
超えないといけない壁が多いルームシェア
仲の良い友達同士で暮らしたら?
若い時などは特に思うのではないでしょうか。
毎日気の合う友達と居られたらどんなに楽しいでしょう、寝食を共にし、夜は大したことな話などもしながら過ごせたらきっと楽しいでしょう。
そんな「ルームシェア」ですが、賃貸ではほとんどの物件で受け入れが難しいものです。
昨今一般的になった「シェアハウス」というのは別です。
「シェアハウス」とは、友達だけでなく、それこそ自分が知らない方も含めて1つ屋根の下、各々の生活スペースと共用部分を使います。
決定的に違うのは「自分が選んだ人達だけと暮らせるか否か」です。
シェアハウスの場合は入居の可否は管理会社かオーナーとなり、自分では決めることはできません。
今回はこの夢見る「ルームシェア」についての現実を管理会社からお伝えしようと思います。
私は個人的には20代の多くの時間を気の合う友達とルームシェアしていました。その点でもルームシェアの良いところと悪いところも含めてお話しできると思います。
貸す側のメリットはほぼ無い

まずは、ルームシェアをしたいと思って物件を本気で探してみた方は分かるのですが、ほとんどの物件ではルームシェアは出来ません。
間取りを見ていると、「この部屋を自分で、こっちは友達で」と想像が膨らみます。
一般的には2DK以上でキッチンなどの水周りからそれぞれの部屋に行ける造り=振り分けという造りであれば実質問題はありません。
しかし、なぜオーナーはルームシェアを受け入れることに難色を示すのでしょうか?
実は貸す側にはルームシェアを受け入れるメリットはほぼありません。
それには以下のような要因があります。
- 近所迷惑になりそう
- 契約者は誰になる?
- 短期になりそう
- 家賃滞納のリスク増
それぞれ、解説していきます。
近所迷惑になりそう
基本的には友達などの関係であろうルームシェア
そうするとオーナーの懸念としては、「夜間までうるさくなるんじゃないか?」という懸念があります。
また、家族に比べると会話も増えるでしょうから、音の面での心配があります。
特にルームシェアに適した物件というのはファミリータイプなどの間取りになっていることから、ファミリーとの時間帯のズレを気にすることが多いものです。
契約者は誰になる?
契約名義の問題です。
契約名義とは賃貸借契約において「私が責任者です」ということです。
責任というのは基本契約上の全てになります、家賃の滞納やお部屋の原状回復など、契約名義人以外の方は単なる「同居人」扱いになり、金銭的な責任から実際の手続きまで契約名義人の方は全ての責任を自分が負う必要があります。
ルームシェアにおいてはこの「契約名義人」を誰にするかという問題があります。
例えば2人で住む場合でどちらか1人が契約名義人になるか、もしく「連名契約」といってお互いが契約名義人になることも可能です。
しかし、これが3人以上になると契約関係が複雑になってしまいます、例えば契約名義人の内1人が出ていくとなった場合は契約内容の変更となり、都度契約の変更を行う必要があります。
また、連名契約の場合はそれぞれに連帯保証人が必要となるため、契約書を作成する管理会社にとっても負担となってしまいます。
この辺りがややこしく感じてしまい、無理して受け入れなくても・・・という流れになってしまいます。
短期になりそう
これはルームシェア「あるある」なのですが、実際に住み始めてみると仲が悪くなったりを心配しています。
ルームシェアというのは生活を共にします。
今まで見ることがなかった友達の一面を見ることになります。
「意外とこんな所があるんだ・・」「生活スタイル合わない」「価値観がそもそも違う」など良いところもあれば、悪いところも見えてきます。
そうすると、仲が良かった友人関係が崩れ、ルームシェアの終了となります。
また、ルームシェアの解消は時期を問いません。通常、ファミリータイプの入替え時期は年度末と呼ばれる3月4月が多く、次いで9月などの秋の転勤シーズンが多いものです。
ファミリー物件はシングル物件に比べると、入居期間が長くなる傾向があります。その為、ファミリー物件は動きも単身者に比べると少なく、一度空くと空室期間が長くなってしまう場合もあります。
その為、ルームシェアが早期に解約となると時期を外したファミリー物件というのは少し入居までに時間を要したりもします。
このような心配から「短期解約になりそう」と思われたりもします。
家賃滞納のリスク増
通常、家族での入居となると、実質お財布は1つになります。単身の場合はもちろん名義の方のみですね。
そうすると、契約名義の方や本人の勤務先や年収などから「家賃を払ってもらえるか?」だけを心配します。
もちろん、転職やその他事情というのはあるにしても、払える払えないというのは大体予想がつきます。
しかし、ルームシェアの場合、基本的には全員で割って家賃を支払います。
通常の賃貸であればお財布は1つになるのですが、ルームシェアの場合 人数×お財布 となります。
そうすると、ルームシェアの1人でも家賃を滞ってしまうと全員へ影響が出てしまいます。
つまり、家賃滞納のリスクが1人から増えてしまいます。
2人で払うつもりだった家賃を1人で支払うというのは、かなりキツイものがあります。単純に2倍ですからね。
通常の契約でも病気や解雇、転職など滞納のリスクはありますが、ルームシェアの場合、その人数に応じてリスクが増えていってしまいます。
ルームシェアで誰かが滞納しだすと、解約という道にも一直線となってしまい、これまた「短期解約」という懸念にもつながります。
難しいルームシェア探し
ここまで書いてきた内容を見てみると、ルームシェアを目指している方もオーナー側の目線をご理解いただけたんじゃないかと思います。
入居審査というのは所詮書面での審査になります。
みなさんのお人柄や性格、しっかりとした人かどうかは分からないのです。
そしてだからこそ、書面上のリスクをオーナーとしては避けたくなってしまうのです。
このように物件を探すことが難しいルームシェアですが、裏を返せば、今挙げられたリスクを前もって覚悟し、解決しておくことが必要となるのです。
基本的にはルームシェアというのは、ルームシェア可となっていない場合は「要相談」となります。
運よく「要相談」まで辿りついたなら、今回挙げた項目を前もってクリアしておきましょう。
オーナーが不安に思うことに対して準備が出来ていた時には、ひょっとすると「ルームシェア」してもいいよと言ってもらえるかもしれません。
次回は「ルームシェアする時に覚悟しておくこと」などを書いてみようかと思います。






