
管理会社が取るべき行動は?
「従業員が無断欠勤して〇日経つのだが、心配だ」
「持病がある父と連絡がつかない、倒れていないか心配だ」
管理会社にはこういった相談があるものです。
こういった案件自体を「安否確認」と呼んでいます。
要は「中で倒れていないか心配だから確認して欲しい」という内容になります。
管理会社では大体このような事案について一定の対応をマニュアル化していることと思いますが、今回はこのマニュアルと実際の現場で行うことをまとめてみようと思います。
ちなみにこの要請に対して協力する義務は管理会社にはありません。
しかし、管理会社として入居者の人命やオーナーから預かっている管理物件の維持として、優先して対応すべきと思います。
この安否確認ですが、当社では原則自社だけでは行いません。
必ず警察官立ち会いのもとで行います、例えご親族と呼ばれる方が直接来ても勝手に開錠することはありません。
そして、安否確認の大体9割は何もありません。無事だった方の理由としてはこんな感じのものが多いものです。
- 会社は無断欠勤ではなく、いわゆるバックレた状態
- 関係性が気まずい親族だったから連絡を無視していた
- 連絡に気付かなかった
- 単に寝坊
こんな時は正直、「なんだかなぁ」とは思いますが、まずは無事であったことにホッとします。
とはいえ、残りの1割についての対応を書いてあるものは少ないものです。
まだ対応したことのない担当者さんや自主管理のオーナーさんに役立つ内容であれば嬉しいです。
特に一般的に言われているような内容はネットの海にたくさん転がっていますから、もっと現場の声で詳細な内容を今回はお届けしようと思います。
前提のQ&A

ここでは良く聞かれる内容をQ&Aでサラッと確認していきましょう、いうまでもなく私の経験談ですから、詳細については専門家に確認してください。
- Q 開錠して安否確認をすることで借主から訴えられる可能性はないのか?
- A 事前に聞き取り確認をしっかりと行い、警察官立ち会いのもとで行えば大丈夫。「管理会社目線で入居者が倒れているかもしれない」と思っても不思議ではない(社会的相当性)状況であれば損害賠償されるような恐れはほぼありません
- Q 立ち会いは管理会社(大家)と親族だけでもよいか?
- A 原則は警察官と立ち会いした方がよい。「親族だから仲が良い」という考えは捨てておく、毒親などから逃げているケースや恋人を装ったストーカー事案の可能性も捨てない。また、無事だった時に入居者から管理会社(大家)の潔白を証明してくれるのも警察官になることもあるので、警察官にお願いした方がよい。警察官も立ち会う人の聞き取り調査を行い、開錠の必要があるか、妥当かをチェックしてくれます。
- Q 面倒くさい
- A 気持ちは分かります。利益には一銭もならないうえに、取られる時間はかなりありますからね。とはいえ、管理会社としての責務であり、ギリギリで助かる命などもありますから協力しましょう。
- Q 義務でないなら入居者や連絡してきた方たちに任せればいいのでは?
- A その方法もダメという訳ではないのですが、鍵を開錠する業者も管理会社の許諾なしでは開錠できないことがほとんどで結局は管理会社やオーナーの確認が出てくる。なにより対応せずに万一の結果になった場合、オーナーへの責任を考えると対応しておいた方が楽かも
第一章 連絡が来た時の対応

まずは最初の連絡が入って警察へ協力を要請するところまでをやっていきましょう。
ここではとにかく詳細に聞くということを心掛けましょう。そうすることで緊急度合いや警察に言うまでもなく解決することが多数あります。
まず確認すべき事項は
- ①入居者と電話してきた方の関係性
- ②連絡取れないのがいつからか
- ③思い当たるフシがあるか
- ④まずは入居者本人に連絡する
- ⑤入居者本人が連絡つかない場合、連帯保証人や緊急連絡先に連絡する
①入居者本人と連絡してきた方の関係性を確認します。
ここで注意したいのは連帯保証人以外からの連絡だった場合です。
というのは安否確認を悪用する人でないか?の確認をしている訳です。
例えばブラック企業を無断で辞めた場合の企業からの連絡、元恋人がストーカー化した場合、毒親や借金の取り立てなど「入居者本人が連絡を取りたくなくて取っていない」場合を想定しています。
こういった「入居者本人が連絡を取りたくない」というケースで安否確認をしてしまうと入居者本人が「なぜ教えたんだ」などという場合もある為、ここは慎重に関係性を確認します。
この部分については後の入居者本人や連帯保証人に連絡することで回避できる可能性もありますし、警察官と立ち会うことでほとんどリスクは回避できますが、事前になるべく入居者本人とどのような関係か?警察官に立ち会いを求める形になるが、連絡者は立ち会うことが出来るか?をしっかり確認しましょう。
少しでも不安が残るのであれば「本人や連帯保証人に一旦こちらから連絡してみます」と言って折り返し連絡をするように伝えましょう。
次に②と③の「いつから」と「思い当たるフシ」についてです。
ここでは「なぜ連絡が取れないだけで不安になっているのか?」ということを確認します。
これは「緊急度」と「警察官に協力を要請する根拠」を探しています。
例えば「昨日からコロナウイルスに掛かったと連絡があり、その後連絡がつかない」とか「今まで無断欠勤などないが2日連続で休んでいる」「持病があり、今日病院に行く予定だが連絡がつかない」などは緊急性が高そうと思えます。
一方で「遊びに来たけど中にいそうだから」や「本人にお金を貸しているが返済や連絡もないから」という場合にはやはり本人へ管理会社からの連絡を優先させるなどが必要だと判断していきます。
また出来るだけ事前に情報を得ておくことで警察官側も対応が変わってきますので、この段階で「なぜ安否確認を選んだのか?」というリスク管理の為にもしっかりと聞いておきましょう。
いずれにしても次は④と⑤の「入居者本人と連帯保証人に連絡」です。
ここまで書いた通り、意外と「入居者本人が連絡を取りたくなくて」というケースは多いものです。
警察に電話する前に登録されている入居者本人に連絡をしてみましょう。
電話してみると案外出てくれたりするものです。
もし繋がれば入居者本人に安否確認が入った旨をお伝えします、そして入居者本人から連絡を入れてもらうように促します。
仮に入居者本人から「その人には伝えないでください」と言われた場合は、連絡者へ「こちらで調査した結果、安否確認の必要はありませんでした」とだけ伝えて終了します。その際に連絡者から「本人と連絡がついたんですか?」と聞かれた場合は「ご本人と連絡が取れましたので管理会社としては以降の対応は出来かねる」旨を伝えて終了します。詳細については答えないでおきましょう。
入居者本人の電話が繋がらない場合は連帯保証人や緊急連絡先に確認をしましょう。
この時に判明することも多くあります。
「ブラック企業を昨日で辞めて実家にいる」とか「今朝病院に運ばれて立ち会っている」などの既に本人の事情を把握していて、無事が判明したりもします。
ここまで連絡をして、入居者本人も連絡がつかない、連帯保証人も分からない、連絡者も疑う点がほとんどない。となった場合はいよいよ警察へ安否確認の要請をします。
大前提として、安否確認は連絡した人と入居者を取り次ぐことが目的ではありません。
入居者の無事や安否が取れた場合は、対応はそこで終了しましょう。それ以外の事情については管理会社は関与する立場にはありません。
日頃から私がよく言う「管理会社は人の管理はできない」です。
警察への要請と準備

いよいよ警察への連絡です。
ここでは物件の所轄の警察署へ連絡します。
そして素早く伝える為に
「不動産会社の株式会社ロータスホームの内田と申します。入居者さんの中で安否確認をお願いしたい方がいます」と伝えましょう。
そうすると担当部署へ繋いでもらえます。
あとは聞かれたことを答えます。その時には手元に賃貸借契約書を準備しておきましょう。
大体聞かれるのは
- 物件の住所号室
- 入居者本人の氏名、生年月日
- 連絡が取れないのはいつ頃からか
- 誰が現場に立ち会うのか
などです。そうすると、大体「〇〇時〇〇分ごろに現地へ向かいます」と連絡がありますので、現地へ向かいましょう。
安否確認で持参、準備していくものをご紹介しましょう。
- 賃貸借契約書と入居者の身分証の写し
- 管理会社の職員であることを証明するもの(従業者証明や名刺でも可)
- 立ち会う人の身分証(免許証など)
- 家賃の振込状況を把握していく(最終入金日や引落しか振替かなど)
- 鍵を預かっているのであればマスターキー※ない場合は鍵屋への連絡
- 白紙の紙
- マスク
現地に行くと、まずは事の経緯を現場に来てくれた警察官へ説明する必要があります。その時に賃貸借契約書などの書類があると話が早いので持っていきます。
また立ち会う側(管理会社)の個人情報を確認されますので、管理会社の職員であることが証明できるもの(従業者証明、名刺)、自宅の住所や生年月日なども聞かれますので準備していきましょう。
私は今まで100件を超える安否確認をしていますので、警察官に会うと名刺を渡し「私の住所氏名、生年月日、携帯からお話していいですか?」と逆に声を掛けます。すると警察官に「慣れてますね」と言われます。どうせ聞かれるので先に済ませてしまいましょう。
家賃の振込状況は重要です。口座振替でない方などは少なくとも家賃の振込日までは元気だったという証明にもなりますので、印刷まではしなくてもいいかもしれませんが、家賃の最終入金日位は確認しておいた方がいいと思います。
そして肝心の鍵ですが、マスターキーの預かりをしているなら持っていきます。もし鍵の預かりが無い場合は鍵屋さんを時間までに呼んでおく必要があります。
この開錠に掛かる費用については当社では安否確認を要請した方に請求することを事前に伝えておきます。(自社で鍵の預かりがある場合は費用はいただいてません、鍵屋さんを手配する場合のみ)ちなみ費用については現地で確定することを伝えましょう。
予め開錠の見積りは不可能ではありませんが、鍵の形状や時にはドアロックを切ってもらうなどの処置もあるので増減することを覚悟してもらっておいた方が良いと思います。この段階では口約束になりますが、そこはやむを得ないでしょう。
そもそも管理会社としての義務ではないことですし、多くは空振りに終わる事案であること、オーナーにも責めはないことを説明します。一部渋る人はいますが、大体は飲んでくれます。人命に関わることですから逆に渋るのもいかがかとは思います。
また開錠を鍵屋さんにお願いする際は「安否確認である」ことを伝えましょう。鍵屋さんによっては「警察立ち会いが必須」とか「管理会社の詳細」「費用負担は誰がするのか」が事前に決まっていないと開錠してくれないこともありますので確認しておきましょう。
最後のマスクは万一の時の為です。まだ対応したことのない方の為に申し上げますが、安否確認の際に亡くなっており、死後数日経過してしまった場合の死臭は凄まじいものです。
遺体を直接見ることはありませんが、死臭は慣れないものになる為、マスクは一応持っていきましょう。
もちろん、慣れていても嗅ぎたい訳ではありませんから備えをしておきます。
活用しないことを願っていますが、持っていきます。
いよいよ開錠し安否確認

現地で警察官へ事情を話し、安否確認の必要があると判断して貰えた場合、警察官が立ち入ります。
ここでは連絡者と合流して警察官に一緒に説明する場合もあれば、管理会社だけで立ち会うケースもあります。
基本的には連絡者には立ち会ってもらう方がいいでしょうが、遠方などの場合は管理会社だけになるケースもあります。
当然、最初はノックやチャイムを押し、出てくるかどうかを確認します。
返答が無い場合、ドアポストを開けて匂いを確認したり、ドアポスト越しに呼びかけます。匂いの確認は・・・・・そういうことです。
ここまでで返答があったり、出てくるケースもたくさんあります。その場合は入居者本人に事情を説明して終了です。
多くの場合、この安否確認で入居者本人から怒られるようなことはほとんどありません。
大体警察官や管理会社で無事を喜んで、入居者本人も「ご心配をおかけしました」で終わります。
いずれも返事が無い場合、いよいよ鍵を警察官に渡します。なぜかこの時に鍵を受け取って鍵を開ける警察官と「鍵の開錠だけはそちらでしてください」という方と分かれます。
いずれにしても、鍵を開けて中を確認したり、中に入るのは警察官になりますし、万一の時もご遺体を直接見ることはありませんから恐がる必要はありません。
ちなみに預かり鍵が無く、鍵屋さんも急に来れない場合はどうすれば良いかといえば「入れそうな窓があれば割る」という方法もあります。
もちろん、この時のガラスの費用も連絡者負担となることは伝えましょう。
1階やベランダ伝いなどで隣の協力があればガラスを割る許可を警察官に出して割ってもらうということも可能だったりしますが、この辺は警察官の判断と指示に従ってください。
鍵を開けてドアを開けることになりました。
ドアを開けた警察官の方は大体「〇〇さーん、〇〇警察署の者ですがいらっしゃいますかー」と声を掛けます。
驚くことに、この段階で部屋から出てくる方もいます、「借金取りだと思った」とか単純に「高齢で耳が遠くて聞こえなかった」もあります。
後は警察官の方に任せます。
ここからは結果ごとに管理会社の対応をご紹介しましょう。
不在だった場合

警察官が戻ってきて入居者が不在であることを伝えられます。
この時に警察官立ち会いのもと、部屋の中を確認出来ることがあります。
その場合は、部屋の中の物には手を触れることなく、室内を警察官とともに確認してもよいと思います。
この時に家賃滞納も一緒にあるのであれば「夜逃げ」の可能性を確認しておきましょう。
家賃滞納がない状態であれば室内への入室はしなくても良いと思います。
そして、不在だった場合は準備していた「白い紙」を使います。無い場合は名刺の裏でも構いません。
コピー用紙などがいいのですが、入居者本人が不在であれば入居者に「安否確認」で立ち入ったことをお知らせするのです。
具体的にはこんな文章でいいと思います。
入居者 〇〇 様
本日、■■様(連絡者)より連絡があり、〇〇様の安否確認がありました。〇〇様に連絡をしたものの、連絡が繋がらなかった為、★★警察署△△さん(警察官の名前)と安否確認の為、入室いたしました。■■様へのご連絡と当社へご連絡をいただけますようお願いします。管理会社 〇〇ホーム管理担当 内田 TEL〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
こんな感じで立ち入ったことと、連絡が欲しい旨を書いておきます。名刺も添えておきましょう。
しっかりと「警察官立ち会いのもと入室した」ことは強調しておきます。
大体、その後連絡があったりします。連絡があれば、無事を確認して連絡者に報告して終了です。
もちろん、夜逃げが濃厚な場合や家賃滞納が関連する場合の対応はまた別となります。
記入した紙を玄関などに置いておけば必ず目に入るでしょう。
倒れていた場合

この場合は警察官から救急車の手配がされることでしょう。
すぐに救急搬送されていきます。
その場合、管理会社がすべきことは入居者の関係者へ連絡するのみです。
連絡者に伝える、連帯保証人や緊急連絡先の方に伝えましょう。
その段階では搬送先などは管理会社といえど分かりませんので、管轄警察署を伝えて、警察経由で伝えてもらうなどになることでしょう。
また、救急搬送されるような事態ですから、退去することもあり得ます。
オーナーにも報告しておいてもいいかもしれません。
いずれにしても、この段階では一命を取り留めることを願いつつ、冷静に関係先へ連絡しましょう。
逆にいえばそれ以外はやることはありません。
入居者さんが運ばれたら、もう一度鍵を掛けて終了です。
その後の経過については病院やご親族などから連絡が来るのを一旦は待つ形となります。
亡くなっていた場合

残念ながら亡くなっていたケースについてもご紹介しましょう。
警察官が室内から戻ってきた時に「亡くなっている」と伝えられます。
ちなみに亡くなっていることがハッキリと分かる場合(腐乱しているなど)以外は一旦救急が呼ばれます。
また、必ずしも救急車ではなく、消防車で来ることもあります。
救急車が到着し、救急隊員が中に入り、死亡していることを確認します。
これは死亡しているのか助かる可能性があるのかを判断する為です。
あくまでも助かる可能性があるのかを救急隊員が判断するのです。その可能性があるのであれば救急車に乗せていくことでしょう。
そして亡くなっていることが確定した場合、なんと救急車と救急隊員はそのまま帰っていきます。
ご遺体はそのままに帰ってしまいますが、そこは慌てないでください。
死亡と判断された場合、警察へ管轄が移ります。
救急車はあくまで「助かりそうな人やまだ生きている方」を乗せるもので、「遺体を回収する」のではありません。
死亡が確認されると警察の鑑識が来ます。

鑑識の車はこんな感じです。
ちなみに死亡が確認されると、ここから現場での調査が開始となり、時間がかなり掛かります。覚悟を決めましょう。
その後鑑識の方たちが訪れ、事件性などがないかなどを確認していきます。

※ご遺体の状態次第では鑑識の方はこのような装備になることもあります。大変なお仕事です。感謝します。
ある程度調査が進み、事件性が無いと判断されるとご遺体を警察が運び出し、鍵を渡されることでしょう。
亡くなっている場合も連絡を優先しましょう。
- 連絡者、緊急連絡先、連帯保証人や親族など分かる範囲へ連絡
- オーナーへ報告
- 家賃保証会社加入なら保証会社へも連絡
全て連絡が出来た場合は、基本的にはその日はそれで終了です。
その後の明け渡しや解約については保証会社や保証人などとのお話になりますので、今回は割愛します。
基本的には警察官の指示に従いますが、あまりに長い場合は「一旦帰ってもよいか?」と確認してもいいでしょう。
ある程度済んで、事件性もなければ即日鍵を渡されることもありますし、捜査をしっかりする場合は鍵を預けることもあります。
ちなみに死臭が付いてしまった服はなるべく早めに洗ってください。本人は少し慣れてきますが、他の人からはすぐ嫌な顔をされるでしょう。
個人的にはやはり人間が一番嫌いなタイプの匂いがします。本能なのでしょうかね。
とはいえ、そんなに近くなければ匂いもついたりしませんし、風下にいなければ付くこともありません。
実際は9割は空振り

いかがでしたでしょうか。
今回は管理業務に特化した内容をお届けしました。
実際には安否確認の9割以上は空振りです。倒れてもいませんし、亡くなってもいないことがほとんどです。
その度に警察官と「空振りでしたね、でも空振りで何よりでした」と話しています。
多忙な管理会社で安否確認は正直ウェイトの重い業務になります。
会社としても収益には関係なく、拘束時間も長いもので大変だとは思います。
しかし、こういった安否確認で助かる命を見てきたこともあると、出来る限り対応したいと思っています。
そして残念ながら間に合わないこともあるでしょうが、誤解を恐れずに言えば、管理会社のせいでもありませんよ。
時折、亡くなったやり場のない気持ちを管理会社にフルでぶつけてくる人もいます。気持ちのやり場がないからともいえますけど、そこは別です。
我々は管理会社ですが、人や命の管理は出来ません。
それでも亡くなってしまったのであれば、少しでも早く見つけてあげたい。という気持ち位で良いと思います。
きっと亡くなった方もあなたに感謝してくれるはずですからね。
私はそう思っています。
いずれにしても、備えあれば憂いなし。
今回もみなさんの助けになってくれたら嬉しいです。
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決闘(デュエル)しようぜ! カードショップ彩々
国分五差路の中心にカードショップがオープン!当社の管理物件も近くにたくさんあり、気になっていました! カードショップとは?子供たち向けなのか?いや、そうでもなかった ある日、スタッフと食事をしていると話題は管理物件の近くのお店に国分向花の五差路にカードショップがオープンしましたよねそう、霧島市国分の中でも有名な五差路、近くにはカレーハウスココ壱番屋やハンズマンなど賑わいを見せるその中心にカードショップなるものがオープンしたとのこと。私、残念ながらカードの知識といえば子供が一時期ハマっていた「ポケモンカード」や少年ジャンプで連載していた「遊戯王」のイメージしか持ち合わせていませんでした。しかし、店内の様子などは外から見えないことで興味がありました。新たな霧島市のおススメスポットになるのでは?と思い、お店へレッツゴー正直、この段階では子供たちが集うだけのお店かと思っていました。 とにかく広いぞ!デュエルスペース 店内に入るとまずビックリしたのが、お店の約半分がデュエルスペース最大72席とのことで広いスペースを確保しているとのこと。鹿児島店もあるようですが、こちらも広いデュエルスペースが売りなのだとか現在はコロナ対策もあり、少し間隔を空けて使用しているそうですが、席数はかなりのもの なぜだかワクワクするカード そしてその反対側にはカードたちがショーケースに並んでいます束になって数百円もあれば、1枚で数百円~何千円までそして1枚で20万円を超えるレアカードまで!カードの種類は遊戯王、ポケカ、デュエマ、MTG、ヴァイス、ヴァンガード、シャドバ、Reバース他だそうです。私はあまり知識がないのですが、当店スタッフは「懐かしい」と感激していました。 子どもから大人まで楽しめるカードゲーム お店の方に聞いてみるともちろんお子さんも多いですが、一番多いのは20代~40代後半までの大人の方ですよ とのこと。確かに、絵柄などを見ていると大人向けの物も多く、コレクションとしての楽しみなどを考えると、全く興味の無かった私もなぜかワクワクしてきました。そして当店のスタッフに聞けば、デュエル自体も頭を使い、戦略やデッキ(一揃えされたカードの組み合わせ)を考えたりとかなり奥が深く、大人も楽しめるそうです。確かに、物を集める快感と戦略性などは全ての趣味に通じるところでしょう。 店内ではほぼ毎日大会が! 店内の予定スケジュールを見ると、ほぼ毎日何かの大会が行われています。先日はポケモンカードの大会で大盛況だったようです。参加費も200円~などで気軽に参加できますね。こういった場があることでコミュニティがドンドン広がっていくのは素晴らしいですね。大人になると中々「友達」というのが作りにくいですが、共通の趣味などあればすぐに打ち解けますからね。 ちなみに店内へ持ち込んだ飲食物はお断りだそうですが、お店前の自販機で買った物などはOKだそうです。また、店内にもお菓子やアイスなども売っておりました。 始めてみたいけど、何から揃えたらいいのか分からない。という方の為に優勝実績のあるカードなどを最初からセットで売ってあったりもします。いきなり最強クラスのデッキの完成!店内には他にも安価なデッキセットなどもあったので、これから始めてみたいという方も安心ですね。 もちろん、レジ後ろには大量の新品パックも、店員さんも親切な方で、カードに疎い私にも分かるように丁寧に教えてくれました。 駐車スペースもたくさんあります やはり男の血が騒ぎますちなみにこちらは非売品 こちらもデッキセットのようです、こちらは随分安価ですね ネットの関係もいいけど、そんな時だからこそリアルな遊びを ここまで、カードに無知な私でも「面白そう」と思えるカードゲームの世界最近はネットで世界中の人たちと繋がれる環境です。それも素晴らしいことだと思います。でも昔からある、「集まって遊ぶ」という文化が今ではこのような形になったのでしょう。こういった遊びを基にしたコミュニティが町にたくさん増えることはとても意義のあることに思えます。今回初めてカードの魅力に触れましたが、コレクション性、知略性、そして人とのふれあいこれは老若男女問わない素晴らしい文化だなあと感心してしまいました。心に乾きを持った大人のみなさん、ぜひカードゲーム初めてみませんか?そしていつの日にか私とも「デュエルしようぜ」 店舗名カードショップ彩々 国分店住所〒899-4353 鹿児島県霧島市国分向花町10−2お問合せ050-1371-2786営業時間平日13時~22時、土日祝11時~22時店休日店内のカレンダーやツイッターなどで告知されているようです
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②老夫婦の想いと大逆転 惨状と復活の狼煙編
画像には少しお見苦しいものもありますが、ありのままをお伝えします 現地調査と決まらない理由 前回までのお話しはこちらそうして、新たに管理物件となったアパートへ現地調査へ行きます。築年数は少し経過したものの、外観はキレイです。外観はこの物件を紹介してくれた業者さんが定期的にメンテナンスを行っているとのことで、とてもキレイな状態でした。「この状態で決まらないもんかな?」空室の鍵を開けました。凄まじい異臭です。このニオイは長期間の空室で排水管の水(封水)が枯れてしまってニオイが逆流していました。しかも目に染みるレベルです。この感じからして空室の期間はかなり長い間放置されていたことが分かりました。もちろん電気も通っておらず、明かりも点かない状態でした。この後、虫などの写真が出ますので、苦手な方はスキップしてください。 床一面の小バエ ニオイの原因と思しきトイレを開けるとこの有り様です。床に見える点々は下水管から上がってきた虫の死骸です。トイレの水が無くなり、長い間放置されていたのでしょう。ちなみにこの虫の正体は「チョウバエ」といいます。壁に止まっているとハート型の形をしています。主に下水管や汚い水で発生することが多く、細菌を媒介することもあります。通常お部屋で出たりする、「小バエ」とはまた別の種類です。今回もトイレの排水口の水が枯れたことにより、上に上がってきてトイレで大量に死んでいました。お風呂も同様の状態ですが、更に汚いため、写真は掲載しないでおきます。 床もか・・・ 床もあちこちめくれており、ささくれもヒドイ状態です。靴下に穴が開きました。これで決まらないのは当然でしょう。 まだまだ有った問題点 家賃滞納 お部屋の惨状は分かりました。その後滞納の確認を行います。まずは、遅れながら払っていた方に連絡します。この方は管理会社が変わった旨と、やはり契約書通り前家賃(当月分を前月末に支払う方法、全国的にも一般的な方法)でお支払いをお願いしました。すると、ご理解いただけました。しかし、遅れている分をまとめては難しいとのことで数ヶ月に渡って分割でお支払いする約束をし、その後全額お支払いいただきました。もう一人の方は6ヶ月以上の滞納&連絡が取れないという「ダブルパンチ」の方でした。こちらはとても苦労しましたが、このブログでも何度かお話ししている通り、私は滞納の解決は得意です。少し時間と労力は掛かりましたが、話し合いにて解決し、現段階でもあと少しの状態となりました。そうです、この方達もやるべきことをしっかりと行っていけば問題の無い方達だったのでしょう。 復活の狼煙(のろし) そして、同時並行で空室の募集です。現在のお部屋の状況をオーナーさんにお話ししました。オーナーさんもここ一年程は高齢のために中々現地へ行けなかったとはいえ、現状を見て落胆していました。「どうしたら良いのでしょうか?」「家賃を下げた方がいいでしょうか?」とのことでしたので、改善案として次のことをご提案しました。①現状の空室で2部屋は清掃及び写真などを取り直せば大丈夫②3部屋はお部屋の損傷も激しく、原状回復もされていない状態なので、少し手を入れましょう③今まで年払いでもらっていた(実際には2部屋しか払っていなかった)共益費や自治会費を月額でもらいましょう④家賃は下げなくて大丈夫ですここまでお話しをするとご夫婦の顔色も大分良くなってきました。私は原状回復ついでに少しのプラスで何とかなると思っていました。そして、その結果は意外と早く訪れました。次回で完結です続きはこちら
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お花から大型観葉植物まで ~グリーンショップ八ヶ代~
ドラッグコスモス国分店の道向かいにあり、ニトリの裏手にあります 大きな観葉植物もたくさんあり、店内では宝さがしのような感覚に 最近、店内にある観葉植物をせっせと世話をしておりました。開業祝いなどでいただいた観葉植物でしたが、中には弱ってしまっているものもありましたので、土を入替えたり、栄養剤を与えてみたり、日当たりを調整したりなど試行錯誤をしていると完全復活しました。きれいな葉が戻った観葉植物をせっかくなので、接客スペースに出してみたところ、意外と落ち着くスペースとなったことからもう少しだけ増やしてみようと思いました。 当店の接客スペースです、観葉植物を少し増やそうと思います 当店の接客スペースは天井が高いため、出来るだけ大型の観葉植物を探すことにしました。しかし、探してみると大型の観葉植物というのは売ってないものです。お花屋さんには小型の物はありますが、背丈位のものになると中々取り扱いがない。そこで以前から気になっていた「グリーンショップ八ヶ代」さんにフラッと立ち寄ってみました。 この日は台風に備えて、外の物をビニールハウスの中に入れてある状態とのこと、中は定番からあまり見たことない植物も 「台風前で全部中に全て仕舞っているので、少し見づらいかもしれません」親切なスタッフさんにお礼を言いながら店内を見ていきます 大きい観葉植物がたくさん 入口入って手前はお花の苗やポット、野菜の種などがたくさんありました。奥へ進むと観葉植物コーナー理想通りの大きさがたくさんありました。恐らくネットで買うと2万円以上しそうなサイズがリーズナブルな価格で並んでいました個人的に葉の大きなものを探していましたが、どれもこれも状態の良いもので見てるだけでワクワクしました お値段はネットの半額以下の物も グリーンショップ八ヶ代さんに行く前にネットで見て検討していましたが、行ってみるとお手頃!今回は写真中央にあるものなどでいくつかお願いし、5つで2万円程度!ネットで買っていたら8万円~10万円くらいしたかもしれません。 今回購入させていただいたサイズをネットで見ると大体一つ15,000円~30,000円で掲載されていました。もちろん送料などがあるとは分かりますが、それでもこの金額差はビックリしました。うーん、お得 贈答用から家庭用まで 更に奥には贈答用にもってこいの胡蝶蘭が立派に咲いておりました。その他、ガジュマルやハイビスカスなど素人の私には「こんなものも売ってるんだ」と楽しくなり、しばらく店内をウロウロ お隣ではお花屋さん お隣ではフラワーショップの「花とひろば」さんこちらでは通常の花束や生花などのお取り扱いがあるそうです。今回は観葉植物を見に行ったのですが、こちらも店内はなかなかの広さで外から見てもお花の種類がたくさんありました。 店内の様子 心惹かれましたが、今回は店舗用のため見送り 今回の本命「オーガスタ」この位の大きさが欲しかったんです。これもネットの値段の半額以下で買うことができました もちろんお手頃の家庭用サイズは更にたくさん。見てると楽しいです 園芸用品も売っています。「全然植物のこと分からないんですけど」とスタッフさんに聞くと優しく丁寧に教えてくれました この大きさの「カボック」ならネットで2万円~3万円しそうです 実際はこのお値段、うーん安い バナナって家庭で育てられるんですね、以外と強いみたいで育てやすいそうです。 駐車場は隣にたくさんあります。 ホームセンターでもいいのかもしれないけど、やっぱり専門店! どうしてもホームセンターなどのイメージがあった園芸用品しかしグリーンショップ八ヶ代さんではスタッフさんに聞くと、初心者の私にも分かりやすくおススメから育て方まで教えてくれました。店舗の形や日当たり条件などで、おススメは変わるようですが、今回はベストなお買い物になりました。ありがとうございます。みなさんも新生活や日常の癒しに植物のある生活はいかがでしょうか? お名前グリーンショップ八ヶ代(やかしろ)営業時間8:00~19:00 ※お盆 正月は休み 基本 日曜から土曜まで空いてるそうです所在地鹿児島県霧島市国分向花1134-3 電話番号0995-46-3354
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①老夫婦の想いと大逆転 空室率50%+滞納率40%
素敵な老夫婦がアパート経営に悩んでいました 空室対策編 ある日のご紹介とご夫婦の想い ある日のこと、業者さんからご連絡をいただきました。「空室で困っている方がいて、ロータスホームさんで何とか出来ませんか?」当社に物件を預けてくださっているオーナーさんが懇意にしている業者さんでした。その業者さんがお仕事を頂いているオーナーさんのとある物件が空室と問題で大変とのこと。そこで当社のオーナーさんに相談したところ、当社に連絡してみたら?とのことでした。私は現在、他社の管理会社から管理を取るという行為を基本的にしておりません。その為、管理物件が増えるのはこういった業者さんや自社のオーナーさんからのご紹介や管理に困った方からの直接のお問合せがほとんどです。今回も業者さんにお礼を申し上げ、まずはオーナーさんと直接お話しする機会をください。とお伝えしました。そして、ご紹介いただいた業者さんからオーナーさんの連絡先を伺い、オーナーさんへご連絡をいたしました。すると、住んでいらっしゃるのは少し離れた場所であること、ご夫婦ともに90歳を超えており、最近物件へ中々行くことも難しくなってきた。との事情を伺いました。もう少し詳細なお話しが聞きたいということと、賃貸管理についてどのようなスタンスであるかを知りたくて、直接お会いさせて欲しい旨をお伝えしました。快くOKをいただいたので、すぐさま伺う日をお約束して、オーナーさんのご自宅へ参りました。 管理会社とオーナーさんの立場 そして当日、私は錦江湾フェリーに乗り、一路オーナーさん宅へ向かいました。この時点では管理をお受けできるか全く予想しておりませんでした。当社では物件がどんなに古かったり、問題が山積みであったからといって管理をお断りすることは基本ありません。それよりも重要なのは、「オーナーさんが賃貸管理にどういったスタンスであるか」です。基本的には管理会社を変える、もしくは自主管理から管理会社へ変更する。ということは現在の管理に不満もしくは限界を迎えている訳です。管理会社は不動産のプロではありますが、「所有者」ではありません。あくまで所有者及び最終的な決定権者は「オーナーさん」です。その為、今後大事な資産をお預りする時にはこの「賃貸管理に対してのスタンス」の感覚がとても大事になるのです。これは偉そうに「オーナーを選ぶ」というのでは決してありません。各オーナーさんが、管理会社に期待されている部分が私たちとイメージが違った場合、お互いが不幸な結果となってしまいます。そういった「こんなハズじゃなかった」を生まないために最初のヒアリングはとても大事だと思っています。 空室率50% 滞納率40% オーナーさん宅に着くとご夫婦一緒に暖かくお出迎えしていただけました。お会いしてみるとご夫婦ともに90歳を超えているとは思えない程お元気です。ご挨拶をし、早速本題に入ることにしました。その段階で伺った内容は以下のようでした。・現在の管理会社は長く管理をお願いしていた・全10部屋中入居中のお部屋は5部屋・入居している5部屋のうち2部屋は滞納があり、内1部屋は入金もない状態・以前はたまに物件へ行っていたが、最近は中々行けない・空室の状態も最近見れていない※後にこの空室を見に行きますが、とても貸せる状態ではありませんでした。この部分については後ほどとのことでした。なるほど、実質3部屋分の家賃しか入っていない状態なのだなと理解が出来ました。そして、奥様は手元にある1冊のノートを私に見せてくれました。そこにはお部屋ごとの家賃入金状況が刻銘に書かれていました。一部屋ずつお名前と入金記録を手書きでビッシリと丁寧に書いてありました。横には収支明細を細かく書いており、正に家賃表でした。奥様は今までしっかりと、アパートの入金から支出までをご自身でも管理していたのです。そして、話はこれまでの人生について少しずつ入っていきました ご夫婦の想いと人生について アパートを買われた動機を伺ったところ、これまでの人生についてお話ししてくれました。お二人はこれまで先祖代々の土地で農家を営んでいたそうです。驚くことに89歳まではビニールハウスに上り作業をしていたとのこと。昔の人のたくましさ!そんな中で、少しずつ堅実に貯めたお金で不動産投資を始めたのはやはりお子さん達への想いでした。作物を育てるが、自然というのは思い通りにならずとても苦労した。だからこそ、自分達は無駄遣いをせずに必死に不動産を少しずつ増やしていった。そしてゆくゆくはお子さん達にこの不動産を渡してあげたい。とのことでした。仏間にはこれまでの作物に対しての賞状がズラリと並んでおり、これまでの実直な営みを証明するには十分過ぎました。しかし、この物件が最近このような状態になり、とても子供たちに安心して渡せる状態ではない。もう売却も視野に入れていかないといけないんでしょうか?と悲しそうな表情でした。 私はこの物件を実は知っていました。営業マン時代に一度ご案内したことがありました。そして、ご夫婦に当社の管理のご紹介、管理報酬や今後のおススメの方針など必要な事項をお伝えしました。そして「私はここから持ち直せると思っています、よろしければ管理を任せてみませんか?」と話しました。すると「お宅さんにお任せいたします。この物件をいいようにしてください」とおっしゃっていただきました。その言葉をいただき、私はすぐさま物件へ向かうことにしました。そして惨状と数々の問題を目の当たりにすることになるのです。続きはこちら
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やっててよかった賃貸管理 心の火と燃料
漫画「キングダム」より麃公(ひょうこう)将軍大好きな言葉です 仕事をしていると毎日順調で絶好調!などあるハズもありません。時には挫折や苦しみなども襲ってきます。でも、この仕事では心の燃料が補給される瞬間があるのです。今日はそんなお話です。 なぜか私と縁のあるお客様 私はその日、正直少し疲れていました。少し力のいる仕事が続いており、中々上手く進まない物事に少しだけ落ち込んでもいました。夕方16時頃、一人の男性のお客様がご来店されました。「鍵を持ってきました、解約で」現在、当社では新型コロナウイルス対策として解約時の立ち会い業務を行っておりません。ご解約の際には、お引越し後鍵を当社にお持ちいただいております。そこでご転居先やお部屋の状態を伺ったりして、その後お部屋の確認を私たちで行っております。当初はトラブルや言った言わないなどになるかと懸念はありましたが、今年に入ってからそのように揉めたりするケースなどは1件もありませんでした。その為、このお客様も鍵を持ってきていただきました。たまたま他のスタッフもお客様の対応などで空いておらず、私が対応することになりました。いつものように必要事項を説明し、いつものように聞いてみました。「最後に正直、住み心地とか困ったこととか、使いにくかったことはありませんでしたか?」必ず皆さんに聞いています。もし何かあれば次回に活かすためです。すると「家の前に共用灯があったせいか、少し虫が多く来たくらいでしたね」「でも、住んでいる間は快適に過ごせました。静かで環境も良かったです」良かった、毎回この瞬間にホッと胸をなでおろします。そして今後の流れや手続きについて説明をしていると「内田さんですか?」と聞かれました。「はい、内田です」と答えましたすると「妻が最初に一人暮らしで借りていたので、初めてお会いしますね」 初めて会う旦那さん、そして そうです、そこで思い出しました。ご入居中、同棲するために入居者さんが増えるとの連絡をいただいたのでした。元々2人以上住めるような間取りでしたので、もちろんOKですとご返答しました。そして、2人入居になるため、駐車場をもう一台契約したいとのご相談を受けました。しかし、その時点でこのマンションは満室で駐車場の空きがなかったのです。その時私は確か昔からの入居者さんで駐車場を使っていない方がいたような気がして、もう一度調査しました。その方に確認をしたところ、心よく譲っていただけました。そしてこのお部屋に2台駐車場を用意できたのでした。そんな私にとってはいつもの日常の仕事でした。私はそのことを忘れていましたが、旦那さんは私の名前を覚えてくれており、「あの時は助かりました」と言ってくれました。そして旦那さんは「妻も気持ちよくここで過ごせたから本当は今日、ここに来たいと言ってたんですよ」と言ってくれました。この時点で疲れていた私は心と目の奥から熱いものがこみ上げてくるのを感じました。退去の時の感謝の言葉はいつも貰っているのに、なぜかこの日は特に強く心に響きました。そして、旦那さんは目の前で奥さんに電話を掛け、その電話を私に手渡してくれました。「本当にお世話になりました、とても良いお部屋でした、ありがとうございました。」声を聴いてまた思いだしました、奥さんの当時の営業担当は他ならぬ私自身でした。数年前、一人暮らしの為にマルトクエステートへ来てくれて一緒にお部屋探しをしました。本当に優しい方で私も一所懸命ご案内したことが思い出されました。いつもならそんなことはお部屋号室を聞くだけで思い出すのに、疲れていたのか、そんなことも思い出せなくなっていました。年月が経ち、そんな彼女もご結婚し、お子さんが産まれたことを期にお引越しだったのです。私は胸が熱くなりました。普段、どうしても不動産会社へ連絡をもらう時は困った時が大半です。もちろんそのサポートが仕事であるので、苦でもありません。でも、この時は何気なくやっていた業務がやっぱり人の役に立っていたんだと、誰かの助けになっているんだと、上手く言葉にできませんがそんなことを強く実感できました。 心の燃料と使命 気づくと私は逆にしつこい位に旦那さんと奥さんに感謝を言っていました。「こちらこそありがとうございました。そう言って貰えて本当に嬉しいです」とそして「これからのお二人の幸せを本当に願っています」と旦那さんへ最後まで同じようなことを繰り返し話していました。私の疲れは一気に吹き飛びました。気づくと目は半ベソです。そう、この感情と感動が好きなのです。日常茶飯事のこんな一言が大好きなのです。どうしても強い時ばかりではありません。しかし、日々もらう「ありがとう」が私の心の燃料だったのです。そんな当たり前のことを思い出せました。私はこの仕事が大好きです。





