(10ページ目)不動産業界あるある ~不動産業信用ないけど、初手から敵視はしないで編~

不動産業のイメージは悪い

私はもう慣れてきましたが、不動産業のイメージはよくありません。

正直、今でも初対面の人から警戒心や拒否感を感じるときはあります。

私は慣れているので、まずは「怪しい者ではないですよアピール」から入るのがデフォルトですらあります。

なんでしょうね、最初にこんな自己紹介からしなければならないのは?

みなさんは、不動産業界にどんなイメージをお持ちでしょうか?

以前、不動産団体が「不動産業界にどんなイメージがありますか?」というアンケートを実施した際に、多く挙がった内容は以下の通りでした。

「金に汚い」「嘘をつきそう」「営業がしつこそう」「恐そう」「人によって態度を変えそう」「騙しそう」

なんでしょう、反社のイメージアンケートと言われても仕方ない文言が並んでいますね・・・・

一部の先人たちの行いにより、仕方ないのかなあ・・と思うこともあります。

昔の先輩がたの話を聞けば「そりゃ悪人扱いもされるだろ」とツッコみたくなるような人がいたことも事実です。

このご時世では減ってきましたし、出来れば不動産業界のイメージが良くなって欲しいと思っています。

事実、最近の不動産屋さんはクリーンな人が大半だと思います。

それでも業界全体が撒いた種なのかもしれませんね。

今回はそんなイメージが悪いことを認めたうえで、それでも不動産業界に関わる時のおススメの対応方法について業界人として書いてみようと思います。

不動産業界のイメージを向上させるのは、不動産業界人の振る舞いであることは間違いありませんからね。

「初手から敵視はしない」をおススメする理由

お客様の中には「絶対に騙されるもんか」「不動産業者は悪人だ」というスタンスを最初から最後まで崩さない方も多くいらっしゃいます。

お気持ちは分かるのですが、不動産業者として接した場合、このスタンスが強すぎると正直良い結果を生まないことが多いと思います。

冒頭に申し上げたとおり、不動産業界のイメージは良くないことは重々承知しています。

一部の先人たちや、それを排除できなかった不動産業界にも問題があるのは事実でしょう。

現在では、そういったイメージを払拭しようと様々な努力が重ねられています。

現在、大半の不動産業界で働いている人達は初対面時、努めて明るく振舞ったり、自己開示を早めにするなどの行動をする人が多いものです。

いわゆる「怪しい者ではありませんアピール」ですね。

働いている我々も不動産業界のイメージが良くないことを知っていますから、まずは疑念を持たれないような振る舞いを心掛けているのです。

しかし、このようなことをしてもなお、不動産業界に不信感を持っている方は、警戒と拒否感を強めに出されることがあります。

よくあるのは

  • 予算を言わないか、低めに言う
  • 引っ越し理由などは言わない
  • 条件は言うが、自分に関することは極力明かさない

こんな感じの方は時折いらっしゃいますね。

恐らくあまり正直に話すと「高いものをわざと出されそう」「個人情報をあまり出すと恐い」などと警戒されていると思われます。

再三になりますが、お気持ちは分かります。確かに初対面で信用ならない人に答えたい事柄ではないでしょう。

しかし

あまりに答えてもらえないと、アナタが損してしまいます

初手から敵視はしない方があなたの得になるのです。

100点の物件を紹介したいが・・

不動産業界ではこのような言葉があります。

不動産に100点はない

確かに、100点満点という物件は存在しないかもしれませんね。

何かが優れていれば、他の部分で減点はある。

全てパーフェクトというのは、この世にないと断言は出来るでしょう。

そういった意味では、不動産探しなどはいかに「100点に近い」物件を探すか。ということですね。

それを踏まえて、私がもう一つ言いたいことは

そもそも「どれが100点か?」は人によって違う

です。

私たち不動産業界人はお客様から聞きたいのです。

「あなたの100点はどんな物件ですか?」を聞きたいのです。

そもそも物件探しは無数の組み合わせにより、成り立っています。

予算、周辺環境、所在階、築年数、間取り、広さ、設備、眺望、日当り、配色

これ以外にも様々な要素が組み合わさっており、どの項目をどれほど重視するかは正に十人十色です。

予算一つとっても、収入や価値観により「どこまでが割安と思えるか?」は人それぞれでしょう。

収入が多いからといって家賃に充てたいか?は別問題ですからね。

そういった価値観なども含めると、無数の組み合わせの中から良い物件を探す作業なのです。

その作業をプロとしてご提案する時に必要なのが「お客様の情報や価値観」となるのです。

私たち不動産業界に身を置く者で真剣に「いいお部屋をご紹介したい」と考える人ほど、この「お客様の情報や価値観」を聞きたいのです。

どんな物件にもメリットもデメリットもあるのですが、人によっては物件のメリットがデメリットにもなり得るし、逆もまた然りです。

出来る限り、あなたの価値観や引っ越し理由などを聞けることで、その精度が高まるわけですね。

まるで人工知能が多くの前提条件を提示することで、精度の高い回答を出すように

その為、優秀な営業マンほどあなたに満足して欲しいがゆえに、あなたのことを知りたいのです。

初手から敵視してしまい、あまりに情報や価値観を話して貰えないと「あなたの100点」が分からずに、100点の物件からドンドンと遠ざかってしまうのです。

まずはフラットに話してみよう

じゃあ、初手から全てを話さなければならないか?と言われたら、そうではありません。

まずはフラットに話してみるだけで結構だと思います。

全ての事項を初対面の人に最初から話すのは、私でも気が引けます。

「初手から敵視しない」という程度の心持ちで十分だと思います。

一生懸命に親身になってくれる不動産業者であれば、必要な事項をしっかりとヒアリングしてくれるでしょう。

その中で「言ってもいいかな?」と思えるような事項は話してあげればいいと思います。

人と人のことですから、合う合わないもあることでしょう。

目の前にいる人を最初から決めつけることなく、フラットな目線で判断して話してみる程度ではどうでしょう。

そうするだけで、お部屋探しが一気に進んだり、思ってもみなかった良い物件と出会える確率が上がることは間違いないでしょう。

冒頭に申し上げた通り、不動産業界のイメージが悪いのは、私たち不動産業界に身を置く者の責任だと思っています。

そんな中で「初手から敵視しないで」は虫のいいお願いかもしれません。

ですが、過去のことに縛られ過ぎて、いいお部屋に住みたいだけのお客様が不利益を被るのもまた、不毛なものだと思います。

いつの日にか不動産業界のイメージが逆転することを願って、ささやかながら一生懸命仕事をしたいと思っております。

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