(41ページ目)水周りにいるハート型の虫 ~チョウバエの生態と対策~

コイツです!水周りに出ます

コバエ?水周りにいる虫の正体はチョウバエ

水周りに何やら虫が飛んでいるのを発見したことはありませんか?

羽の形が逆ハート型になっていたら、それは「チョウバエ」で間違いないでしょう。

しかも、日に日にその数を増やしていきます。

今日見つけたものは退治したにもかかわらず、明日にはその数を増やしてきます。

賃貸物件に関わらず、人の住宅に発生しやすいこの生活害虫「チョウバエ」

今回はこのチョウバエについて生態や対策法をご紹介しましょう。

一旦発生すると長期間に亘って苦しめられる可能性のある虫ですから、正しい対策を知っておきましょう。

チョウバエの生態

このチョウバエですが、まずはその生態ですが、以下のような特徴を持っています。

  • 湿気と有機物がある環境が最適
  • 卵からふ化し、成虫になるまでに2週間ほど
  • 成虫も2週間ほど生存し、産卵
  • 一度の産卵が200~300個ほど
  • 主な発生時は4月~11月だが、適温なら年中発生

最大の問題はその爆発的な「繁殖力」

また生活害虫だけあって、被害が出る可能性もあります。

それは「ハエ症」と呼ばれる病気を引き起こす可能性もあります。

不衛生な環境で発生する為に、食品についたりすることで健康被害の可能性があるのです。

また、その数が増えた場合は見た目にも不快であることは間違いありません。

その繁殖力が故に成虫を退治しても次から次へと沸いてくるような感覚になるのです。

産卵から卵を産むまでのサイクルを1か月毎に繰り返しますので、成虫を退治したとしても既に産卵が済んでいた場合、孵化した成虫を退治せねばなりません。

よくチョウバエが連続で発生した場合、「どこかに侵入経路があるのか?」と探してしまうのですが、実は侵入経路は既になく、宅内で繁殖している。というケースがほとんどなのです。

成虫を退治しても、その間に産卵を済ませてしまっていた場合いたちごっこになってしまうのですね。

発生場所とチョウバエの好む環境とは?

まずは発生しやすい場所としては住宅の水周りです。

このチョウバエが発生しやすい場所ですが、好む環境を理解すると一目瞭然です。

チョウバエの好む環境とは

汚泥や有機物と適度な湿度のある環境

これにピッタリなのが住宅の水周りです。

要はヌメリや汚れがある水周りです。

住宅の水周りは有機物にあふれています。

お風呂であれば皮脂やせっけんカス、キッチンであれば残飯や排水口周りのヌメリ、トイレであれば排泄物、洗面台も髪の毛や皮脂、それに伴う湿気です。

もとより住環境それ自体がチョウバエの好む環境なのです。

発生する原因は?

不衛生な環境は間違いないのですが・・タイミングや隣地の環境なども影響する

では発生の原因とタイミングはといえば、不衛生な部分があるというのは事実だと思います。

繁殖するような環境があるというのは事実だと思います。

だからといって「チョウバエが発生した方は全員清掃不足」というわけではありません。

チョウバエの発生タイミングで一番多いのは「空室のタイミング」です。

例えばお盆や旅行などで数日水周りを使わない期間があったりすると、このタイミングで発生することがあるのです。

数日留守にしているとその間は水周りを使用しませんし、チョウバエが誤って侵入してもすぐに退治が出来ません。

その為、繁殖する時間の猶予があるのです。

また、空室の期間が長くなって排水口を長く使わないと、排水口に溜まっている封水という水が枯れてしまい、排水管から宅内へチョウバエが登ってきてしまうことも原因の一つです。

また、近隣などにチョウバエが発生していたりすると、たまたま居着いてしまう。ということもありますので、必ずしも清掃不足だけが原因という訳でもありません。

対策は?

対策のポイントは「卵」対策です

そんなチョウバエ対策ですが、対策は「繁殖させない」につきます。

爆発的な繁殖力をもつため、いかに成虫を退治したとしても幼虫の発生を防止せねば終わりは来ません。

チョウバエとのいたちごっこを終わらせるには、兎にも角にも「卵対策」をする必要があります。

まずは見える成虫を退治しますが、これは前段階に過ぎません。

以下の対策が有効です

清掃

ヌメリや汚れが好物なチョウバエですから、清掃すべきは「排水口」です。

またヌメリが停留する箇所は重点的に掃除しましょう。

浴室であれば排水口や床の隙間、置き型浴槽であればその裏などを掃除していきましょう。

特に髪の毛などは汚れをつけやすく、絡んで流れていきませんので、排水口周りの清掃は徹底しましょう。

キッチンであれば三角コーナーの下や排水口となります。

洗剤については特別なものでなくても大丈夫です。部品を傷めない程度の通常の洗剤で十分でしょう。

熱湯と冷水

適度な湿気は好きなのですが、熱いのも冷たいのも苦手

チョウバエは適度な湿度は好みますが、水そのものを得意としている訳ではありません。

ですから、単純に産卵場所に水をかけ続けるだけでもダメージは大です。

しょせん虫ですから水に強い訳ではありません。卵や成虫も水を掛けられることには弱いのです。

その為、空室などでしばらく水が使われていないと、その期間に繁殖していくのです。

また産卵場所も水が直接には掛かっていない場所にあることが多いのです。

排水口のフタの裏や置き型浴槽の裏など「湿気はあるが、水は掛からない」場所に産卵したりするのです。

また、適温は好きですが熱いのも寒いのも苦手です。

ですから、熱いお湯や氷水などを掛けることも有効です。

しかし、ここで注意しないといけないのは「住宅設備は熱湯は苦手」という点です。

住宅の水周りは100℃近くの水をそのまま使用することを想定していない場所が多いのです。

例えばお風呂で100℃のお湯を使うことはありませんので、排水管や部品などもそこまで想定していない場合もあります。

そこで、おススメは

50℃~60℃程度のお湯を掛ける

この程度の温度でもチョウバエには十分です。また氷水もかけ続ける必要はなく、該当する箇所に氷を置くというものでも効果はあるようです。

殺虫剤

専用の物を使いましょう。

最後は殺虫剤なのですが、これについては補足が必要です。

まずは一般的なハエなどに効くタイプは成虫に効果はあるものの、幼虫や卵には効果は今ひとつとなります。

飛んでいる成虫を駆除するには役立ちますが、それだけでは不十分です。

ここまで申し上げているように、チョウバエ対策は「繁殖対策」です。

その為、使うべき薬剤は成長を阻害するタイプの薬剤です。

幼虫の脱皮を阻害するような専用の薬剤が効果的です。

結局、成虫になることが出来なければ新たに産卵することもなくなります。

成虫対策をするのではなく、幼虫や卵対策をすればいずれは無くなっていきます。

発生したら元を断つ

ここまで対策を挙げてきました。

ご紹介した通り、チョウバエは成虫をいくら退治しても終わりません。

成虫が発生した時には既に産卵を終えている可能性が高いからです。

まずは産卵箇所となりそうな場所を徹底的に掃除し、繁殖させないことが重要です。

産卵箇所をなくせば後は時間の問題となります。

もう一つ、チョウバエは発生すると厄介ですが、対策自体はシンプルなのです。

チョウバエ自体の生命力は本来弱く、熱いお湯や住宅用洗剤などで十分に対応が出来ます。

しかし、繁殖のメカニズムや生態が分からないと、いつまでも成虫退治や侵入経路を探してしまいます。

今回、生態や対策を知ったことで最短の撲滅を可能にすることが出来るのではないでしょうか。

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