり」がある地域には、一定の所得水準・文化的関心・住民の安定した生活が見られることが多いのです。

もちろん万能であるはずもないが

さて、ここまで読んだ方の中には

「私の住んでいる地域にはケーキ屋がないが、安定した地域だ」「ケーキ屋の有無で決めつけるな」というご意見があろうかと思います。

当然ですね、ケーキ屋がなければダメなエリアかという訳ではありません。

単に用途地域の関係でケーキ屋が法律上作れないエリアはかなりありますし、ケーキ屋の有無で全てが分かるほど万能ではありません。

これは、地域の賃貸需要、エリアの調査を数多く行ってきた私の経験則から出た一種の「あるある」です。

私自身、エリアを見る時には「近隣の商業施設」を確認します。

その地域が住みやすいか否かは、地域の商業施設の数や種類にも左右されますからね。

その中で「このエリアは賃貸需要高いな・・」と思うエリアの多くにケーキ屋があることが多かったのです。

また、その理由を考えた時には上記のような理屈があるんだろうな。という帰結です。

なのでケーキ屋は判断材料の一つと捉える程度です。

ケーキ屋チェックの活用法

では、その調査方法ですが、簡単です。

  • Googleマップで「ケーキ屋」「洋菓子」で検索してみる
  • 個人経営のお店が複数あるかを確認(大手チェーンよりもローカルが◎)
  • 周辺の飲食・小売店舗とのバランスを見る
  • できれば長年やっているお店があれば高評価

もちろん、これだけで全てが判断できるわけではありませんが、複合的な指標のひとつとしては非常に有効です。

街の“余白”を読む

「ケーキ屋がある=豊かで良い街」と断言はできませんが、 “余裕のある消費”が日常に存在する街は、投資先としても住環境としても安定している可能性が高いです。

実は私の持論は他にもあるのですが、文章でお伝えするのが難しい感覚や、一部の人にとっては不快な表現になってしまう可能性もありますので、ご興味がある方は、お会いする機会などがあればお伝えしたいと思います。

路線価や用途地域などのデータや数字以外にも、不動産の目利きにはたくさんの見方があると思っています。

そういった視点をもつことで、他の人には見えない需要を掴むチャンスが増えるかもしれませんからね。

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