
ルールは先に決めておこう
楽しいルームシェアですが、ルールや約束を決めておかないと大変なことになります。
時には一緒に暮らしたいと思うほどの友情にヒビが入ることもあります。
今回はワンルームに男5人でルームシェアをしたことがあり、そして現役の不動産屋でもある私から揉めやすい事項をご紹介していきます。
しっかりとルールを決めて楽しいルームシェア生活を送ってください。
最初に揉めやすい事項を挙げておきます。それぞれ解説と対策をお話していきましょう。
前回の記事はこちら
- 契約名義
- 家賃
- 光熱費
- 来客
- 掃除解散の条件
契約名義
前回の記事でも触れましたが、契約名義を誰にするのか?は大変です。
契約名義というのは、誰が代表者となって最終的な責任を負うか?というものです。
例えば代表者が1人で名義人となった場合、他の住人については「同居人」という扱いになります。
そうすると、例えば全員で払うつもりだった家賃も同居人が払ってくれない場合でも、最終的に請求が来るのは名義人になった方です。
解約した後に発生する原状回復義務も名義人が負います、仮に同居人が付けたキズや汚れも一旦名義人が支払わなければなりません。
また、名義人には連帯保証人をつけなければいけません、一般的には親御さんがなってくれる連帯保証人ですが、連帯保証人も我が子の面倒は見たいと思うでしょうが、我が子の友人の責任まで負えるのか?という問題も出てきます。
責任の重い名義人に誰がなるか?
≪対策≫
基本的には「連名契約」という形で住民全員で名義人となった方が良いでしょう。
2人で住む場合はそれぞれ名義人として、それぞれ連帯保証人を付けるという方法がベストでしょう。
しかし、3人以上となると不動産会社や貸主も面倒になってしまうケースもあります。
その場合は、代表者を立てる方法もありますが、その時の解決方法としては「名義人以外は家賃+αの費用を代表者に支払う」などで最終的に解決してもいいかもしれません。
家賃

家賃については、人数で均等に割ったり、お部屋の条件などで優劣を付けたり様々な決め方があります。
問題はそこではありません。滞納した場合です。
全員がしっかりと払えるならばいいのですが、仮に誰かが払えなかった場合、貸主としては誰が払ってくれてもいいのですが、当人同士では大問題となります。
これについては、おススメの方法としては家賃だけで割ったりしないことです。
どういうことかというと
家賃+αの費用を全員で割るのです。余りをプールしておくのです。
例えば家賃8万円で3人で住む場合、毎月3万円ずつで計9万円にするようにします。
そうすると、毎月1万円が余ります。それを貯めておくのです。人数で割りやすい金額に設定しておけば良いと思います。
そして不足の事態や誰かが滞納した時のみ、そこから払っていくのです。もちろん不足を出してしまった人は借りた分として補填しなければいけません。
ちなみに溜まり過ぎると大金の管理となり、こちらも大変になります。目安は家賃の3カ月~程度溜まったら十分でしょう。
金額が超えている場合などは一旦徴収額を調整しておきましょう。
光熱費
意外と不満になりやすい光熱費
これは光熱費の負担が少ないながらも、生活スタイルの違いから不公平感を感じやすいのです。
電気の使い過ぎやシャワーの時間による水道代、細かいことなのですがコレが地味に不満となりやすいのです。
家賃の滞納などと違い、言葉に出すのもケチくさい気がするという絶妙なラインなのです。
これを解決する方法は先ほど話した家賃+α方式です。
先ほどのプールしたお金で光熱費も払うのです。そしてそれを見越した金額設定にします。
先ほどの例でいえば家賃8万円で3人で住む場合、一人当たり3万5千円にするなどですね。
大体3か月も住めば光熱費の平均が出てきます。(夏や冬で変動はあるといっても)
このようにしておいたうえで、毎月の細かい計算をあえて「しない」
お互いの生活スタイルの違いについて言及しない、これも良好なルームシェアをするコツにもなります。
掃除

誰がトイレの掃除をするのか?廊下やキッチンなどの掃除は?ゴミ出しは?
やったらやったで、出来栄えは?甘い清掃に腹が立つ。などとなるかもしれません。
ここは正直言って個人の感覚になります。
週ごとにとか、場所を決めてとかありますが、上手くいけば何でもいいのですが、おススメは
清掃についてはルールを出来るだけ決めない
これもアリです。なぜなら、決めたルールは守らないといけない
しかし、清掃のルールというのは「守ればいい」という訳ではありません。「キレイになること」が目的です。
その為、適当にやったり、忙しいということですっぽかしてしまうと一気に険悪になります。
お互いの感覚の出やすい清潔感という概念。
だからこそ、厳格に決めるのではなく、お互いの貸し借りの感覚でやった方がかえって上手くいくことが多いものです。
清掃が苦手ならゴミ出しなどをやるなどですね。
来客
お互いは気が許せるからルームシェア。でも知人は恋人は?
来客はトラブルになりやすいものです。
音の問題や他人であれば家の中でだらしない恰好を見せられないなどの「気疲れ」など様々予想されます。
ベストは
共通の知人であっても入れない
であることは間違いないのですが、そうもいかないでしょう。
だからこそ、先に決めておきましょう。
- どの範囲までOKか? 〇恋人 友人 共通の知人 親族
- 時間帯 〇何時までにするのか?何時間か?
- 宿泊の許可 〇時間とかぶりますが、仮に何日もいられたら許せますか?
- お互いの部屋に入らない、入らせない 〇絶対イヤでしょうからね
解散の条件

最近は結婚前に離婚の条件を決めておくそうですね。
終わりを先に考えておくことで、かえって良好な関係になる。
特にルームシェアでは、一人だけ出ていくということは難しいケースではないでしょうか?
その人数用に借りていた場合、部屋も家賃も持て余してしまいます。中々住み続けるという選択肢はないのではないでしょうか?
その為、最低限決めておきたいルールは以下の通りです。
- 出ていく場合の予告期間 〇大体2ヶ月以上考えておきましょう。お部屋の解約は大体1か月前ですから、余裕を持って
- 急な退去の違約金 〇事情があったとしてもの場合です。例えば家賃+αの積み立て金を放棄などでもいいかも
- 原状回復の割合 〇責任部分と全体均等割などは決めておきましょう。守るかどうかは別です。
- 解約手続きを誰が行うか 〇お部屋の解約はもちろん、電気ガス水道などのライフライン、ネットなど名義の方になります
このように、ほとんどがお金が絡むため、事前に決めておきましょう。
関係がこじれてから決めるのは体力気力ともにきつすぎます。
基本的にはルールは少なくしよう
このように考えてみるとたくさん気遣いしなければいけないルームシェア
しかし、だからといってルールをたくさん決めることはおススメしません。
なぜなら、
決めたルールを守られないことが最大のストレスになる
決まったことを守らない、そのことを指摘することが一番のストレスになるのです。
その為、最低限の決まり、特にお金関係はしっかりと決めて他については「あえて決めない」
そして、それを決めなくても大丈夫な感覚の人とルームシェアをした方が圧倒的に上手くいきます。
一緒に住みたい位の人なのですよね?この程度のことを話し合って険悪になるのであれば、そもそも向きません。
しかし、感覚さえ上手くいけば楽しい思い出もたくさん出来ます。
私が彼女にフラれて泣いている時に慰めてくれたこと、食費が底をつき、ドレッシングで炒めた「激マズ!シーザードレッシングチャーハン」を作ったこと、夜通しバイクを作っていたこと。どれも良い思い出です。
せっかく出来た良い友達、出来る限り楽しい日々が長く続くといいですね。
ここまでも本心ですが、本音はせっかく入居した物件で短期解約されたくないんです。






