
苦しい現実と悲しい過去
前回の記事はこちら
やはり娘さんはAさんのアキレス腱であったことが分かった今、私の解決へのレールにやっと乗ることが出来たように思います。
しかし、まだ問題は山積みです。
まずは、今後の滞納解決のために現況を確認することにしました。
Aさんの現況としては
- 現在は年金暮らしである
- その他にも知り合いのところでアルバイトで少し働いている
- コロナウイルスの影響などもあり、アルバイト収入も多くはない
しかし、この期に及んで滞納分の返済についてどう思うか?という問いに対しては
「無理だ」「払えるもんなら払ってる」「毎月赤字だから余計なお金などない」などと、およそ正論からはほど遠く、誠意のかけらもない問答が続きました。
ここはグッと我慢です。
この段階で「人としての道」などを語りかけても ぬかに釘 のれんに腕押し 滞納者に正論 です。
「家賃は払うべきだ」こんなことは滞納している人たちも知っているのです。知ったうえで滞納しているのです。
オーナーや他の善良な入居者さんからすれば腹の立つ事態ですが、回収のためにはここは怒ったりしてはいけません。
この間にも娘さんと娘さんの友人からの罵倒は止まりません。
「生活がだらしない」
「あなたのせいで何度も人に謝ってきた」
これまでの娘さんの苦労が垣間見える言葉ばかりでした。
中でも第三者の私でも応えたのは
「あんたがそんな苦労ばっかり掛けるからお母さんは・・・」
という娘さんの言葉でした。
この言葉はAさん本人にも強く刺さったようでした。
娘さんに「お前はここには来るなよ」と絞り出すようにつぶやきましたが、すぐさま
「私だって来たくなかった」と返され、沈黙ばかりとなりました。
もう十分だろうと思った私はAさんに
「娘さんはこれまで十分重荷を背負ったと思うので、もう解放してあげませんか?」
とAさんに告げました。
するとAさんはここで初めて
「どうすればいい?」
と耳を傾ける姿勢を見せたのです。
滞納している方に一方的に返済計画などを提案しても無駄です。その場では「はい」と言いますが、それはその場から「逃げたい」という一瞬の誤魔化しです。
本当の意味で滞納を解決するには自分自身の「どうすればいい?」の言葉や「何とかしたい」まで持っていくことが必要なのです。
ここで私の解決プランをようやくAさんに伝えることにしました。
解決への道とAさんの試練の道

さあ解決編のスタートです
まずは、私のプランはこうでした。
このAさんの唯一のアキレス腱である娘さんへの想いを利用(言い方は最低なのは自覚しています)して、滞納解決を試みることでした。
具体的には
- まずは滞納分を完済する
- 完済し終えたら保証会社に加入する
- 保証会社に加入したら娘さんを連帯保証人から外す
長年苦労してきた娘さん
そして迷惑が掛かっていることで父娘の関係は最悪のものとなってしまいました。
そこで私は「娘さんを連帯保証人から解放する為」ならAさんは頑張れるのではないか?と思ったのです。
Aさんの人としての最後の良心に賭けてみることでした。
もちろん、このプランは既に物件のオーナーさんには伝えてありました。
事前に、保証会社に通ったら娘さんを連帯保証人から外し、保証会社の契約に切り替える許可を貰っていました。
オーナーにも返済能力や意思があやふやな娘さんよりは保証会社の方が確率は高いと伝えました。
そして、その方法なら滞納分も払って貰える可能性が高い旨も説明してありました。
オーナーもAさんについては諦め半分でしたから、この案には快く同意していただきました。
しかし、この道も楽ではありません。
なぜなら現在の滞納を解消する為には並々ならぬ努力と倹約が必要です。
溜まりに溜まった滞納をあまりにも分割にし過ぎると解決まで時間が掛かりすぎます。
私は計画を立てる為にAさんの家計を洗い出しました。
その人の返済計画を立てるのに、どれだけのお金を出せるかは生活に掛かる費用を知らなければ立てようがないと私は思っています。
そして計画はこうなりました。現在滞納している賃料6ヶ月分を
平常月は通常の家賃+半月分を加算 年金支給月は通常の家賃+1か月分を加算
つまり、平常月は家賃の1.5カ月分、年金支給月は家賃を2倍払うという計算です。
これは皆さんにとっては厳しくないかもしれませんが、滞納している方からすると非常に厳しいものです。
もちろんAさん自身もかなり厳しいものであることは分かっていました。
この段階でもAさんが支払うことが出来るかは五分五分、いや七対三で払わないが優勢でした。
そして結末は

そして計画は進みました。
最初の1か月、2ヶ月これは無事にクリアしました。
大体他の方もここまではいくのです。問題はここからです。
3か月目、ついに約束の朝に入金が確認できませんでした。
「あぁ、ここまでだったか」
と落胆していると私の携帯が鳴りました。
「ごめん社長、朝一銀行に寄れなかった、今から振り込むから」
Aさんでした。
そしてその言葉通りしっかりと入金されました。
その後も返済はしっかりと続きました。
最初の頃は娘さんからも私に確認の電話がきました。
「絶対あの人は口だけだと思います」と
しかし、その都度「今月も約束通り入金されていますよ、よほど娘さんのお言葉も堪えたのでしょう」そして
「今は娘さんを連帯保証人から解放すると思って頑張ってますよ」とも答えました。
娘さんは「そうですか・・」と複雑そうでした。
そして約束の半年が過ぎました。
Aさんは一度も約束を違えることなく完済しました
その旨を娘さんにもお伝えしました
この間も折に触れては娘さんには進捗は報告していました。
「お父さん、今月も無事クリアしましたよ」
「もう保証会社の審査を受けても大丈夫だと思います」
その度に娘さんのお父さんに対する感情も変化していったように思います。
そして完済し終えた日に娘さんへ聞きました。
「新しく保証会社に加入するに当たって連帯保証人ではなく、お父さんに万一のことがあった時に緊急連絡先というのが必要になります。債務を負いませんが、緊急連絡先に娘さんなっていただけませんか?」
この緊急連絡先というのは連帯保証人のようにお金の責任はありませんが、万一本人に病気などあった時には連絡をしてご協力をお願いすることはあります。
もちろん、その性質上親族でなくとも大丈夫です。職場の同僚や友人などでも構いません。
しかし、何となく娘さんになっていただけたらいいな。と思っていました。
そうでなければ、今後Aさんと娘さんは接点すら無くなってしまいます。
この期に及んで私も「出来ることなら」と内心思っていました。
「私はあの男とは縁を切ったので」とまで言われたAさん
連帯保証人を外れる今、流石にもう関係を切りたい!と言われるかと思っていました。そしてそれも仕方ないことだと思います。
しかしその返答は
「もちろん、いいですよ」
私は胸と目頭が熱くなりました。
解決後のこと
その後、Aさんは保証会社の手続きと契約変更の手続きをしっかりと進めていただきました。
娘さんが緊急連絡先になってくれることも伝えると照れくさそうにしていました。
その後も約束の期日までにしっかりと家賃を払ってくれています。
Aさんもまた娘さんへの想いを原動力に頑張ってきました。
これからAさんと娘さんがどうなるかは私には分かりません。
映画のようにまた父娘仲良くなるかもしれませんし、現実はそう上手くいかないかもしれません。
そしてその幸せになったAさんと娘さんの姿を私は見ることはないでしょう。
管理会社としての私の役目は滞納が完済した時点で終わりです。Aさんのハッピーエンドの場面は見ることはないのです。
困った時だけ出番のある管理会社
私と2度と会わないということが、Aさんの幸せになった証拠ですからね。
私の目の届かないところで幸せになっていてくれたら嬉しいです。
それでも一時は絶縁状態だった2人
お手伝いが出来た満足感を糧に明日も仕事を頑張ろうと思います。
お問い合わせ
-

オーナーの名言(迷言?)集 ~金を借りられるのも才能だからね~
数々の名言や迷言の中から定期的にセレクトしていきましょう 不動産融資をどう考えるか? 今回から不定期に送るオーナーの名言(迷言)シリーズ 第一弾は 「金を借りられるのも才能だからね」 でございます。これは当社のオーナーさんではなく、とある会合で出会ったオーナーさんです。Aさんとしましょう。この方は不動産投資を始めて5年程経っている段階とのことでした。周りのオーナーさんからの評価は「手当たり次第買っている、利回りが低くても手を出す向こう見ずオーナー」という感じでした。宴もたけなわになってきたころ、ある別のオーナーさんがAさんに尋ねました。 「なぜそんなに利回りが低い物件でも買い続けるのか?」と するとAさんの返答は 「借りられるから、買う」 とのシンプルな答え どういうことでしょうか? 俺にとっては借金は「資産」 確かに、分からなくはない! Aさん曰く 「今は借金だが、借金は資産になる残高だ」と、また「投資に融資してくれる不動産をやらない手はない」うーん、確かに一概に全て間違っているとは言えませんね。確かに不動産は投資と呼ばれる様々な手法のうち、銀行が一般の方にも融資してくれる数少ない投資の一つであることは間違いありませんから。また、少ない元手から大きな資産にしていくのに融資は有効な手立てであることも間違いではありませんからね。例えになりますが、戸建を買おうとする時も一緒ですね。本来、現金で買えばいい物を早めに買うとなると銀行に融資を受けざるを得ません。溜まるのを待っていたら、それこそ35年後にマイホームとなってしまいますからね。不動産投資も同様で時間を味方につける訳ですから、融資を返済しつつ、資産を増やしていく為に融資は有効な手立ての一つです。 しかし、それでも一番気になったのは 「銀行が貸すってことは大丈夫ってことだ」 この一言でした。確かにあまりに無茶な利回りや無謀な不動産だと銀行は融資をしません。返ってこない確率が高いのですからしかし、だからといって 「貸す=大丈夫」ではもちろんありません。 この点を他のオーナーさんに突っ込まれたAさんの最後の一言が 「それでも金を借りられるのも才能だからね」でした。この言葉についてだけは同感です。銀行も融資するにあたって人を見ます。資産、職業、年収など多岐に渡ります。以前に比べ、不動産への融資のハードルは高くなってきているのも事実です。そんな中融資を受けられるというのも実力の一つであることは間違いありません。だからといって、融資が出るから全てOKとはなりませんが・・・ その会合に私はその後行くことが無くなり、Aさんのその後は分かりませんが、今も走り続けているのかどうかは少し気になります。あの時の周りの反対をよそに大成功を収めているのか、あるいは・・・
-

ロフトにプラス1(ダウンライト)で見た目を変えよう ~ロフトの空室対策~
どうせやるならプラス1してみましょう 味気ないロフト部分に 今回は久々にリフォームの話題を当社は以前からも触れておりますが、私とスタッフにハウスメーカーでのリフォーム経験があるため、リフォームについては少々自信がございます。通常のリフォーム屋さんが行うリフォームよりも安価にできる訳ですね。涙ぐましい努力もございますが(工事前に自ら資材を運んだりすることも・・)今回はロフトの下部分にダウンライトを埋め込む工事のご提案でございます。ロフトの下部分は通常左の写真のように照明を付けるのが一般的ではあります。 こんな感じになってしまいます。 その為、今回はこの部分をもっとスマートにしたい!と思いダウンライトを埋め込んでしまいました。 出来上がりがこちら あら素敵!スッキリしましたね ついでにキッチンも キッチンの照明はデザイン的にも制約が多い為、ダウンライトと相性がいいんです。 費用もそんなに掛かりません 費用的にもそんなに掛かりませんよ。しかもキッチンの照明というのは先ほども挙げた通り、制約が多いのです。 狭いキッチンだと吊り戸の開き戸と干渉する吊り下げ式だと圧迫感があるシーリングライトだとキッチンに似合わない などなど、ダウンライトと相性が良いのです。最近のダウンライトは縁も黒や金などカラーも選べるようになり、使いやすくなってきました。ちなみにダウンライトの数を「何個付ければいいの?」という疑問ですが、目安として 「畳数-2個」あると明るさは大体大丈夫ですよ! もちろん、選ぶダウンライトの特性により多少変わりますけど、概ねそのくらいと思っておけばいいでしょう。少し築年数が経過してきた時の対策の一つとしていかがでしょうか
-

ネズミ捕り先生 ~俺みたいに捕まるな~ 国分新町 ガード下近くY字
一旦停止、超注意地点です。危ないですしね。 まずは場所から 今回もネズミ捕り先生~俺みたいに捕まるな~というタイトルで、霧島市の中でも警察による取り締まりの多い場所をご紹介いたします。特に霧島市に初めて住むという方へ霧島市の道路の要注意ポイントを啓発しようという目的で紹介します。今回は霧島市国分新町のガード下近くのY字交差点です。新町1丁目から国分清水方面への抜け道として使うことが多いのですが、新町方面から向かうとY字で一旦停止があるのです。そして、対向車線は一旦停止が無いため、ボーっとしてると「こちらも一旦停止しなくて良さそう」に見えてしまうのです。しかも、先には1台ずつしか離合できないガード下です。ここでスピードを増してはいけません。警察が見張るということは「危ないし、交通ルールを守らない人が多いポイント」ですからね。 一旦停止を見られている 向花方面から見た光景、この一旦停止です。ちなみに警察はこの左手後ろ側にいることが多いです。 合流地点になっているため、確かに停まらないと危険です。この右手に停まっています。 ちなみに一旦停止がある側の方が交通量が多いです。 一旦停止を過ぎると、このガード下、一台分の車幅しかありません。初心者注意です。 対向車は一旦停止がありません。しかも直線になっているので「まさかこちらだけ一旦停止とは」となりがちです。 ガード下側からの光景です。 右手側は一旦停止が無いので、一旦停止せずに合流するとどうなるか・・・ 国分住民にとっては常識だが こちらの場所は地元の方なら常識ともいえますが、写真でも書いた通りです ・対向車は一旦停止がない・見た目には直線になっている為、合流側が一旦停止と思ってしまいやすい この2点だと思います。たまに前方を走る車が停止せずに、合流しようとした車とぶつかりそうになるのを見たこともあります。みんなで注意しましょうね。
-

警察から入居者のことを尋ねられたら?~捜査関係事項照会書と個人情報のバランス編~
まずは落ち着いて対応しましょう! 警察からの電話 犯罪?入居者が容疑者?そうとは限りません 「もしもし、○○署の○○課の○○ですが、○○マンション○○号室の方について教えて欲しいのですが」 嫌な電話です。それなりの管理戸数があると、一定の確率で警察からこのような電話が掛かってくることがあります。その場合に入居者の個人情報を開示して良いかどうか。これが争点となります。昨今、個人情報保護法などもあり、その取扱いに慎重にならなければなりません。この場合、どのように対応すればよいかをご説明したいと思います。 捜査の中で必要だから電話している まずこの電話は「現在捜査中の事件や事故について、入居者が関係している可能性がある」ということです。しかし、この段階では該当する方が容疑者かどうかは実は分かりません。警察の方に「この方が何かしたんですか?」と訪ねても「捜査中なので」と言って教えて貰えません。当然ですよね。一般人に捜査中の内容をペラペラしゃべるはずもありませんから。ただ、この段階では容疑者ではなく、単に容疑者の知り合いなどの可能性もあるのです。他には、本人は全く無実だが、親族が容疑者の場合などもあり、一概には言えません。その為、慌てて該当している方を容疑者扱いしたり、危険人物と思う必要はこの段階ではありません。ではどうやって対応すればいいのでしょうか? 自分を守る為に「捜査関係事項照会書」をもらおう 犯罪や事故を解決する為に協力しましょう 入居者の個人情報を他の機関や個人に開示することは基本的にはありませんし、してはいけません。例えば親族だという理由だけで「そこに住んでいるか」などの質問には答えられません。大体、親族であれば本人に聞けばいい訳ですから。勝手に開示してしまい、入居者がトラブルに巻き込まれてしまうことを避けねばなりません。とはいえ、警察の捜査には協力せねばなりません。犯罪や事故の捜査を行っていることは間違いありませんから。しかし、個人情報を開示したことで入居者から訴えられえたり、個人情報開示の責任追及を受けることも避けねばなりません。また、今電話してきている人が警察かどうかの確認もせねばなりません。警察になりすまして個人情報を取ろうとする個人や団体も非常に多くいますからね。よく「末尾の電話番号が0110だったら警察だよ」と断言する方もいますが、一般電話でも末尾0110はあります。何ならその思い込みを元に0110末尾の番号で詐欺などを働く輩もいるそうです。嘆かわしい ではどうすればいいのか? 自分自身(管理会社)を守るためにも警察から個人情報の提供要請があった場合は「捜査関係事項照会書」を警察に貰ってください。 大体、電話が掛かってきた段階で「照会書(ショウカイショ)をいただけませんか?」と話せば大丈夫です。警察も「じゃあ伺った時にお渡ししますね」とか「先にFAXで送っておきましょうか?」と言ってもらえます。警察としても開示した先が個人情報保護で問い詰められないように「証拠として欲しいんだな」というのは理解していますから。 ちなみに、気になる個人情報保護法ですが、ガイドラインでは開示する要件の一つがこのようになっています。 法令に基づく場合(法第16条第3項第1号関係)法令に基づく場合は、法第16条第1項又は第2項の適用を受けず、あらかじめ本人の同意を得ることなく、特定された利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱うことができる。事例1)警察の捜査関係事項照会に対応する場合(刑事訴訟法(昭和23年法律第131号)第197条第2項)個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編) このように個人情報保護法の運用ガイドラインでも捜査関係事項照会には応じてもよいことになっています。※一部弁護士さんの見解では、それでもプライバシー保護はするべきとの意見もありますが、実務では拒否することは特段ありません。 しかし、それでも当社が追加しているのは、プライバシー保護の観点で 「照会書に記載のない事項や入居者の生活ぶりなどは開示しないようにする」 この1点だけですね、照会書に記載されている事項はもちろん協力いたします。しかし、それ以上の例えば帰宅時間や生活態度、クレーム履歴などはこちらからは提供しないようにしています。これはせめてもの入居者のプライバシー保護と思っている点です。要は「聞かれた範囲以上のことで、管理会社として話さなくてもいいことは喋らない」そして、聞かれたことに嘘はついてはいけませんが、聞かれたこと以上のことを話す必要もない。位の心構えで良いと思います。 捜査関係事項照会書はこんな書類 捜査関係事項照会書の様式です。各県警によって多少変わるような気がします。 こんな書類で出してもらえますので、原本は保管しておきましょう。これがあれば、後は警察の求めに応じて関係書類を閲覧してもらいましょう。たまにコピーをいただけませんか?と言ってこられますが、当社ではご協力しています。ちなみに捜査関係事項照会書は強制ではありません、あくまで任意の協力という点も大事です。拒否したことで罰則などもありません。しかし、だからといって無闇に拒否するのも得策ではありません。本当に大事な情報で警察が必要とするもので拒否した場合、警察は捜索差押令状なるもので強制的に行うことも出来ます。無闇に拒否して会社やオーナーの自宅に警察に令状を持って来させるのも不毛な行動ともいえます。 入居者の為になるのだから 基本的には協力しましょう 対応としては以上になります。ちなみに「任意だから協力する義務はない」との意見も分かります。しかし、該当する方が仮に容疑者だったなら。他の入居者の為にも罪を償っていただいた方がいいですよね。また、無実だとしても警察の捜査で必要なら協力すべきでしょう。なぜなら警察が動いている以上、「誰かが被害に遭っているのでしょうから」そして、無実なら早めに疑いも晴れた方がいいでしょうしね。いずれにしても、他の入居者にも当の本人の為にも管理会社としては出来る限り協力していいと思います。ちなみに事件の解決後に警察の方がお菓子を持ってきていただくことがあります。聞いたところ、事件解決にご協力いただいたお礼ですと渡すこともあるそうです。絶対ではないですが、その際はありがたくいただいております。ちなみに受け取ったことでの証言の強制、罰則や贈収賄的なこともありませんよ、あくまで協力のお礼だそうです。
-

過去に受けた変なクレーム
今まで受けたクレームの中で変わったものを どうしたらいいものか・・・ 先日、ニュースサイトでこんなニュースを見ました 「テレビが故障してW杯が見られない」不要不急の110番通報が35万件 「1.3倍」に急増 警察への通報のうち、不要不急の110番通報がおととしに比べて1.3倍に急増しているとのこと。確かにテレビの故障を警察に言ってもどうしようもないと思うのですが、警察の方も大変ですね。今回は賃貸管理会社をしているうえで避けられないクレーム(正当な物も含めてですよ)その中でも私が過去に経験したことのある「変わったクレーム」をご紹介してみたいと思います。 TVコマーシャルで偉そうにするな 当社はTVコマーシャル出してません ある日のこと、会社に電話がありました。たまたま私が取ると開口一番 「お前のところの社長はTVコマーシャルで偉そうにしゃべりやがって」 とのこと 社長の私が知らない間に当社はTVコマーシャルを出していたのでしょうか?「当社は不動産会社ですが、お間違いではないですか?」と尋ねてみました。 「間違いない、社長が偉そうにコマーシャルなんか出る暇があったら仕事しろ」 そして電話を切られてしまいました。 多分どこかの不動産会社と勘違いしたのかと思いますし、その後も一度も連絡はないのですが、何と間違ったのでしょう?謎です 私だけ新聞が届いてない そのままですが、理解するのに時間が掛かりました。 これも電話でした 入居者「私だけ新聞が届いてないみたいなんですが・・」 これ自体はたまーに受けることがあるのです。主な原因としては①配達する側のミス ※管理会社では調べようがありませんが②郵便物の盗難(新聞泥棒)のどちらかなのですが今回は違いました。 そもそもこの方、新聞を契約していませんでした 住んでいるマンションの郵便受けのほとんどに新聞が入っていることから 「マンションに住んでいると貰えるんだ」と思ったそうです。書けば簡単なのですが、まさかの勘違いだけに辿り着くのは時間が掛かりました。全く悪意もなかったので実害もありませんでしたが、「そう思う方もいるんだな」と驚きました。 放射能が気になるので物件を「何かで」覆って欲しい これは東日本大震災発生後の東京にいるときのことでした。当時、原発の事故があり、周辺では放射能の値が高くなったニュースをご覧になった方からでした。「東京でも放射能の数値が高くなってきている」「ついては放射能から入居者を守るのも管理会社の役目だろう」「だから建物全体を覆って放射能対策をするべきだ」「何で覆うかは調べてほしい」当時は政府も含めて対策をしておりましたが、東京では避難などの措置も取られない状態でしたから、管理会社の我々もニュースや情報を取っている段階でした。そんな中で「放射能を防ぐ」という方法はいくつか紹介されていたものの、「覆う」のは不可能でした。しかし一向に納得はしてもらえずに「管理会社は安全を提供する義務がある」との一点でしばらくの間対応を迫られました。最終的には話して理解を得られましたが、当時は情報も錯綜する中、大変でしたね。 あのネコを譲って欲しい なぜ言えたんでしょう? これも変わったクレームというか要望というか分譲マンションの管理をしている時のことエントランスで管理員さんと話していた所、見知らぬ親子が話しかけてきました。50歳くらいの女性と小学校高学年くらいの男の子でした。 「さっき入っていった人の飼ってるネコを譲ってほしいから、あなた達からお願いしてくれない?」 なんですと?確かに先ほどマンションに住んでいる住人さんがネコを連れて帰ってきました。動物病院に行ってきたとのことで、先ほどまで私や管理員さんと雑談していましたから。面食らってしまいましたが私は返答します。「絶対ダメでしょうし、そもそも今飼ってらっしゃるネコですよ?」と、すると 「あのネコは高いネコだ!私たちの方が可愛がるから」と返答になってません。 子供の前でなんてことを言うんだ!当初は丁寧にお断りしておりましたが とりあえず言ってみないと分からないからあの人も手放したがってるかもしれないからあんた達も管理会社なんだから地域の役に立たないとこの子もネコを飼いたいし、子どもの願いだから などと全く聞きません。その為、最終的にはこれ以上言うのであれば警察などに相談せねばなりません。と伝えたところ 「ケチ」 と吐き捨てて帰っていきました。一応、その住人さんには顛末を話して今後注意をしてもらうことと、近くの交番の警察の方に報告しておきましたが、スゴイことを恥ずかしげもなく言う人がいるもんだと思いました。結局その後実害も無かったのですが、あんなことを言う人もいるんだなと勉強になりました。 社会の常識とは? 私も日頃から「自分の常識、社会の非常識」という言葉を思い出し、自分の振る舞いを気を付けようと心がけております。勘違いなどであれば、笑い話にもなるのでいいんですけどね。でも、一方で冒頭の警察の事例などは深刻かもしれませんよね。本当に大事な通報が不要不急の110番により埋もれたり、警察の業務量増加になってしまったら大変です。警察や消防に何でも言えばいいという訳ではないんですけどね・・・また、社会で仕事をしていると、どの仕事でも一定あるんでしょうね。社会の同志のみなさん、今日もお疲れ様です。





