VSゴミ屋敷 番外編 経験談からの考察 ゴミ屋敷のメカニズムと傾向

前回までは事例 今回は不動産に関する経験談です

前回までの記事はこちら

ゴミ屋敷の住人の誤解

前回まで実際の事例としての解決方法やリフォーム事例などをお伝えしました。

今回は今までの経験のお話しをしてみます。
私も不動産業界、特に管理会社として何例もゴミ屋敷を見てきたり経験してきました。
今回はゴミ屋敷と呼ばれる人たちの傾向やメカニズムを私の個人的見解として、お伝えしてみようと思います。

よくゴミ屋敷の住人は心理的に何か問題を抱えている。とか色々精神科医的な記事はたくさんありますが、実際の生活を見ることの多い不動産屋目線で話してみたいと思います。

あくまで私個人の感想だったり実体験に基づいたものになるので、誤解を招くようなことがあるかもしれません。

部屋は汚いが外着はまとも

皆さんはゴミ屋敷の住人のイメージはどんな感じでしょうか?

なんとなくホームレスのような感じや清潔感の無い恰好をイメージする方が多いと思いますが、私の経験上では半数以上の人が普段の身なりはまともであることが多いのです。

当初は意外でした。普段会う人の恰好から想像つかないような汚い家。なぜ身なりに気を遣えるのに部屋には無頓着なのだろうと不思議に思います。

仕事もしっかりしてる、人としての会話も普通。しかし部屋はゴミ屋敷。そんな人も多いのです。

ちなみに前回までの記事のゴミ屋敷の住人さんも外着はまともでしたよ。


ゴミ屋敷の発生割合は女性の方が多い

これは書こうか非常に迷いました。昨今の女性の権利向上などの風潮がある中で、誤解を招きそうだからです。
当たり前ですが、男性と女性は平等であるべきですし、性別による決めつけなどは良くないというのも重々承知しています。
私が言いたいのは「男性は女性よりきれい好き」とか「実は女性の方がだらしない」ということが言いたい訳ではありません。

私の実体験として女性の割合が本当に多いのです。そして、今までの数多くの退去時のお部屋の状況から私の考察を話してみたいのです。

ちなみに私が経験した割合でいうと6:4位で女性が多かったのです。

そして、数々の退去時の傾向から考えると一つ仮説のような傾向があります。

女性は男性に比べるとキレイな状態で退去する割合が高い
女性は「BEST」と「WORST」の両極端の割合が男性に比べると高い

こういった傾向があります。

とてもキレイに引き渡してもらえるのも女性が多く、反面ゴミ屋敷のような状態になるのも女性の割合が高いのです。

この傾向はデータとしてハッキリした物はないようですが、ゴミ屋敷を処理する業者さんに今まで伺ったところでは女性の方が依頼者として多いとのことでした。ある業者さんでは7:3とのお話しもありました。

もう一つ男女差の話しでするとゴミ屋敷の住民の年齢層なのですが、

男性は50~になるしたがって割合が増加し、女性は30~50代の割合が高い

これは仕事が要因になっていると思います。

女性の場合、お勤め中の方が割合としては多く、男性は仕事を退職した後という傾向が高いようです。

私はこの点については「孤独感をいつ感じるか?」だと思っています。
様々なゴミ屋敷発生要因の中でも孤独感というキーワードが出てきます。
要は孤独感を埋める為に物を買うことや身の回りに置いて孤独の埋め合わせとしてゴミを溜めてしまうという理屈です。

男性の場合は女性に比べて友達や社会との繋がりが「仕事」メインになっており、退職後は上手くコミュニケーションを取れなくなり、孤独を感じてしまうのではないでしょうか。
反面女性は仕事が激務などで十分なプライベートな時間などが取れない場合、孤独感を感じてしまうのが要因な気がするのです。
仕事が落ち着いたり、退職した後は女性は社会や友人などとのコミュニケーションも男性に比べると上手くいくことが多いのです。

そう考えるとこの年齢についての考察は案外的を射てるのではないかと思います。

意外と新品が多い

未開封新品 なぜ買った?使わないのに

ゴミ屋敷と呼ばれる位ですから、かなりのゴミがあるのは間違いありません。

しかし、ゴミ屋敷と呼ばれる状態の部屋にいくと、かなりの割合で新品の物が多いのです。

特に新品未開封、あとは通販などで買ったはいいが段ボールのまま開封すらしていない物も多くあります。

また、新品の物でも特定の物が多くあることもあります。

ある人はもう十分あるにも関わらず、醤油の未開封が合計で20本位出てきたり、スポンジだけが何パックも出てきたり、生活用品で偏っていることが多いのです。
中には現金が散乱しているお部屋もありました。全てかき集めたところ、10万円を超えていたこともあります。

悲しい事情でゴミ屋敷を作ることも

悲しい理由のゴミ屋敷

また、親しい親族の方が亡くなったことを期にゴミ屋敷を作ることが多々見られます。

それまでは、社会常識もあり、人柄も良かった方が身内の不幸によりゴミを溜めていくのです。

恐ろしいのは、会うと普段通りだったり、ふさぎ込んだりなどしていないケースもあり、外側から見て分かることが少ないものです。

これも心の問題なのでしょうが、他人のサポートや言葉も届きづらいケースではあります。

なぜか生活圏だけはルールがあったりする

不思議な物で、そこかしこにゴミが積み上がり食べ残しやゴミが散乱していても一角だけキレイな場所が残っていることもあります。

人によりですが、トイレだったりベッドの上だったり限定的ではありますが、一部だけキレイな場合もあります。

他にも一部屋だけゴミが積み重なったいたり、衣類だけはキレイになっていたり。

通常の感覚では「なんでそこだけ?」となるのですが、当人たちにしか分からないこだわりがあるのです。


単純に片付けが苦手、出来ないという人は割と楽

他にも単純に片付けが出来ない、苦手という人もいます。

これは発達障害的な要素でもあるそうなのですが、こういった自他ともに認めている人というのは対応策もシンプルで解決も早いものです。

ある方に至っては本当に片付けが出来ないということで、毎月2度専門の業者さんを呼んで片付けを代行してもらう決断をした方もいました。

心の問題以外であれば解決方法はたくさんあります、当人に解決する気力体力があるのですからね。

自分では解決できない、解決する気力体力がない方は出来るだけ早く、病院でも公的機関でも相談して欲しいものです。

しかし、それが出来れば苦労しないというのが本当のところでしょうが・・・

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