
そもそも賃貸住宅フェアとは?
さて、9月17日18日と東京ビッグサイトで「賃貸住宅フェア2025」が開催されました。
私も賃貸管理に携わる者として出来る限り参加をしております。
今回も参加して不動産業界の現在の立ち位置、トレンド、未来予測などを独断と偏見で書いてみようと思います。
そもそも、この「賃貸住宅フェアとはなんぞや?」というご質問があろうかと思います。
簡単にいえば
不動産業者や大家さんに物やサービスを売りたい人たちの展示会です
不動産業者向けの賃貸管理システムやリフォーム商材、保証会社などがブースを構え、不動産会社や大家さんにサービスを売り込む場です。
その為、入場料は無料です。事前に参加登録は必要ですが、不動産業者だけでなく、大家さんも参加可能です。
じゃあ何で物を売りたい人の所にわざわざ行くんだ!物を買いに東京まで行くのか?
半分当たっていますが、半分は違います。
実は賃貸住宅フェアでは、2日間に掛けてセミナーが各所で開催されます。
そこでは、最新の賃貸住宅に関する情報や、全国の不動産会社の成功事例、賃貸のトレンド、大家業のお役立ち情報などを各所で様々な方が講演してくれるのです。
恐らくはこのセミナーがメインで参加される方の割合も高いのではないかと思います。
それではレッツゴーです。
今年のトレンドはAI・人材・物価高

ぼかしを入れておりますが、広い会場は大盛況でした。
特に初日の午前中は水曜日ということもあり、不動産業者と思われる方でごった返しておりました。
この画像に立ち並んでいるブース一つ一つ、企業が出展しており、様々なサービスや商材などを見たり、説明を受けることができます。
超有名企業から、恐らくはベンチャーであろう新規サービスなど様々です。
会場に入ると、ブースから人が出てきて営業を受けるわけです。
実はこのブースの出展割合からも、世相を読み解くことができます。
というのも、不動産業界にはいわゆる「旬」な流行というのがあります。
ここ2、3年はなんといっても「民泊」でした。
アフターコロナを背景としたインバウンド向けの民泊に関する出展が多かったものです。
但し、今年は民泊業界の飽和化や、サービスの統合、民泊に関するデメリットニュースなどの影響なのか、前回までの出展の多さではありませんでした。
それでは、今年のトレンドは何だったかといえば
AI・人材・物価高
この3つに関するサービスが多く見られました。
特にAIは数が多く、これまで人員でカバーしていた不動産の業務をAIを使って効率化しよう。というサービスが多かった印象です。
また、人材に関してはいうまでもなく人材不足がこの日本では続いております。
その人材不足を解決する為の「業務委託化」が多くありました。
これまでは自社で内製化していた業務を巻き取るよ!というサービスですね。
コールセンターや苦情受付、設備トラブルの外注化などですね。
あとはこの「物価高」を背景に、修繕コストを抑えようとするサービスが多かった印象です。
壁紙の張替えではなく、塗装やクリーニング、リフォーム費用のファイナンスなどの既存のサービスより安価な方法の提案などが増えた印象です。
それを裏付けるようにセミナーでも
- DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進して、業務効率化を
- 既存社員の退職を防ごう
- 人材に選ばれる会社作り
- 人口減少でも勝てる賃貸運営とは
- ペット可やインフルエンサー向け賃貸など差別化
などのテーマが多く見られました。
世相を色濃く反映するものでした。
それでは、地方の一不動産業である私が今回のセミナーやブースを見て、どのように考えているのかを独断と偏見で発表したいと思います。
AI活用は必須だが、サービスの見極めは大事

まずはAIです。
いまやどの業界にとっても活用が必須となってきたAI(人工知能)、多分に漏れず私も画像生成や、簡単な書類の作成やデータの整理など様々な場面で使っています。
既に人間を凌駕している部分もあり、これからも驚異的なスピードで生活を変えていくでしょう。
しかし、AI活用のサービス導入には慎重であるというのが、私の感想です。
というのもAIを活用したサービスというのは、大元は恐らくOpenAIなどの人工知能を活用し、そのうえでサービスをリリースしていると思いますが、この大元の人工知能の発達スピードが早く、その会社に頼らずとも可能になる可能性があるのです。
今回試しに出展されているサービスを私のChatGPTに細かく指示してみたところ、近しい効果を得ることができました。
恐らくは今後も学習していく過程で、売り出していたサービスに追いつくのは、そう遠くなかろうと思いました。
そうすると、新しいサービスではあるが、契約してしばらくすると既存の人工知能で対応が可能になることも予想されます。
もちろん、それを見越して更に素晴らしいサービスとなれば優位性はあるのでしょうが、大元の発展スピードに事業者が勝てるのかが、現段階では見通せませんでした。
また、現在はほとんどの管理会社が賃貸管理にシステムを導入しているでしょうが、この賃貸管理システムに紐づくかどうかが導入の鍵かなと思われます。
全員がPC作業が得意ではない。という不動産業からすると、新システムは導入にハードルが高く、出来れば賃貸管理システムにAIを付け加えてもらえるとハードルが下がるのかなと思います。
間違いなく伸びる分野であるがゆえに、個別のサービスはどこまで優位性があり、存続できるのかの見極めが非常に大事かなと思いました。
不動産業者だけでなく、大家さんも多くの方がAIを駆使しており、これからも発展から目を離せない存在になるでしょう。
そして、その中で人間に突きつけられる命題は
「効率も、正確さも、スピードもAIが持つなら、あなたに残された強みとは?」という点ですかね。
知識に価値が無くなっていく時代に私という人間はどうすればよいのか?を考えさせてくれます。
人材はアウトソーシングとカスハラ

さて、お次は人材編です。
こちらは大別すると2つに分かれていました。
まずはサービス面でいうとアウトソーシング、いわゆる外注化の会社が多く見られました。
これは現在の人材不足を解決する為です。
現在の求人倍率や最低賃金の上昇を受けて、人件費率が上がっていることを考えると余程自社で効率的に雇用できない限りは外注化することでコストカットが出来るという座組かなと思います。
従来の設備だけでなく、人的なクレーム(騒音や隣人トラブル)などのコールセンター業務が多く見られました。
これからの管理業務では、この適切な外注化は必須になるとも思えます。
自社で内製化を図ろうとすると、かなり膨大な人数や教育コストを掛けることになりますので、それなら専門的な知見をもった業者に委託することで効率化やコストカットが可能にはなろうかと思います。
もう一つは、カスハラ対策です。
こちらはサービスというよりは、会場で行われるセミナーで多く見られました。
要約すると
カスタマーハラスメントを放置することで社員を失うのは最大のマイナス
ということです。
もう少し嚙み砕くと
- 昔のように「お客様は神様」的思考は若年層には通じない
- 不動産業は決して採用面で有利な業種ではない
- カスハラ対策をしないと人材が流出する
- 現在では人的コストが非常に高く、一人のカスハラで従業員を失うのは損失が大きすぎる
という流れです。
セミナーでも「過大な要求をする顧客は、こちらから打ち切ることも必要」という就職氷河期世代には信じられない方針が今後の主流になってくる風潮でした。
私もこれには同意です。
当社に在籍している社員も、在籍年数が長めの傾向にあるのですが、この熟練してきたスタッフというのは非常に価値が高いものです。
顧客との長年に亘って築いた信頼関係などはプライスレスと言えるでしょう。
それもあって、弊社では「カスタマーハラスメント」と認定するような顧客の対応は
代表取締役である私が管轄となります。
というのも、中々カスタマーハラスメントと認定することや、契約を打ち切るような対応を社員にさせるのは酷かなと思っているからです。
弁護士などの専門家へスムーズに報連相する為にも、一旦私に管轄を移して、素早く判断するようにしています。
そして、専門家の意見などを聞いて、後は粛々と対応するのみです。
長期的にもこういった顧客との対応は避けるべきだと私も考えています。
但し、このカスタマーハラスメントか否かの判断は責任者がしっかりと倫理観と基準を持ち合わせるべきだとも思います。
この線引きが緩いと「なんでもカスハラ」となりますし、逆に厳しすぎても肝心の社員を守れずに失ってしまいます。
いずれにしても企業はこれからもカスタマーハラスメントを許容しない社会に進むでしょう。
そしてもう一つ、私が予想している未来は
カスタマーハラスメントを行ったり、威圧的な言動などを行う人は将来
世の中の全てのサービスを受けられなくなるでしょう ということです。
これはどういうことかというと
このカスハラ対策は少子高齢化の日本では、主流となるのは間違いないでしょう。
既存の企業は昔のように、過大な要求をする顧客に時間や人的リソースを割くことはしなくなります。
そうすると、企業は
優良な顧客には適正な価格でサービスを提供するが、カスタマーハラスメントを行う人へはサービスを行わないか、かなり高額になる方策を取るでしょう。
まさに人のダイナミックプライシングです
他のサービスの利用履歴などを企業同士が共有することで、悪質な顧客(命名するならブラックお客様)を浮かび上がらせるでしょう。
現在はカスタマーハラスメントを受けたら対策という順序ですが
そもそもブラックお客様にサービスを提供しなければカスハラ対策など不要!という結論に至るでしょう。
その為に、各業界同士で顧客をスコアなどで共有していく可能性は多いにあるでしょう。
そして、過去に悪質なカスタマーハラスメントを行った人=ブラックお客様には、自社のサービスを提供しない。
もしくは提供する場合は、一般の顧客より高額な費用を前もって請求するという仕組みです。
そんなことを書くと酷いと思われるかもしれませんが、これによく似た仕組みを我々は使っていますよね?
自動車保険です
事故を多く起こしたり、過失の多い請求をすると、翌年以降の保険料が上がりますよね?
当然です、リスクの高い人なのですから
と、この辺りは私の勝手な妄想ですが、恐らくはこのようになるでしょう。
私も含めて、これからは世間での振る舞い方は大事にした方がいいと思います。
ブラックお客様に認定されると入店拒否やお隣さんよりも高い金額を請求されるかもしれませんよ
物価高対策は修繕とファイナンスの長期化

さて、最後は物価高対策ですね。
これもご承知の通り、昨今の物価高は賃貸事業に大きく影響しています。
資材や人件費の高騰は、賃貸物件も直撃しています。
ここは大家さんも同様に影響を受けていることでしょう。
原状回復費やリフォーム費用の高額化には頭を悩ませていることでしょう。
これに立ち向かうサービスもたくさん出てきていました。
特にリフォームでは「交換ではなく修繕」が多く見られました。
例えば壁紙を張替えではなくクリーニング、水道管を交換ではなく更生など、既存のものをいかに長寿命化させるかという試みが多くありました。
今後も資材や人件費が下がる目途はなさそうなので、こういった商材などを有効活用することは不可欠だと思います。
また、この物価高へ違ったアプローチもあります。
それはファイナンス(資金調達)での解決です。
どうしても物価高で仕方ない場合には、資金調達をするしかないのですが、これを借入で日々の支払い圧力を軽減する
という方法です。
具体的には分割払いや貸出期間の長期化です。
もちろん、長期化することで支払い手数料は増えるのですが、その手数料分を期間で挙げる収益で相殺するという仕組みですね。
こういったサービスも多く見られましたね。
もちろん安易な使用は収益の悪化となりますので注意が必要ですが、一度に出ていく現金も困りますからね。
管理会社としても万一の策として、顧客に提供する準備はしておく必要があるのかもしれませんね。
未来の話は楽しい

さて、拙い文章ではありましたが今回の賃貸住宅フェア2025をざっくりとご説明してみました。
今回参加することが出来なかった方々へ、現在のトレンドや潮流などをお伝えできれば嬉しいです。
インターネットなどの発展に伴い、情報や価値観が目まぐるしく変わる賃貸業界において、その時々の時勢を掴むことはとても大切です。
昨日までの常識が今日には変わってしまう世の中に対応できるように日々研鑽を重ねていかねばなりません。
「進化論」で有名なダーウィンの一節がありますね。
「最も強いものが生き残るのでもなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残れるのは、変化できる者である」
この言葉、実はダーウィン自身がこのように発言した訳ではないというオマケのような話もありますが、細かいことは別にして、この言葉自体はビジネスでは真理の一つであることは事実でしょう。
私たちも変化を恐れず、楽しみながら生き残っていたいものですね。
こういった未来の予測は楽しいですね。
みなさんもぜひ参加してみてはいかがでしょうか?
来年の会場でお会いできることを楽しみにしています!
毎年参加できるように変化を続け、よりよい未来に私の居場所を作れるように生き残ろうと思います。
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事故物件と幽霊について
不動産屋さんを怖がらせないで 「オバケの出る物件ってあるの?」私が不動産屋で働いていると話すと結構な確率で聞かれることがあります。まず大前提として私に霊感はありません。これまでの人生において幽霊や妖怪その他怪奇現象といった類の経験をしたことはありません。その為、幽霊の存在は信じてはおりません。原則としてしかし、だから怖くないか?と言われたら別です。ホラー映画を見れば怖いですし、怪談を聞けば背筋を凍らせてビビッてしまいます。そうです、体験したことがないから「いない」と信じていますが、もし体験してしまったら怖くてイヤだという普通の感覚です。ですから夜中の空き部屋管理などで恐怖を感じることも少ないですし、そんなことを言っていたら仕事になりません。しかし昨今TVで「本当にあった怖い話」系ではいわゆる「事故物件にまつわる幽霊話」などを多く目にします。そういったTVが多いせいか冒頭の「オバケの出る物件ってあるの?」をよく聞かれます。これについて実際のいち不動産屋として答えるなら「オバケが出るといわれる物件は確かにある」という程度しか言いようがありません。私は東京都で不動産業をスタートして十数年東京近郊におりましたので、その間は非常に多くの噂や有名な物件を見聞きしてきました。なぜか鹿児島県に戻ってきてからはそのような噂や有名な物件などは少ない印象です。地域性なのかそもそも鹿児島県が幽霊が少ないのかはわかりませんがとにかく鹿児島では圧倒的に少ないと思います。鹿児島では全くないとは言いませんが、東京にいた時はそこかしこで同業者や同僚などから聞いていたものです。「〇〇マンションの○○号室」とか「○○アパートの階段」とか様々です。いつか機会があればそのような物件でお話なども書いてみたいものですが、いかんせん自分に霊感がなく体験していないので、あくまで噂や見たという人の話になるので、信憑性もないですからあまり面白いものにはならなそうです。しかし、経験上なのですが、いわゆるお化けの出ると言われるお部屋や物件の多くがなぜか「事故物件ではない」ことが多いような気がします。これはどういうことかというと、よくTVなどでは「この部屋に住んでいた人が亡くなったことが後に判明した」というオチが多いのですが、実際に幽霊が出ると言われるお部屋は不動産の記録などからも事故物件であることが少ないと思います。私もこれまで不動産業に従事する中で事故物件と呼ばれる、お部屋で亡くなってしまった事例は何度も経験がありますが、不思議とそこに入る時などは怖さを感じたことはありません。それは、今まで生きていた方を感じられるからなのでしょう。入居中も特に問題などない良い方が亡くなって急にオバケになるとは思えませんし、事故物件の後片付けなどを行っている私たちを恨むはずもないだろう。と強く確信しています。これが当たっているから事故物件ではそのようなことがあまり無いように思います。事故物件に入る時は特定の信心はありませんが、自然と手を合わせ故人のご冥福を祈っております。人は必ずいつか亡くなるものですし、それは自然なことですから。話は戻りますが、今まで入居中の方や退去される方から幽霊などが出た等は聞くこともあるのですが、あったとしても1度だけ体験したとか、前の入居者もその後の入居者も1回もそのようなことがなかったケースがほとんどです。オバケがいるという前提なら「たまたま見た」とか「お部屋にいる訳ではない」という感じなのでしょう。しかし、特に有名な物件やお部屋というのはなぜか「誰が入居しても言う」「なぜか入居が長続きしない」など霊感の無い私でも「さすがにこれは本当なんじゃないか?」と思ってしまいます。そしてそのほとんどが「事故物件ではない」ことが多いと思います。できれば人生の中でそのような経験はせずに済んできましたので、オバケの方々には私を見逃していただけるように切にお願いしたいものです。
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滞納督促の極意「正論は役立たず」
家賃滞納では「相手をやっつける」ことに意味はありません 賃貸管理を行う上で、最も深刻かつ労力のいる作業それが「滞納督促」本来払うべき家賃を期日までに支払わないこと。つまり家賃滞納ですが、非常に深刻な問題です。物件のオーナーさんはよほどの資産がある場合を除き、一般的には銀行などから融資を受けて物件を購入されます。家賃が入ってこないからといって返済は待ってもらえません。そうすると最悪の場合手出しということも起こり得ます。また、物件を管理する管理会社にとっても深刻です。様々な管理報酬の形態がありますが、多くの管理会社が採用している報酬が「月額回収家賃の〇%」ということは家賃が回収されない以上、そのお部屋からの報酬も0となります。このように深刻な家賃滞納ですが、最近はほとんど家賃保証会社加入が契約条件として必須になってきており、その対応件数は年々減ってきております。家賃保証会社の皆様本当にありがとうございます。感謝してもしきれません。今では家賃が期日までに支払われない場合、システム等で家賃保証会社が自動的に立て替えていただけます。最近では滞納督促などを行ったことのないオーナーさん、管理会社社員も増えてきたのではないでしょうか? しかし、昔からの入居者で家賃保証会社に加入していない方など、未だに当社でも家賃滞納がチラホラとあるのも現実です。そこで今回は滞納督促に強い私が行っている督促についての感覚や極意を少しご紹介いたします。まず、滞納督促での実績についてですが、私はこれまで延べ数千件もの滞納督促を行ってきました。そして法的対応まで至ったケースは現在まで0件です!そうです、最終的には弁護士に依頼し、裁判所で判決をもらい、最悪の場合「強制執行」にてお部屋の明け渡しをしてもらうという法的対応今までただの1件もありません。一般的な滞納への対応は以下の通りです①電話や書面での督促 ②訪問で督促 ③法的対応ざっくりとこのような流れになります。詳しくはまた今後お話しすることもあるので、ここでは割愛いたします。言うまでもありませんが、家賃滞納は初期対応が全てです。1か月程度の遅れであればすぐに回復することもできますが、正直3か月程度となると「長期滞納」という分類となり、難易度はグッと上がってしまいます。今回はそんないわゆる「長期滞納」の対応についてここでは滞納者という言葉を使いますが、ここでは・うっかり引落しを忘れていた・今月支払えなかったがなんとか翌月間に合った などの方は含まずに「本来払うべきことを理解しており、しかも3カ月以上滞っている方」と定義してお話しします。この家賃3か月以上の滞納は民法や様々な管理会社の契約では、基本的には回収が難しく、弁護士などに依頼して法的な対応への移行となります。要は「この位家賃滞納するということは事情などがあるにせよ、多少の悪意があり、家主との信頼関係はもう無いと判断する」ということです。この状態では当社でも本来は法的対応に移行するとの契約となっておりますが、一旦法的対応へ移行すると物件のオーナーさんは2重苦、3重苦が待っています。まず、弁護士へ依頼し(お金かかる)、訴訟準備を行い(お金かかる)、裁判する(お金かかる)、当然勝訴します。がしかし、勝訴したから解決ではありません。勝訴してもお部屋を明け渡してもらわないと問題は解決しません。裁判所がここまでやってくれたことは「こんなにひどい家賃滞納があるんだったら、賃貸借契約を解除してもいいよ」とのお墨付き程度なのです。この「お墨付き」をもとに滞納者へ「裁判所がこう言ってるんだからお部屋明け渡してください」と言う権利を得るだけです。それでもお部屋を明け渡してもらえない場合はどうするか?最悪のいわゆる「強制執行」となります。この費用は弁護士費用や強制執行の方の日当など様々ケースバイケースですが、数十万から100万円を超えることも珍しくありません。しかも相手は滞納している方です。本来はそういった費用も相手方に負担させるべきなのですが、家賃が払えない方がそのような費用を払えるはずもなく、多くは泣き寝入りとなってしまいます。それでも、ずっと家賃を滞納されるよりはマシなのですから致し方ありません。それでは、そうならないためにどうすれば良いのか?一度発生してしまった滞納へどのような心構えで臨めば最小限の痛手で済むのかを何度かに分けてご紹介していきます。まず大前提「正論など役立たず」ということです。これをしっかりと心に刻み込んでからがスタートなのです。そもそも、家賃は「支払うべきもの」です。そんなことは誰しも知っており、当の滞納者も知っているのです。それを当たり前のように「支払うべきなんだから払いなさい」といっても解決しないのです。・契約書に書いてあるから ・払わないといけないものだから ・他の皆さん払ってる ・払ってもらわないと困るそんなことは百も承知、それで払うのならここまで家賃滞納などしないのです。ここで多くの管理会社やオーナーさんは心をバッキバキに折られます。のれんに腕押し、ぬかに釘、馬の耳に念仏なのです。こういったケースで最悪な方法が「正論により滞納者を追い詰めるだけ」です。「〇月〇日までに全額払わないと契約解除」 「連帯保証人へ請求する」 「職場へ報告する」 「弁護士へ依頼する」などの対応もあればひどいものになれば「人としておかしい」 「当たり前のことも出来ないんですか」など言葉による圧力などがこれにあたります。お気持ちは分かります。時に無茶苦茶な滞納理由を聞き、開き直る態度を見せられ、あまつさえこちらが悪いとの罵詈雑言を浴びることもあります。しかし、我々のゴールはあくまで「滞納家賃の回収と法的対応への移行阻止」なのです。そして当の滞納者のゴールもまた意外と「滞納家賃の完済と法的対応への移行阻止」なのです。この本当はゴールが一緒であることを滞納者の方へ伝え、協力しながらゴールに向かう姿勢こそがスタートなのです。長くなりましたので、一旦ここまでとします。次回からは「さあまずは状況調査」「家賃滞納者の思考回路」「家賃滞納者が本当に恐れるもの」について少しずつお話できればと思います。
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泣いてたまるか
※写真は私及び社員ではありません ホームページにブログ機能が付いているなぁ・・と思い せっかくならブログをしっかりと書いていこうと思い、最初のタイトルを何にしようか?と思っていたら、私が不動産会社の魅力に気づかされた会社の社長のブログタイトルがまさに「泣いてたまるか」でした。 当時の会社の社長は人間的にも素晴らしく、欠点といえばお酒の席でのジョークが少し古いということ位でした。 もうその社長さんは社長ブログをやめてしまっているようなので、尊敬の意味も込めて最初のタイトルとさせていただきます。 さて、株式会社ロータスホームは2022年1月から始動し、前身の有限会社マルトクエステート霧島店を引継ぎ、更に賃貸管理、仲介を生業として地域に根差した会社でありたいと思っております。 賃貸管理という仕事は一人一人のお客様を身近に感じることが多く、住生活という本当に大事な部分を担っていると実感いたします。 そんな私のこれまでの不動産業は、良いことも悪いことも、喜怒哀楽全ての感情を揺さぶられる出来事ばかりでした。 そして「こんな事案初めてなんだけど・・」ということが今日も明日も起きる波乱万丈の世界です。 そんな私の経験やエピソードなどを少しでも皆さんにお伝えして、失敗を笑ってもらったり、不動産業の魅力なども伝えられたらいいなと思います。 拙い文章になりますが、不動産業は楽しいもので、はまると抜けられない世界ですよ。



