
管理会社が取るべき行動は?
「従業員が無断欠勤して〇日経つのだが、心配だ」
「持病がある父と連絡がつかない、倒れていないか心配だ」
管理会社にはこういった相談があるものです。
こういった案件自体を「安否確認」と呼んでいます。
要は「中で倒れていないか心配だから確認して欲しい」という内容になります。
管理会社では大体このような事案について一定の対応をマニュアル化していることと思いますが、今回はこのマニュアルと実際の現場で行うことをまとめてみようと思います。
ちなみにこの要請に対して協力する義務は管理会社にはありません。
しかし、管理会社として入居者の人命やオーナーから預かっている管理物件の維持として、優先して対応すべきと思います。
この安否確認ですが、当社では原則自社だけでは行いません。
必ず警察官立ち会いのもとで行います、例えご親族と呼ばれる方が直接来ても勝手に開錠することはありません。
そして、安否確認の大体9割は何もありません。無事だった方の理由としてはこんな感じのものが多いものです。
- 会社は無断欠勤ではなく、いわゆるバックレた状態
- 関係性が気まずい親族だったから連絡を無視していた
- 連絡に気付かなかった
- 単に寝坊
こんな時は正直、「なんだかなぁ」とは思いますが、まずは無事であったことにホッとします。
とはいえ、残りの1割についての対応を書いてあるものは少ないものです。
まだ対応したことのない担当者さんや自主管理のオーナーさんに役立つ内容であれば嬉しいです。
特に一般的に言われているような内容はネットの海にたくさん転がっていますから、もっと現場の声で詳細な内容を今回はお届けしようと思います。
前提のQ&A

ここでは良く聞かれる内容をQ&Aでサラッと確認していきましょう、いうまでもなく私の経験談ですから、詳細については専門家に確認してください。
- Q 開錠して安否確認をすることで借主から訴えられる可能性はないのか?
- A 事前に聞き取り確認をしっかりと行い、警察官立ち会いのもとで行えば大丈夫。「管理会社目線で入居者が倒れているかもしれない」と思っても不思議ではない(社会的相当性)状況であれば損害賠償されるような恐れはほぼありません
- Q 立ち会いは管理会社(大家)と親族だけでもよいか?
- A 原則は警察官と立ち会いした方がよい。「親族だから仲が良い」という考えは捨てておく、毒親などから逃げているケースや恋人を装ったストーカー事案の可能性も捨てない。また、無事だった時に入居者から管理会社(大家)の潔白を証明してくれるのも警察官になることもあるので、警察官にお願いした方がよい。警察官も立ち会う人の聞き取り調査を行い、開錠の必要があるか、妥当かをチェックしてくれます。
- Q 面倒くさい
- A 気持ちは分かります。利益には一銭もならないうえに、取られる時間はかなりありますからね。とはいえ、管理会社としての責務であり、ギリギリで助かる命などもありますから協力しましょう。
- Q 義務でないなら入居者や連絡してきた方たちに任せればいいのでは?
- A その方法もダメという訳ではないのですが、鍵を開錠する業者も管理会社の許諾なしでは開錠できないことがほとんどで結局は管理会社やオーナーの確認が出てくる。なにより対応せずに万一の結果になった場合、オーナーへの責任を考えると対応しておいた方が楽かも
第一章 連絡が来た時の対応

まずは最初の連絡が入って警察へ協力を要請するところまでをやっていきましょう。
ここではとにかく詳細に聞くということを心掛けましょう。そうすることで緊急度合いや警察に言うまでもなく解決することが多数あります。
まず確認すべき事項は
- ①入居者と電話してきた方の関係性
- ②連絡取れないのがいつからか
- ③思い当たるフシがあるか
- ④まずは入居者本人に連絡する
- ⑤入居者本人が連絡つかない場合、連帯保証人や緊急連絡先に連絡する
①入居者本人と連絡してきた方の関係性を確認します。
ここで注意したいのは連帯保証人以外からの連絡だった場合です。
というのは安否確認を悪用する人でないか?の確認をしている訳です。
例えばブラック企業を無断で辞めた場合の企業からの連絡、元恋人がストーカー化した場合、毒親や借金の取り立てなど「入居者本人が連絡を取りたくなくて取っていない」場合を想定しています。
こういった「入居者本人が連絡を取りたくない」というケースで安否確認をしてしまうと入居者本人が「なぜ教えたんだ」などという場合もある為、ここは慎重に関係性を確認します。
この部分については後の入居者本人や連帯保証人に連絡することで回避できる可能性もありますし、警察官と立ち会うことでほとんどリスクは回避できますが、事前になるべく入居者本人とどのような関係か?警察官に立ち会いを求める形になるが、連絡者は立ち会うことが出来るか?をしっかり確認しましょう。
少しでも不安が残るのであれば「本人や連帯保証人に一旦こちらから連絡してみます」と言って折り返し連絡をするように伝えましょう。
次に②と③の「いつから」と「思い当たるフシ」についてです。
ここでは「なぜ連絡が取れないだけで不安になっているのか?」ということを確認します。
これは「緊急度」と「警察官に協力を要請する根拠」を探しています。
例えば「昨日からコロナウイルスに掛かったと連絡があり、その後連絡がつかない」とか「今まで無断欠勤などないが2日連続で休んでいる」「持病があり、今日病院に行く予定だが連絡がつかない」などは緊急性が高そうと思えます。
一方で「遊びに来たけど中にいそうだから」や「本人にお金を貸しているが返済や連絡もないから」という場合にはやはり本人へ管理会社からの連絡を優先させるなどが必要だと判断していきます。
また出来るだけ事前に情報を得ておくことで警察官側も対応が変わってきますので、この段階で「なぜ安否確認を選んだのか?」というリスク管理の為にもしっかりと聞いておきましょう。
いずれにしても次は④と⑤の「入居者本人と連帯保証人に連絡」です。
ここまで書いた通り、意外と「入居者本人が連絡を取りたくなくて」というケースは多いものです。
警察に電話する前に登録されている入居者本人に連絡をしてみましょう。
電話してみると案外出てくれたりするものです。
もし繋がれば入居者本人に安否確認が入った旨をお伝えします、そして入居者本人から連絡を入れてもらうように促します。
仮に入居者本人から「その人には伝えないでください」と言われた場合は、連絡者へ「こちらで調査した結果、安否確認の必要はありませんでした」とだけ伝えて終了します。その際に連絡者から「本人と連絡がついたんですか?」と聞かれた場合は「ご本人と連絡が取れましたので管理会社としては以降の対応は出来かねる」旨を伝えて終了します。詳細については答えないでおきましょう。
入居者本人の電話が繋がらない場合は連帯保証人や緊急連絡先に確認をしましょう。
この時に判明することも多くあります。
「ブラック企業を昨日で辞めて実家にいる」とか「今朝病院に運ばれて立ち会っている」などの既に本人の事情を把握していて、無事が判明したりもします。
ここまで連絡をして、入居者本人も連絡がつかない、連帯保証人も分からない、連絡者も疑う点がほとんどない。となった場合はいよいよ警察へ安否確認の要請をします。
大前提として、安否確認は連絡した人と入居者を取り次ぐことが目的ではありません。
入居者の無事や安否が取れた場合は、対応はそこで終了しましょう。それ以外の事情については管理会社は関与する立場にはありません。
日頃から私がよく言う「管理会社は人の管理はできない」です。
警察への要請と準備

いよいよ警察への連絡です。
ここでは物件の所轄の警察署へ連絡します。
そして素早く伝える為に
「不動産会社の株式会社ロータスホームの内田と申します。入居者さんの中で安否確認をお願いしたい方がいます」と伝えましょう。
そうすると担当部署へ繋いでもらえます。
あとは聞かれたことを答えます。その時には手元に賃貸借契約書を準備しておきましょう。
大体聞かれるのは
- 物件の住所号室
- 入居者本人の氏名、生年月日
- 連絡が取れないのはいつ頃からか
- 誰が現場に立ち会うのか
などです。そうすると、大体「〇〇時〇〇分ごろに現地へ向かいます」と連絡がありますので、現地へ向かいましょう。
安否確認で持参、準備していくものをご紹介しましょう。
- 賃貸借契約書と入居者の身分証の写し
- 管理会社の職員であることを証明するもの(従業者証明や名刺でも可)
- 立ち会う人の身分証(免許証など)
- 家賃の振込状況を把握していく(最終入金日や引落しか振替かなど)
- 鍵を預かっているのであればマスターキー※ない場合は鍵屋への連絡
- 白紙の紙
- マスク
現地に行くと、まずは事の経緯を現場に来てくれた警察官へ説明する必要があります。その時に賃貸借契約書などの書類があると話が早いので持っていきます。
また立ち会う側(管理会社)の個人情報を確認されますので、管理会社の職員であることが証明できるもの(従業者証明、名刺)、自宅の住所や生年月日なども聞かれますので準備していきましょう。
私は今まで100件を超える安否確認をしていますので、警察官に会うと名刺を渡し「私の住所氏名、生年月日、携帯からお話していいですか?」と逆に声を掛けます。すると警察官に「慣れてますね」と言われます。どうせ聞かれるので先に済ませてしまいましょう。
家賃の振込状況は重要です。口座振替でない方などは少なくとも家賃の振込日までは元気だったという証明にもなりますので、印刷まではしなくてもいいかもしれませんが、家賃の最終入金日位は確認しておいた方がいいと思います。
そして肝心の鍵ですが、マスターキーの預かりをしているなら持っていきます。もし鍵の預かりが無い場合は鍵屋さんを時間までに呼んでおく必要があります。
この開錠に掛かる費用については当社では安否確認を要請した方に請求することを事前に伝えておきます。(自社で鍵の預かりがある場合は費用はいただいてません、鍵屋さんを手配する場合のみ)ちなみ費用については現地で確定することを伝えましょう。
予め開錠の見積りは不可能ではありませんが、鍵の形状や時にはドアロックを切ってもらうなどの処置もあるので増減することを覚悟してもらっておいた方が良いと思います。この段階では口約束になりますが、そこはやむを得ないでしょう。
そもそも管理会社としての義務ではないことですし、多くは空振りに終わる事案であること、オーナーにも責めはないことを説明します。一部渋る人はいますが、大体は飲んでくれます。人命に関わることですから逆に渋るのもいかがかとは思います。
また開錠を鍵屋さんにお願いする際は「安否確認である」ことを伝えましょう。鍵屋さんによっては「警察立ち会いが必須」とか「管理会社の詳細」「費用負担は誰がするのか」が事前に決まっていないと開錠してくれないこともありますので確認しておきましょう。
最後のマスクは万一の時の為です。まだ対応したことのない方の為に申し上げますが、安否確認の際に亡くなっており、死後数日経過してしまった場合の死臭は凄まじいものです。
遺体を直接見ることはありませんが、死臭は慣れないものになる為、マスクは一応持っていきましょう。
もちろん、慣れていても嗅ぎたい訳ではありませんから備えをしておきます。
活用しないことを願っていますが、持っていきます。
いよいよ開錠し安否確認

現地で警察官へ事情を話し、安否確認の必要があると判断して貰えた場合、警察官が立ち入ります。
ここでは連絡者と合流して警察官に一緒に説明する場合もあれば、管理会社だけで立ち会うケースもあります。
基本的には連絡者には立ち会ってもらう方がいいでしょうが、遠方などの場合は管理会社だけになるケースもあります。
当然、最初はノックやチャイムを押し、出てくるかどうかを確認します。
返答が無い場合、ドアポストを開けて匂いを確認したり、ドアポスト越しに呼びかけます。匂いの確認は・・・・・そういうことです。
ここまでで返答があったり、出てくるケースもたくさんあります。その場合は入居者本人に事情を説明して終了です。
多くの場合、この安否確認で入居者本人から怒られるようなことはほとんどありません。
大体警察官や管理会社で無事を喜んで、入居者本人も「ご心配をおかけしました」で終わります。
いずれも返事が無い場合、いよいよ鍵を警察官に渡します。なぜかこの時に鍵を受け取って鍵を開ける警察官と「鍵の開錠だけはそちらでしてください」という方と分かれます。
いずれにしても、鍵を開けて中を確認したり、中に入るのは警察官になりますし、万一の時もご遺体を直接見ることはありませんから恐がる必要はありません。
ちなみに預かり鍵が無く、鍵屋さんも急に来れない場合はどうすれば良いかといえば「入れそうな窓があれば割る」という方法もあります。
もちろん、この時のガラスの費用も連絡者負担となることは伝えましょう。
1階やベランダ伝いなどで隣の協力があればガラスを割る許可を警察官に出して割ってもらうということも可能だったりしますが、この辺は警察官の判断と指示に従ってください。
鍵を開けてドアを開けることになりました。
ドアを開けた警察官の方は大体「〇〇さーん、〇〇警察署の者ですがいらっしゃいますかー」と声を掛けます。
驚くことに、この段階で部屋から出てくる方もいます、「借金取りだと思った」とか単純に「高齢で耳が遠くて聞こえなかった」もあります。
後は警察官の方に任せます。
ここからは結果ごとに管理会社の対応をご紹介しましょう。
不在だった場合

警察官が戻ってきて入居者が不在であることを伝えられます。
この時に警察官立ち会いのもと、部屋の中を確認出来ることがあります。
その場合は、部屋の中の物には手を触れることなく、室内を警察官とともに確認してもよいと思います。
この時に家賃滞納も一緒にあるのであれば「夜逃げ」の可能性を確認しておきましょう。
家賃滞納がない状態であれば室内への入室はしなくても良いと思います。
そして、不在だった場合は準備していた「白い紙」を使います。無い場合は名刺の裏でも構いません。
コピー用紙などがいいのですが、入居者本人が不在であれば入居者に「安否確認」で立ち入ったことをお知らせするのです。
具体的にはこんな文章でいいと思います。
入居者 〇〇 様
本日、■■様(連絡者)より連絡があり、〇〇様の安否確認がありました。〇〇様に連絡をしたものの、連絡が繋がらなかった為、★★警察署△△さん(警察官の名前)と安否確認の為、入室いたしました。■■様へのご連絡と当社へご連絡をいただけますようお願いします。管理会社 〇〇ホーム管理担当 内田 TEL〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
こんな感じで立ち入ったことと、連絡が欲しい旨を書いておきます。名刺も添えておきましょう。
しっかりと「警察官立ち会いのもと入室した」ことは強調しておきます。
大体、その後連絡があったりします。連絡があれば、無事を確認して連絡者に報告して終了です。
もちろん、夜逃げが濃厚な場合や家賃滞納が関連する場合の対応はまた別となります。
記入した紙を玄関などに置いておけば必ず目に入るでしょう。
倒れていた場合

この場合は警察官から救急車の手配がされることでしょう。
すぐに救急搬送されていきます。
その場合、管理会社がすべきことは入居者の関係者へ連絡するのみです。
連絡者に伝える、連帯保証人や緊急連絡先の方に伝えましょう。
その段階では搬送先などは管理会社といえど分かりませんので、管轄警察署を伝えて、警察経由で伝えてもらうなどになることでしょう。
また、救急搬送されるような事態ですから、退去することもあり得ます。
オーナーにも報告しておいてもいいかもしれません。
いずれにしても、この段階では一命を取り留めることを願いつつ、冷静に関係先へ連絡しましょう。
逆にいえばそれ以外はやることはありません。
入居者さんが運ばれたら、もう一度鍵を掛けて終了です。
その後の経過については病院やご親族などから連絡が来るのを一旦は待つ形となります。
亡くなっていた場合

残念ながら亡くなっていたケースについてもご紹介しましょう。
警察官が室内から戻ってきた時に「亡くなっている」と伝えられます。
ちなみに亡くなっていることがハッキリと分かる場合(腐乱しているなど)以外は一旦救急が呼ばれます。
また、必ずしも救急車ではなく、消防車で来ることもあります。
救急車が到着し、救急隊員が中に入り、死亡していることを確認します。
これは死亡しているのか助かる可能性があるのかを判断する為です。
あくまでも助かる可能性があるのかを救急隊員が判断するのです。その可能性があるのであれば救急車に乗せていくことでしょう。
そして亡くなっていることが確定した場合、なんと救急車と救急隊員はそのまま帰っていきます。
ご遺体はそのままに帰ってしまいますが、そこは慌てないでください。
死亡と判断された場合、警察へ管轄が移ります。
救急車はあくまで「助かりそうな人やまだ生きている方」を乗せるもので、「遺体を回収する」のではありません。
死亡が確認されると警察の鑑識が来ます。

鑑識の車はこんな感じです。
ちなみに死亡が確認されると、ここから現場での調査が開始となり、時間がかなり掛かります。覚悟を決めましょう。
その後鑑識の方たちが訪れ、事件性などがないかなどを確認していきます。

※ご遺体の状態次第では鑑識の方はこのような装備になることもあります。大変なお仕事です。感謝します。
ある程度調査が進み、事件性が無いと判断されるとご遺体を警察が運び出し、鍵を渡されることでしょう。
亡くなっている場合も連絡を優先しましょう。
- 連絡者、緊急連絡先、連帯保証人や親族など分かる範囲へ連絡
- オーナーへ報告
- 家賃保証会社加入なら保証会社へも連絡
全て連絡が出来た場合は、基本的にはその日はそれで終了です。
その後の明け渡しや解約については保証会社や保証人などとのお話になりますので、今回は割愛します。
基本的には警察官の指示に従いますが、あまりに長い場合は「一旦帰ってもよいか?」と確認してもいいでしょう。
ある程度済んで、事件性もなければ即日鍵を渡されることもありますし、捜査をしっかりする場合は鍵を預けることもあります。
ちなみに死臭が付いてしまった服はなるべく早めに洗ってください。本人は少し慣れてきますが、他の人からはすぐ嫌な顔をされるでしょう。
個人的にはやはり人間が一番嫌いなタイプの匂いがします。本能なのでしょうかね。
とはいえ、そんなに近くなければ匂いもついたりしませんし、風下にいなければ付くこともありません。
実際は9割は空振り

いかがでしたでしょうか。
今回は管理業務に特化した内容をお届けしました。
実際には安否確認の9割以上は空振りです。倒れてもいませんし、亡くなってもいないことがほとんどです。
その度に警察官と「空振りでしたね、でも空振りで何よりでした」と話しています。
多忙な管理会社で安否確認は正直ウェイトの重い業務になります。
会社としても収益には関係なく、拘束時間も長いもので大変だとは思います。
しかし、こういった安否確認で助かる命を見てきたこともあると、出来る限り対応したいと思っています。
そして残念ながら間に合わないこともあるでしょうが、誤解を恐れずに言えば、管理会社のせいでもありませんよ。
時折、亡くなったやり場のない気持ちを管理会社にフルでぶつけてくる人もいます。気持ちのやり場がないからともいえますけど、そこは別です。
我々は管理会社ですが、人や命の管理は出来ません。
それでも亡くなってしまったのであれば、少しでも早く見つけてあげたい。という気持ち位で良いと思います。
きっと亡くなった方もあなたに感謝してくれるはずですからね。
私はそう思っています。
いずれにしても、備えあれば憂いなし。
今回もみなさんの助けになってくれたら嬉しいです。
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霧島ガーデンプレイス ~霧島市最大級のマルシェ~
会場は大盛況でした。 天降川ふるさとの川河川公園で開催 本日も入居者さんからの設備故障や入居希望者さんの対応をしているとスタッフから 「霧島ガーデンプレイスの人気で車スゴイですよ」とのこと。 丁度、ひと段落したタイミングだったので、お腹も空いたことだし、見に行ってみようと思いました。 道に霧島ガーデンプレイスの看板が見えてきました。 10周年記念開催だったようです 天降川河口の橋である「しらさぎ橋」の下の公園での開催です。 上から見ただけでもたくさんの家族連れやカップル、友達同士など賑わっています。 橋を挟んで反対側が駐車場になっていましたが、たくさんの車が停まっていました。 オリジナル商品を取り扱うお店 会場に着くとしらさぎ橋に近い付近にはアクセサリーやTシャツ、衣類や雑貨などを販売しているブースがたくさんありました。 また花やバルーン、キャンドルなどのオシャレな雑貨を取り扱うお店もあり、会場は何だかイイ匂いでした。 Tシャツをその場でプリントしたり、木に似顔絵を刻んだりなど、普段では見れないお店がたくさんあり、見ていて楽しかったです。 家族で来ていたならTシャツを買ってみたかったですね。 体験型のアクティビティも 川に近いエリアには木を使ったアクティビティのようなブースがありました。 小さい子ども達がロープでハンモックまで上がり、その後高い場所でユラユラと気持ちよさそうに揺れていました。 小さいお子さん達の歓声が昼下がりの光景と相まって楽しさに拍車をかけていました。 木の上までハンモックに包まれて揺れておりました。 これは完成形を見ることが出来なかったのですが、木の間に張られたロープを滑るのでしょうか グルメブースは売り切れ続出 橋から一番遠いエリアにはグルメブースがありました。 テントでの出店で一番奥にはキッチンカーがズラッと並んでおり、お腹の空いた私はまずは一通り回ってみようと思いました。 本格醤油を使ったしんこ団子、リンゴにこだわったりんご飴、トルネードポテト、ワッフル、お芋のスイーツ、奄美の鶏飯、からあげにケバブ、他にもスイーツからカレー、ちくわにチーズを挟んだものなど、全部で40店以上もあったでしょうか。 私は 「片っ端から食べたい」 と思い、「すみませーん」と声を掛けると 「すみません、さっき終わっちゃったんですよ」 の連発でした。確かに時間は午後3時過ぎ、かなりの人の賑わいでしたから大盛況だったのでしょう。 どれも食べたかったのですが、仕方ない。 そんな中、紫原から来ているキッチンカーのお店が目に留まりました。 ほとんどのメニューが「SOLD OUT」のテープが張る中、一つだけ「キューバサンド」なるものがありました。 恐る恐る声を掛けると 「いくつご希望ですか?」との返答「一つでいいんですが・・」と答えると 「一つなら大丈夫です、ご用意できます」 やったー!やっとのことで食べ物をGETしました。 ギリギリ間に合ったキューバサンド、トマト風味と中のお肉がとても美味しかったです。 シェアカフェアンドミナ share cafe &mina さんのお店でした。 次回は早い時間から来ないといけないな!と思いました。 この時間になると売り切れた各店舗の店員さんが他のお店で食事をしていたり、イベントを楽しんでいたりと、出店者もお客さんとして参加しており、全体の雰囲気がとても和やかな時間になっていました。 会場では音楽が流れ、お店を見て楽しむ人、会場の周りでは小さな子どもたちがバドミントンなどで楽しみ、スケボーに乗る若者、友達同士で写真を撮って楽しむ人、家族でシートを敷いてピクニックのようにのんびりする、本当に色んな楽しみ方があふれていました。 ビジネスとコミュニティの融合 今回、参加して感じたのは、お客さんと出店する人たちの良い意味での「曖昧さ」でした。 一般的なお祭りでの露店のように「売る為だけに来た」という殺伐とした雰囲気は無く、先ほども書いた通り、出店者もどこかではお客さんになり、出店する人とお客さんとの垣根はとても曖昧で薄いものでした。 出店者とお客さんがフランクに話していたり、出店者同士でお互いの商品に感心していたり、会場に来る人はお店だけでなく、公園の雰囲気でも楽しんでいたり、周りでは商品を買う買わないに関係なく楽しむことが出来る環境でした。 ただその場にいるだけで楽しさが伝染していくような感覚がありました。 内側ではお店が、外側では日常の公園としての楽しさが、そしてその境界は限りなく曖昧でした。 歩いているだけで鼻歌を歌いたくなるような、何か目的が有って買いに来るのではなく、その場で見つけた物を真剣に見るという感覚。 このご時世、スマホを開けば欲しい物は手に入ります。 しかし、だからこそ「想定外の出会い」というのはメッキリ減ってしまいました。 効率化が進みすぎて「自分が欲しいと決めた物だけ」しか選べなくなりました。 しかし、ここにある商品はどれも「普段欲しいと思わなかったが、こんな商品が有ったのなら欲しい」と思わせる物ばかりでした。 ここにある物は生活必需品では無いけれど、手にしたなら「私の生活必需品になった」という物になるでしょう。 とても気分の良い時間を過ごさせてもらいました。 最後はリズミカルな音に合わせての餅つきも披露されていました。 こんな穏やかな雰囲気で過ごせる霧島市をまた更に好きになる素敵なマルシェでした。 ぜひみなさんもご参加してみてください。 ちなみに仕事を少し抜けた私はスタッフ全員分のたこ焼きを買って帰りました。みんな喜んでくれました。 また霧島市の魅力がUPしていきますね。嬉しい限りです。
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独立や開業を志す人たちへの無責任なエール
今回は本当の雑談です 身の回りで相次ぐ独立話 先日、同じエリアの不動産屋で勤めていたAさんから電話がありました。 「内田さん、今度のお昼に行っていいですか?」 お久しぶりの電話でした。 彼は同じエリアの某大手不動産会社の店長経験者で私より少し年下でした。 その会社を退職後保険の営業マンに転身していたということは知っていました。 そして約束当日、Aさんが来店、隣には見覚えのある顔が Bさんでした。 Bさんもまた別の大手不動産会社の支店長で、その後出世して本部付のようになったということを風の便りで聞いていました。 Bさんは私と同い年で地域の不動産屋の中で個人的に好きな人でした。 するとAさんが 「この度、独立することになりましたのでご挨拶に来ました」とのことでした。 そしてBさんは「私も不動産会社を退職して今はある社長に誘われて専務として工事業者に入りました」とのことでした。 正直AさんもBさんも大手不動産会社の系列店長でめちゃくちゃ優秀な人達でした。 特にBさんは出世街道まっしぐらで、いつかは役員なんかも目指すんだろうなーと思っていたので、意外でした。 Aさんは昔から人懐っこい性格でどうにも「好きにならずにはいられない」タイプの人でした。上役の人たちにも随分可愛がられる存在だったことを覚えています。 しかし、そんな出世街道まっしぐらの2人が敢えて厳しい「独立」や「小規模の会社」という選択肢を取ったのでしょう。 仕事=幸せ ではないからこそ 2人に共通していたのが、「楽しい仕事がしたい」ということでした。 Bさんは「出世して部下も増えたけど、本当に楽しかったのはクレーマーの所へ行って頭を下げて「あんたにもう任せるよ」って言われた瞬間だよね」と言ってました。 出世してからというもの、会議や指導や会社の内部体制の構築という分野になり、本来の不動産業の楽しみを失っていってしまったようです。 これは出世する場合は致し方ないことです。 もちろん、出世すればその分現場に出てキツイ仕事をしなくても済む。収入も増える。という特典もあるのでしょうが、Bさんはソコに楽しみを見いだせなかったようです。 Aさんはもっとストレートで「自分を試してみたい」というガムシャラな熱を感じました。 2人とも生活の安定や収入という面でいえば、前職で留まった方が短期的に見れば成功だったと思います。 しかし、私は最近こう思うのです。 仕事=幸せではなくなった世の中だからこそ、仕事=幸せにしたいんだろうな この世の中、「働きすぎはダメだ」とか「ワークライフバランスが大事」「プライベートの為に仕事がある」となってきました。 もちろん、私もそう思います。「家族や友人などが一番大切で、それを犠牲にしての仕事はダメだ」と私も思います。 そんな世の中の変化も相まって、「仕事」というのは「幸せ」という形を作る「部品」から外されてしまったように思うのです。 時代の変化に逆行し、あえて「仕事」に挑戦する彼等の原動力は何なのか? そんな世の中の風潮にあっても彼らは、人生の大半を費やす「仕事」の時間を「幸せ」な時間にしようとしているんじゃないかな?と私は思うのです。 これは「無限に働け」とか「昭和の働き方が優れている」とかではありません。ブラック労働なんてくそくらえだと思います。 しかし、「仕事に熱量を傾けることが可能なら人生はもっと楽しくなる」という点についてはご理解いただけるんじゃないでしょうか? 要は独立や開業、ベンチャーなどへの参加をする人というのは簡単にいえば 「仕事は我慢してするものだ」という正論の言葉に対して贅沢にも「仕事の時間も楽しくありたい」 という「わがままさん」なんですね。 とはいえ、私もその一人です。 2人にはこれから私でお願い出来るようなことがあればお付き合いをさせていただきたいです。という話と昔話をして楽しい時間を過ごしました。 無責任に勧める訳ではない 挑戦=素晴らしい という訳ではありません ここまで書いておいてなんですが、だからといって 「人生チャレンジが必要だ」とか「誰でも一回は起業してみた方がいい」とは全く思いません。 なぜなら当たり前ですが 苦難も当然伴うから 私は起業する前に一時期塞ぎこんでしまうような心境になったことがあります。 起業する為に準備をすればするほど、恐怖が襲ってきたのです。 「失敗したらどうする?借金をたくさん抱えるぞ」「自分の決断で社員を路頭に迷わせるかも」「お前程度の実力で上手くいくなら皆上手くいく」「人を上手く動かすことができるのか?」「全てが上手くいかない気がする」などの考えが頭をぐるぐる 脳みそに冷や汗をかくような感覚でした。 そしていざスタートすると「分からない」「決断しなければいけない」「また失敗した」などの連続です。 思った通りに行くことの方が珍しい位です。 そんな時には思わず「会社員の方が良かったのかな?」とよぎることも多々あります。 それでも少しずつ少しずつ、前進なのか後退なのかも分からずに進んでいるだけです。 今幸せに暮らしているなら「あえて」その道を取る必要もないでしょうし、起業したり独立することが「偉い」訳でもありませんからね。 一生懸命に家族や自分の為に働くことは素晴らしいことですから。 そもそも決断したのは「わがままさん」な自分なのですから。少々の苦難は仕方ないと思います。 だからこそ無責任なエールを 私と面識のない全ての「チャレンジャー」にエールを これを読んでいる方もそうでない方も、今正に挑戦しようと思っている方や既にチャレンジ真っ只中の方には ただただ成功を祈っています 私はあなた方に何もしてあげられません。気の利いたアドバイスも、お金での支援も何もできません。 ですが、同じ時代にチャレンジしている同志として、遠くからあなたのチャレンジを心から応援しています。 それは起業に限らず、プレッシャーと戦いながらチャレンジしている全ての人へ 無責任な応援をしている人間がここにおります。 志半ばでダメになってしまうこともあるでしょう。 あるいは大成功して人が妬むようなこともあるでしょう。 そういった諸々も含めて応援しています。 私も浮き沈みの激しい不動産業という場所にいる為、いつまでやっていけるかも分かりません。 ですが、失敗したとしても それはそれで仕方ない と思っています。 所詮仕事です。命を懸けるほどのことではありません。 失敗したとしても私は笑ったり、人の失敗で気分が良くなるような下衆なまねはしません。 そのチャレンジをする為にどれ程のプレッシャーと戦ったのか少しは分かるつもりですから。 今日来てくれた2人はもちろん、これを読んでくれたあなたの成功を無責任にも 応援しています
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事故物件からの再生 ~他社事例と家賃下落対策について~
今回はご相談を受けた会社さんの事例を紹介 とある日の電話 今回は事故物件からの再生編として、他社さんの事例になりますがご紹介しようと思います。 とある日のこと、私に一本の電話がありました。 「内田さん、事故物件の時の家賃設定とか告知範囲ってどうすればいいのかな?」 はいはい、こちらの業者さんは普段は収益物件の売買がメインで賃貸管理は売却した物件を行っている程度とのことで、事故物件についてのガイドラインが策定されたことを聞いたが、実務上でどのように運用していけばよいか?というご相談でした。 https://lotushome.jp/blog/3935/ 家賃設定編はこちら 私もお世話になっていたことから相談を受け、アドバイスや手続きや法制度について簡単にお話しました。 するとその後 「あの物件無事決まったよ」 との連絡を受けました。 なので、今回は他社さんの事例にはなりますが、事故物件からの再生編の中で入居までの実際を見てみましょう。 事故物件からの再生した姿がこちら これらは事故物件後のリフォームやハウスクリーニングが終了した状態です。 ちなみにこの物件は区分所有建物いわゆる分譲マンションですね。 一部屋ずつオーナーが異なっており、このマンションには他にも空き部屋で募集中のお部屋も現在あるそうです。 内部は冒頭の写真にも写っていますが、消臭剤が多めに置かれております。 死因などは今回は具体的には話しませんが、若干発見が遅れてしまった状態とのことで、特殊清掃も要したとのことでした。 部屋に入るとほとんど匂いはしませんでしたが、私とその社長さんはとある場所で微かに 「若干ですが、あの匂いがしますね」 と不動産屋あるあるを話しておりましたが、社長さんの奥さんは「全然気づかない」とのことでした。 確かに部屋も綺麗にリフォームされており、壁紙の新しい香りなどでほとんど気づかないでしょうし、内見したお客様も気にすることはなかったそうです。 当たり前だが告知はしている 今回の物件は入居希望者に当然告知をしております。 ですが、その方は 「私全然気にならないので大丈夫ですー」と2つ返事だったそうです。 こちらの物件は鹿児島市内でも便の良い場所にあり、繁華街も至近の好立地ですから、需要も高いエリアですからね。 そして驚くべきことに 家賃は他の部屋と同水準で決まったそうです そう、他の空き部屋に比べればリフォームもしっかりしており、キレイな状態であることが決め手だったのでしょう。 確かに気にしない方からすれば「ただのリフォーム後のキレイな部屋」ですからね。 その為、面倒な定期借家契約なども無しで契約まで至ったそうです。 コツは「割安感」 そう、そうなのです。昨今、こういった事故物件に抵抗の無い方の割合は増えてきていると思います。 それは現代的な無宗教観や死生観など様々な要因はあろうかと思うのですが、昔に比べれば抵抗感は薄くなっていると思います。 それよりは「割安ならいい」という方が増えてきているのです。 しかし、だからといって何もせずに貸せるか?というと話しは別です。 やはり事故が有った以上、他の物件と比べた時にアドバンテージはある訳です。 ですが、そのアドバンテージを埋める「割安感」をどこで演出するか?という問題を解決するのです。 従来通りに家賃を素直に下げることで「割安感」を出すことも一つですが、今回のように 「近隣物件と比べて頑張って直せば家賃は下げなくてもいい」という割安感を目指すのも一つなんでしょう。 いずれにしても、近隣物件や所有物件の強みを正確に理解して、正しいアプローチを取れば何とか解決することが出来るという事例です。 こちらの社長は前所有者から「割安」で購入して「努力」で価値を取り戻したのです。 今回は当社の事例ではありませんが、事故物件へのアプローチとしていい題材になる為、出張でお邪魔しました。 家賃下落で落ち込むよりも「どう戦うか?」にフォーカスしてみてはいかがでしょうか
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不動産屋あるある ~不動産屋と名乗ると頼まれること編~
不動産屋と一口にいっても様々なんです 不動産屋は意外と守備範囲は狭い 今回は不動産あるあるをご紹介していこうと思います。 プライベートで自己紹介をする時に職業を聞かれることがあります。 その時に「不動産屋です」と名乗ったりすると相談だったりお願いごとをされることがあります。 今回はそんな「頼まれやすいあるある」をご紹介しようと思います。 私自身もですが、不動産屋と一口にいっても専門範囲は意外と狭いものです。 例えば私でいえば賃貸営業や賃貸管理、収益用不動産について、分譲マンションの管理などは得意ですが、その他の分野となると正直知識や専門性は弱い部分があります。 普段業務で行っている分野や過去に経験したことが無いと、正直役立たずになることもあります。 私に「ハワイの別荘地のコンドミニアムが欲しいんだけど、どうにかしてくれない?」ということを依頼されたとしても正直役立たずです。 例えるなら不動産屋というくくりは「プロスポーツ選手」位の範囲だと思います。 その為、依頼や問題によっては プロ野球選手のキャッチャーに対して「うちの息子サッカーのドリブルが下手で、教えてあげてもらえませんか?」というような状態に近いと思います。 実家が山や田を持ってるから何とかして これは親戚含め良く言われます。 相続などで親から山林や田んぼを相続したが、使い道もない為処分したいから。 お気持ちはよく分かります、私の実家もそんな山もありますが、親戚含めて「行ったことがない、場所も分からない」なんてのはザラです。 そしてこの山や田んぼの売買というのは非常にテクニカルです。 とにかく、許認可関係がややこしく、専門知識が必須です。 また農地ともなれば欲しい人は大分限られてきます。 地元に精通していて顔見知りや人となりなどを把握しているような人が適任になってきます。 また金額的にも高くは無いため、報酬としてもそんなに多額ではないものが多く、不動産屋泣かせの山や農地 私も相談をされても「地元の不動産屋に相談してみて」程度しか持ち合わせておりません。 でも不動産ならぬ「負」動産である筆頭。 これらをビジネスに変える今後の取り組みに期待してます。 賃貸の退去精算費が高いからどうにかしたい 年に1回は掛かってきます 「住んでいるところの退去費用がすごく高い!どうしたらいい?」 これも多いのではないでしょうか? 退去した後に壁紙の張替え費用などで退去費用の高額請求されたので相談したい。 これについては専門なので、相談自体は受けることは可能です。 しかし、あくまで「意見」と「こんな風に言ってみれば?」程度のアドバイスくらいですね。 中には「自分の代わりに交渉してくれないか?」という剛の者もおりますが、お断りします。というより出来ないのです。 人の代わりに法的問題の交渉というのは弁護士などの専門職以外は行えないので受けられないのです。 そうでなくとも、状況が良く分からないのです。 どの程度の汚損や破損があったのか?契約書の内容は?明細の中身は? よくよく見てみると「不当請求でもなく妥当な請求じゃないか」ということもあります。 それを相談相手に伝えるとまるで「役立たず」のような反応を受けることもあり、腑に落ちません。 本当に不当な請求であれば、減額だったり支払わなくてもいい部分を教える分には構わないんですけどね。 あとその時も「あなたに聞いたって言って名前を出してもいいか?」という相談ももちろんNGでございます。 弁護士や専門家にお金を出して解決してもらうか、アドバイスを基にご自身で交渉するしかありません。 儲かる物件を紹介してくれ 私も知りたいです よく言われる一言 「儲かるんだったら業者が直接やるはずだから一般消費者には儲け話は来るわけない」 うーん、この言葉は半分正解、半分不正解ですよね。 もちろん、儲かる物件であれば直接欲しいということはありますが だからといって「買えるかどうか?」は全くの別です。 私も今まで数々の「買えるんならあの物件絶対欲しい」が目の前を何度も通過していきましたから。 みなさんは不動産会社の社員というものが銀行さんから「どう見られているか?」という点が抜けています。 ちなみに不動産会社の社員というのは銀行から見ると信用度は若干低めです。 というのも高収入だったとしても「浮き沈みが激しい」「在職年数も大体短い」などと銀行に融資を申し込む属性としては低めの傾向にあります。 ですから、「そんなに儲かる物件ならあなたがやれば?」というテンプレートに対しては 「出来るもんならやりたいよ」 というケースもあります。 あともう一点 不動産会社自身が賃貸経営をする場合において不動産会社は賃貸経営をするのに向かない!という点です。 不動産会社で借り入れをして賃貸経営をするとなると息の長い話になる訳です。 賃貸経営の為に作られていない不動産会社(法人で物件を持つ為の会社以外)ですと運転資金や物件仕入の為の資金などで銀行から借り入れする必要もある訳ですね。 その時に賃貸経営用の借り入れをしていると、かなり長期での借入金となります。 いかに長い目で見れば儲かるとはいえ、短期的には借金は借金、借り入れ総額は中々減りません。 銀行からすれば「おいおい、もうすでにかなりの借金があるじゃねえか」という評価になります。 すると、目の前に良い土地や建物などが出た時にも借り入れすることが出来ないのです。 となると、儲かる物件を人に紹介して手数料などで稼ぐ方が効率がいいのでは?という結論に達したとしても不思議ではありません。 なので「儲かるなら自分でやれば?」は半分不正解です。 しかし、もう一方では「決して儲からないが、知識の無い人に売りつけて自分たちだけ儲かればいい」という話があるのも事実です。 その時に上記のような言い訳をする不動産会社がいたとしても不思議ではありませんよね。 結局は「本当に儲かる物件かどうか」などは自分で判断するしかないんです。 しかし、私たち管理会社のように「人に収益をもたらすこと」で報酬を貰う会社がある以上、「一般消費者に儲け話は来ない」は絶対かといえばそうでもない訳ですね。 という話を踏まえて考えると「儲かる物件を紹介してくれ」の心の声アンサーは 自分では買えないけど手数料貰えるなら紹介しますよ! になるんじゃないでしょうか? しかし、目の前の人が本気かどうかも分かりませんから、そんな雑談の時は 「そうですね、いい物件が出たらご紹介させてください」 程度になるのかもしれませんね。 今回は不動産会社で働いていると頼まれる「あるある」をご紹介しました。 こうして書くと一口に「不動産業」といっても幅も広く、対応できることは限りがある訳ですね。 でも不動産業というのはかなり付き合う人が多い職種です。 目の前の方が対応出来なくても、知っている人を紹介したりもしてくれます。 遠慮なく言ってみるのも手だと思います。
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#投資初心者と繋がりたい ~SNSにいい投資話はあるのか?突入してみた~
友人からのHELPの電話から 投資ブーム到来で魑魅魍魎だらけ ある日のこと旧友から電話がありました。 「内田、俺も不動産投資をしようと思っているんだけどどう思う?」との電話 しかし、彼との接点は同級生という程度で当時もあまり遊んだりする仲ではありませんでした。電話自体も卒業以来で電話番号は共通の知人から聞いたとのことでした。共通の知人に不動産投資の話をしたところ「そういえば内田が不動産屋だったような」との経緯らしいです。 「いいと思うよ!じゃーね」と切ろうとすると 「そんな冷たいこと言わないで、いい物件かどうか?騙されていないかどうか?調べて欲しい」とのこと 「んなアホな・・・」と思ったものの、本当に騙されたのでは夢見も悪いしな・・・と思い、少々話しを聞くことに 聞けば概要は以下の通りでした。 不動産投資が「いい」との噂を聞いて始めたくなった何から始めたらいいか分からずにTwitterで検索した#投資初心者と繋がりたい というワードで不動産投資について語っているアカウントをフォローしたそのアカウントから不動産会社を紹介してもらった物件を買おうかと悩んでる←イマココ 聞けば「物件は見ていないけどキレイだって言ってた」「近隣の相場も不動産会社に聞いたら大丈夫って言ってた」「けっこうローンを払っても大丈夫って言ってた」など 「って言ってた」ばっかりじゃないか! なぜ何千万の買い物をするのにたった一人の言う事だけを聞いて納得するんだろう? この辺りで私は彼の為に言いました。 「その物件が良い物件だったとしても、今は始めない方がいいんじゃない?」 嫌味でも何でもなく、心からそう思いました。彼の為には今始めない方がいいだろうと すると彼は 「内田がその会社を見て大丈夫か確かめて欲しい」とのこと おおジーザス、なんてこった、何故私がそんなことをしなければならないんだ。とは思いましたが、ふと・・・ そういえば、不動産営業を掛けられたことは無いな・・・と思いました。 不動産業同士で不動産の売買は当然あります。 しかし、それは相手をプロとしてリスペクトして「プロ向け」の物件での話です。 一般消費者向けの物件を私たちに売ろうとする人はいません。 私は彼を助けるという目的ではなく Twitterなどで見かける業者っぽい彼等が「何を売っていて、どんな話をするのか?」興味が湧きました。 少なくとも私に相談してきた彼は今にも買おうとしています。 それなりの物件が流通しているのか?それとも詐欺まがいの手法なのか? 私は彼に「どのアカウントから辿り着いたのか?」を聞くことにしました。 私もそんなにいい物件なら「自分でも買おうかな」と邪な心が全く無かったかと言えば・・・・・ 不動産屋がアカウントをフォローしてみた 鬼が出るか蛇が出るか まず彼の言った通りの#投資初心者と繋がりたい というワードを検索してみました。 すると出るわ出るわ、株式やFX、不動産から金など投資の種類も千差万別です。 しかし、私から見ればこのハッシュタグには1種類の人間しかいないように思えました。 それは 「何か得たい人」 これについては後で語るとして、私は彼がフォローしたというアカウントを発見しました。 アカウントをフォローするとLINEへ誘導されました。 ここではアンケートなるものを記入しなければいけませんでした。 ここでは馬鹿正直にプロフィールを入力しては相手も商談してくれないだろうとのことで、職業も会社員ということにして必要事項を入力しました。 すると、その時にもらえる特典というものが気になりました。 特典とは 「これだけで大丈夫!不動産投資とは!」 みたいなテキストでした。 「ほおほお、そんな必殺技みたいなテキストがあるんだ・・」と思いながらテキストを開くと 物件の買い方の章= 申込をして重要事項説明を受けて契約する。その後銀行ローンの手続きをして登記をする物件選びの章= 賃料が適切かどうかチェック!設備が壊れそうじゃないかチェック!将来売れそうな不動産かチェック!価格が高すぎないかチェック!とだけ書いてあります。チェック方法は書いてありません。購入後の章 =不動産取得税を払う!固定資産税を払う!家賃入金を確認する! みなさん、これだけで不動産投資はOKだそうです。 その後はこのアカウント運営者らしき人がyoutubeで なぜ私が不動産投資をしようとしたか?経営難で命を絶った経営者を救えなかった話自分がお世話になっている社長がいかにスゴイ人か不動産投資で月収○○万円を稼ぐには などの一人語りを次から次に聞かされます。 これを一つずつ聞いてアンケートに答えないと次へ進めないように自動化されていました。 要は面倒なことをしっかりと言う事を聞いてくれる「素直な人」をふるいにかけているのでしょうか。 ちなみに私がその動画を見ての感想はというと 「不動産投資に関係のない話ばっかりだな・・」でした。 いかに不動産投資を始めた方がいいかを力説しているばかりで「なぜ不動産投資がいいのか?」や「正しいリスクとは?」も無く、ただ「やりなさい」「不幸を回避するには不動産投資」「私がお世話になった社長は凄い人」「信頼できる不動産会社を見つけよう」ばかりでした。 一通りYOUTUBEを見終えるとついにきました。 無料相談 さあレッツゴー 不動産会社との面談 そして肝心の営業活動のお時間がきました。 希望日を入力するとZOOMでの面談とのことでした。 私は会社のノートパソコンからZOOMに入ると営業マンも挨拶をしてきました。 語り口調は柔らかく、私の資産や年収などを聞き取り、不動産投資に対する思いなどをヒアリングしました。 ZOOMではこちらも顔を出しませんでしたが、先方も顔を見ることは出来ませんでした。 不動産会社自体はしっかりと実在しておりましたが、開かれた店舗というイメージは無く、会社のHPでも抽象的な事業ばかりの印象はありました。 LINEのアカウント主は事前に 「この不動産会社は凄い」「担当者は本当に多忙でラッキー」と事前に貴重な体験であることを盛んにアピールしていました。 私は 「そんなに優秀な人なら買えるか買えないか分からない人、ましてや本当にアポ通り来るか分からない人によく時間を割けるな」 と思ってしまいました。 大分と性格の悪い男だなと自分が嫌になりました。 そうしているとついに物件の提示が来ました。 私の正直な感想としては 意外と悪くない条件に聞こえた この「悪くない」は褒めている訳ではありません。 思ったより現実的な物件でした。 もっと「これを持てばFIREできます」的な夢物語のような収支シミュレーションなどが語られるのかと思っておりましたが、意外と現実的な内容に聞こえました。 物件は一都三県のエリアで木造の築10年ほどの物件でした。 利回りなども昨今の中では悪くなく、収益の目安なども教えて貰いましたが「ちょっと物足りないかな」とは思うものの、非現実的という訳でもないようでした。 しかし、これは物件の資料や写真なども提供を受けたわけでもなく、あくまで口頭だけの話ですから実際はどうかも分かりません。 そこまで聞き終わると、興味を示していた私に気づいたのか 「今度実際に喫茶店などでお会いしませんか?」と言ってきました。 しかし、これ以上私も踏み込むつもりもなく、物件にさして興味も持てなかったこと、意外と担当者もゴリ押しするようなタイプでもない為、これ以上冷やかしのようなことをしても可哀想だ。とも思いました。 その為、時間を割いてくれた担当者にお礼を言い、丁寧にお断りしました。 世間は「得たい人同士」の集まりである 誰かの言う事を信じても責任は「自分」ですからね 私は自分が聞いたものを含めて冒頭の旧友に話しました。 「少なくとも自分ではこの投資はやらない」「今のあなたにとって”良い”とは思えない」「もう少し冷静に勉強してからでも遅くはないのかもしれない」 という主旨で話しをしました。 しかし、彼は私からの肯定的な言葉が無かったことに落胆するばかりか、少しイラつきもあるようでした。 「じゃあどうすればいいんだ?」とか「他に良い物件など無いじゃないか?」と言ってきました。 私はそれを否定することもせずに、「あくまで自分の意見だから」と言ってそこそこに電話を切りました。 常日頃、私は不動産投資は 「物件の力も大事だけど、それを伸ばすかどうかはオーナーの力も大きい」と書いてきました。 本当にそうだからです、物件の力がいかに強くとも舵取りが下手であれば真価も発揮できないでしょう。そんなオーナーもたくさんいます。 今の彼ではどんな物件を買ったとて、上手くいかない気がしました。 今、世の中は情報化社会です。 欲しい情報や知識などは大抵調べれば出てきます。 だからこそ、不動産投資に興味を持ってくれた方に言いたいのですが それでも地道な努力が必要です SNSで#投資初心者と繋がりたい と検索するとたくさん出てきます。 しかし、そこにいるのは前述した通り 「なにかを得たい人」しかいません 初心者だから知識を「得たい」、フォロワーを「得たい」、知名度を「得たい」、共感する仲間を「得たい」、そして何も分からない初心者からお金を「得たい」 そう、皆欲しがってばかりの人たちです。 それらを上手く見抜くことが出来れば、自分の欲しいものを取捨選択できるのですが、そうでなければ「奪われる」だけになってしまいます。 もちろん、フォロワーを得たいなどの無害な欲求であれば満たしてあげるだけで、相応の知識や仲間などは貰えるでしょう。 しかし、「自分は初心者です」と宣言して世の中に出て行くと、「初心者狩り」をする上級者にも出くわします。 今回の業者は扱う商材も比較的まともに見えましたが、実際の中身も確認していないので分かりません。 少なくとも、仮に良い物であれば、こんな成功確率の低いマーケティングなどやらないでしょう。 そういった上級者から自分を守る術も身に着けないまま、大事な決断をすることが無いようにして欲しいのです。 今回はプロとして不動産投資の商談に触れる貴重な機会ではありました。 そして最後にアカウント主がしきりに言っていた信用できる人の見つけ方ですが そんなものありません 残酷なようですが、これは事実です。 信用できる人は一長一短で見つかるものでもありません。 ある程度の期間、慎重に付き合いを重ね(お互いに)、それで信用できる人になるのですから だからこそ、地道な努力や研鑽が必要になるのではないでしょうか? そして皆さん自身も相手からも「信用できる人」と思われて初めて相手が「信用できる人」になってくれるのです。 でも、その位に貴重なものですからね。 後日談ですが、アカウント主のラインをフォローしてからというもの 「よく分からない投資セミナー的なLINEグループへの招待が止まりません」 私のLINEの個人情報は流出してしまったようです・・・・





